主人公側の登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 01:35 UTC 版)
「鋼-HAGANE-」の記事における「主人公側の登場人物」の解説
薬師丸 鋼(やくしまる はがね)【宮本武蔵】 バイク好きで運動能力抜群の巨乳女子高生。物語開始時点のしばらく前から病院に通院しており、その際に体質改善のための投薬治療と偽って宮本武蔵の遺伝子を徐々に植えつけられていた。2本のナイフによる二刀流を得意とする。 能力をフルに発揮する際、髪の毛が急激に伸びるなどの身体の変化が起きるが、他の寄生者にはこの現象は見られない。また、寄生された人間は徐々に寄生元の人物に身体や思考を奪われていくという症状が起きるが、彼女はこの症状が著しく速いペースで進行している。この現象は彼女の出生に関わりがあり、そのために「赤い海」も最重要検体としてマークしている。 ファントム 鋼の体内に、生まれた当時から「寄生」している人格で、「ファントム」とは鮫島による呼称。17年間、鋼の中で眠ったままだったが、「武蔵」の寄生が進んで行く内に発現し、その頻度と期間が増して行った。発現中は長髪・吊り目になり気が荒く、男に対しては色仕掛けを使った騙し討ちのような行動を好んでとる。また、鋼のことは「妹」と呼ぶ。 ステファン・木村・ベネット【ビリー・ザ・キッド】 伝説のガンマン、ビリー・ザ・キッドの遺伝子を持つ寄生者。エセ関西弁を喋り、仲間の前では陽気でスケベな明るい男だが、過去に恋人のマリアを「赤い海」に殺されたという悲しい過去を持つ。以来その復讐のために能力を磨き、戦いの場においては冷徹な一面を見せる。2丁拳銃の他にサブマシンガンやロケットランチャーなど、多彩な銃器を自在に操る。 後の戦いにおいて片足を斬り落とされるが、「赤い海」の過去の遺物であるゼノニクスの足を移植され、失った足を取り戻すと同時に戦闘力を飛躍的に向上させる。それと引き換えに激しい拒否反応と寿命の激減という副作用に苛まれるが、本人はこの事を恨んでおらず、戦う力を得られたことを快く思っている。 瑞樹 連(みずき れん)【御船千鶴子】 透見者・御船千鶴子の遺伝子を持つ寄生者。実家は日本でも有数の財閥である瑞樹コンツェルンで、その資金力を使って隠れ家や武器を手配することもある。鋼が寄生計画の被験者にされていたことを彼女に告げ、仲間に引き入れた。以前からステファンと共にチームを組んでおり、頭脳役を務める。他人の記憶を読み取る他に、相手に強力な暗示をかける、果てはサイコキネシスなどの強力な能力を駆使して戦う。 実は「寄生薬」を開発した張本人でもあり、鋼やステファン達を仲間に引き入れたのも、自ら生み出した研究結果の後始末をさせる為であった。御鳳と対決して死亡するが、脳髄のみが「赤い海」に回収され、後に旧型の機動兵器の思考ユニットとして使われた。 髑髏 (どくろ) 鋼たちの司令塔・スポンサーを務める謎の人物。かつては自分も「赤い海」と戦っていたと話し、鋼たちに他の寄生者に関する情報を与えて指示を出したり、そのために必要な武装・資金の支給をしたりしている。鋼が初回冒頭で幻視した顔とそっくりな幼女を連れている。 左目に眼帯を着けており、その周囲と顎の左側に深い傷跡がある。 御鳳 王子(ごほう おうじ)【服部半蔵】 忍者・服部半蔵の遺伝子を持つ「完全寄生者」。連に戦闘アドバイザーとして雇われ、「赤い海」への施設潜入作戦にあたり、鋼達の訓練教官役を務める。 元々は「赤い海」の特殊部隊「ブラックベレー」に所属していたという過去を持ち、背中に眼があるかのように敵の動きを察知し、背後の敵すら一撃で仕留めるような、完璧な戦闘を行うことができる。 連の死後は鋼たちの元を離れるが、その後も独自行動をとっており、時々現れては鋼達の窮地を救ったり、助言を与えたりしている。 伊織 真実(いおり まさみ)【黄飛鴻】 幼少期に遭った事件以来、トラウマで弱気になりいじめられっ子の境遇が続いていた少年。突然身に付いた寄生の力に恐れを抱いていたが、寄生者同士の戦いを目の当たりにし、その力で鋼達と共に戦い幼馴染の神楽静香も守る事を決意する。 神楽 静香(かぐら しずか) 関わった男たちが悉く死ぬことから「死神」と呼ばれる女子高生で、伊織の幼馴染。それまで何の実績もなしに突如として空手の全国一位に躍り出たことで、「髑髏」が寄生者と見立て、鋼たちを接触させた。幼少期に家族を強盗殺人事件で亡くしており、その後も続く災難により虚無感に苛まれていたが、寄生の力に目覚めた伊織の告白を受けて心を開く。 鋼たちと旅立つための準備をしに自宅へ入ったところをドレイクに襲われ、為す術もなく超小型爆弾を植え付けられた上に、鋼たちへモーリアン号まで来るよう言付けられる。
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