上陸準備とは? わかりやすく解説

上陸準備

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/10 22:10 UTC 版)

グリーン諸島の戦い」の記事における「上陸準備」の解説

連合軍思わぬ反撃食らったとはいえグリーン諸島攻略必要な人員資材見積もりができたので、本格的な上陸作戦準備に移ることとなった上陸部隊主力ニュージーランド軍のハロルド・エリック・バラクロウ(英語版陸軍少将率いニュージーランド第3師団英語版)であり、ニュージーランド第3師団から4,242名、アメリカ軍から1,564名の計5,806名で構成されていた。上陸部隊輸送セオドア・S・ウィルキンソン海軍少将指揮する第3両用部隊担当し、間接支援としてウォルデン・L・エインズワース海軍少将第38任務部隊と、アーロン・S・メリル海軍少将の第39任務部隊巡洋艦駆逐艦張り付いた。この2つ任務部隊は、日本軍ラバウルブーゲンビル島トラック諸島からグリーン諸島攻略阻止部隊繰り出したならば、これを迎撃する任務担当していた。攻略部隊2月13日ガダルカナル島出撃し、グリーン諸島目指した。 グリーン諸島をめぐる本格的な戦闘は、上陸予定日前日2月14日ら行われた。この日、日本側の偵察機攻略部隊発見した。この報告受けてトラックからラバウル進出してたばかり第二航空戦隊艦上爆撃機18機のうち、6機が14日15時40分にラバウル発進し、約1時間後の16時45分第38任務部隊発見して爆撃したが、2機が帰らなかった。この爆撃で、軽巡洋艦セントルイス (USS St. Louis, CL-49) が損傷し25名が戦死して18名が負傷する被害受けた同じく軽巡洋艦ホノルル(USS Honolulu, CL-48) も至近弾を受けた被害はわずかであった日本側は、夜に入って魚雷装備艦上攻撃機6機、爆弾装備陸上攻撃機5機および艦上攻撃機1機を発進させて追い打ちをかけたが、煙幕夜間戦闘機によって攻撃阻止された。

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上陸準備

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 21:32 UTC 版)

ノルマンディー上陸作戦」の記事における「上陸準備」の解説

詳細は「オーヴァーロード作戦#連合軍侵攻計画」を参照 6月5日の夜9時少し前にノルマンディー沖合10隻あまりの船影現れた。船の乗組員からははっきりとノルマンディーの街の明かり見えるほどの距離であったが、ドイツ軍は全く気が付かなかった。これは先行してドイツ軍機雷除去していた連合軍掃海艇であったが、掃海艇任務果たしている頃には、大小約5,000隻の大艦隊がドーバー海峡渡ってノルマンディ目指していた。この大艦隊は見渡す限り水平線のかなたまでびっしり艦影埋め尽くしており、夜陰紛れてその全体像を見ることはできなかったが、目の届く限りでは、至るところ大小の船が並んでいて、多く水兵兵士たちにとって一生忘れることのできない光景となったこれほど大艦であればドイツ軍事前に発見される可能性高かったが、連合軍漏らさぬ体制でそれを防ごうとした。上陸までの数週間渡ってオランダからフランス一帯の、ドーバー海峡面したすべての地域存在したドイツ軍レーダー基地戦闘爆撃機徹底的に叩き、まずはドイツ軍の目を奪っていた。さらにイギリス軍が誇る高性能夜間戦闘機デ・ハビランド モスキート飛行中隊を、フランス沿岸夜通し哨戒任務にあたらせ、離陸してくるドイツ機を漏らさず撃墜できる体制整えた同様にイギリス国内飛行場にも多数アメリカ、イギリス軍の夜間戦闘機待機させた。さらに無線妨害装置装備した航空機洋上飛行させ、ドイツ軍夜間戦闘機使用する周波数ジャミングをかけた。 同じころ、イギリス100所を超える飛行場では、アメリカ、イギリス加えニュージーランドオーストラリア自由フランスポーランド亡命政府チェコスロバキア亡命政府オランダベルギーノルウェーといった多国籍空軍爆撃機戦闘爆撃機出撃準備をしていた。これまで連日渡って連合軍爆撃機フランス国内を爆撃しており、パイロットたち薄々ながら軍の意図に気が付いてはいたが、出撃前のブリーフィングで「諸君連合軍本日ヨーロッパ大陸に向け侵攻開始する」という発表があると、たちまちブリーフィングルーム歓声わきたった連合軍はこの夜、持てる航空戦力全て投入する計画で、イギリス軍延べ1,333機もの爆撃機海岸10か所の砲台に5,000トン爆弾叩きこむべく出撃した。 アメリカ軍第8空軍全力投入しており、6月5日の夜からD-デイにかけてイギリスから出撃した連合軍航空機は実に延べ9,210以上にもなり、ロンドンには一晩中爆音鳴り響いた。そして投下され爆弾11,912トンにも及んだ爆撃絶大な効力があり、カーンサン=ロー建物多数倒壊しドイツ兵に多数死傷者生じたと共に、街内は瓦礫の山で軍の移動大きな支障をきたすこととなった海岸陣地でも被害続出しコタンタン半島海岸線守っていた第709歩兵師団陣地には早期爆発用の信管装着した対人爆弾絶大な威力発揮し多数ドイツ軍兵士死傷したユタ・ビーチにあったW5陣地では、爆撃機対人爆弾加えヤーボJabo)が低空飛行で、海岸トーチカロケット弾などで精密攻撃したことから、多数死傷者加えて配置されてあった対空砲撃破され、また弾薬庫誘爆したことから兵士怯えてしまい、指揮官に対して全滅です、倉庫燃えています」「すぐに降伏しましょう」と泣きついてきたほどであった一方でオマハ・ビーチ飛来したB-24リベレーター爆撃機329機は13,000発の爆弾投下したが、ただの1発もオマハ・ビーチどころか高台構えドイツ軍陣地にも命中せずドイツ軍陣地奥の何もない尾根着弾した。上陸直前にも爆撃機飛来し援護のための爆撃行ったが、海上進行中の上陸用舟艇誤爆しないよう投下タイミング遅らせたところ、また爆弾あらぬ方向着弾した。その様子を見ていたある指揮官は「連中はきっと、ベッド寝ていても、あの集中爆撃と同じぐらいの戦果挙げた違いない」と嘆いた連合軍は海からの脅威にも完全に対応していた。ドイツ軍ビスケー湾の各基地合計100隻のUボート配備していたが、ドーバー海峡には1隻も進入することができていなかった。ドイツ軍内でもUボート上陸作戦対抗することができないということは公然の秘密となっていた。それでも連合軍は完全を期し対潜哨戒機夜通し運用したUボート狩り多大な成果挙げていたB-24リベレーター爆撃機ショート サンダーランド飛行艇昼夜問わず長時間飛行しレーダー活用してドーバー海峡海域目を光らせ続けたD-デイ当日Uボート近づけることはな見事に任務果たし、翌6月7日反撃のためドーバー海峡接近してきたUボート事前に発見中でも224飛行中隊のB-24リベレーター22分の間に2隻のUボート撃沈しUボート隊を撃退している。 機雷により掃海艇多少損害はあったが、ドイツ軍はまった気づかれることなく大船団は午前1時40分から午前3時にかけて所定海域達した。そこで多少混乱ありながらも、輸送艦隊は整然と指定海域移動して錨を下ろし投錨完了」の報告行った指定海域に向かう輸送艦内では上陸部隊兵士にかなり早い豪華な朝食振舞われれていた。アメリカ軍攻撃輸送艦「サミュエル・チェーイス(英語版)」の艦内ではありったけのステーキポークチキンアイスクリームキャンディ供され、他の艦艇でも、ソーセージ豆料理コーヒードーナツ食べ放題だった。一方でイギリス軍艦艇では普段変わらないコンビーフサンドウィッチが出されたが、それにごく少量ラム酒が“まるでネルソン提督時代”のように追加されただけであった。そんな陸軍将兵たちを不憫に思ったイギリス海軍水兵たちは、自分たちの食料融通することを申し出て、ある艦ではゆで卵2つとチーズサンドウィッチがメニュー追加されたという。 ドイツ軍最初にこの大船団を発見したのは、午前3時9分で既に輸送艦隊の投錨進んでいる最中であったドイツ海軍レーダー大艦隊の一部を捕えたため攻撃命じられたが、夜明け前までは大きな戦闘はなかった。連合軍はポワント・デュ・オックなどのドイツ軍大口径砲実情以上に過大評価しており、砲の射程外と判断した11マイル沖合艦隊停泊させていた。連合軍海軍は、海岸火砲事前に沈黙させることが必要と考えて上陸前2時間艦砲射撃提案したが、陸軍側は2時間もかけたのでは奇襲要素薄れて敵の増援到着するから40分で構わないとした。協議結果陸軍側の意見通って上陸前40分の艦砲射撃となったが、40分でも2時間でも時間としては不十分であり、多く海岸陣地健在で、一部海岸での苦戦要因となってしまった。これは、太平洋の上作戦サイパンの戦いでは丸2日硫黄島の戦いでは丸3日であったことを見ると明らかに短すぎた。

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