ISO
「iso」とは・「iso」の意味
「ISO」とは、品質や環境、安全などをマネジメントするための国際規格を定めている「International Organization for Standardization(国際標準化機構)」の略称で「ISO規格」のことを指すが、カメラ関連において「ISO」と表現する場合には「ISO感度」のことを指している場合が多く、パソコン関連においては「ISOファイル」のことを指している場合が多い。【国際標準化機構とは】
国際標準化機構は、スイスのジュネーブに本部がある非政府の国際組織で、国際的な規格の基準を定めており、167の国や地域が加盟している。日本からは「日本産業標準調査会(JISC)」がISOに加盟している。この国際標準化機構によって定められた規格のことを「ISO規格」と言う。
(1)ISO規格一覧
ISO規格には約25,000もの膨大な規格があり現在も規格が開発中のため(現在の規格数はISO公式サイトを参照のこと)、ここに一覧を掲載することはできないが、具体例をいくつか紹介することとする。
<ISO1製品の幾何特性仕様および検証のための標準基準温度>
製品のサイズの測定や耐久性などを測定する際には、摂氏20℃で検証することを定めた規格。
<ISO 9001:2015品質マネジメントシステム>
顧客満足度を高めることを目的としており、顧客に品質を満たした製品やサービスを継続して提供するシステムがあることを表している規格。
<ISO14001:2015環境マネジメントシステム>
組織が環境を守るために、持続可能な開発環境を管理するシステムがあることを表している規格。
<ISO/IEC20000-1ITサービスマネジメント>
ITサービスを提供している企業や団体において、ITサービスの内容やリスクを明らかにして、サービスの継続的な管理・効率化・改善するシステムがあることを表している規格。
<ISO22000食品安全マネジメントシステム>
食品に関する事故のリスクを減らし、食品の安全を管理するシステムがあることを表している規格。
<ISO/IEC 27001:2022情報セキュリティ、サイバーセキュリティおよびプライバシー保護 — 情報セキュリティマネジメントシステム —>
情報セキュリティの管理システムが確立されていて、情報セキュリティの継続的な改善ができるシステムがあることを表している規格。
<ISO45001:2018労働安全衛生管理システム>
労働関連の災害や病気を予防し、安全で健康な労働環境にすることを目的としており、労働環境を継続的に改善させるシステムがあることを表している規格。
<ISO/IEC 80000-2:2019数量と単位>
科学や数学の分野で使われている量や単位について定めた規格。
これらの例から分かるように、ISOが「国際的な規格を定めている」と言っても「製品や条件そのもの」の規格を定めている場合もあれば、「マネジメントシステム」を定めている場合もある。いずれも、品質や安全について継続的に管理・改善するためのシステムを有していることが、ISOの認証を受けるための要件である。
(2)何のために国際的な規格を定めているのか
国際的な規格を定めることにより、国際的な取引をスムーズにすることができるというねらいがある。特に、海外市場に進出している企業にとって、ISO認証のある製品を取引することは、安心して取引ができるというメリットがある。また、自社がISOを取得していることは、国際的な基準の品質の製品を生産できる体制が整っていることをアピールすることができるので、企業戦略としても有効である。さらに、ISOの認証を受けるためには、PDCAサイクル(「Plan(計画する)」「Do(実行する)」「Check(評価する)」「Action(改善する)」の業務や品質を管理・改善していくための手法)が構築されていることが必要なため、業務管理や品質管理にも有効である。
(3)ISO認証を取得するためには
ISO認証を取得する場合は、ISOの認証を担当している機関に審査をしてもらう必要がある。審査をする機関は複数存在するため、取得したいISOの認定を行っている機関を選ばなければならない。そのためには、まず企業や団体内で「どのISO規格を取得するか」を決めて、規格が適用される範囲や認証のために必要な条件を確認する。次に、企業や団体内で計画を立案して実行したり、マニュアル策定して運用したりして、認証の要件を満たすように調整する。その後、認証を担当している機関に審査を依頼して、審査を受ける。という流れをとることになる。当然、審査に合格した後も、継続的に認証の要件を満たすように努める必要がある。
【ISO感度とは】
カメラ関連の文脈において、「ISO」は「ISO感度」を意味することが多く、「アイ・エス・オー(かんど)」や「イソ(かんど)」と読む。ISO感度の「ISO」は、国際標準化機構のことである。ISO感度とは、デジタルレンズから入ってきた光をフィルムがどれだけ記録できるかを数値化したものである。ISOの後に続く数値が大きければ大きいほど、光がより増幅されていることを表している。なお、デジタルカメラが取り込む光の量は、ISO感度の他にも、シャッタースピードや絞り値によっても決まるため、これらを調整することで写真の明るさが変わってくる。
(1)ISO感度を上げた撮影
ISO感度の数字が大きいと、デジタル処理された光が増幅された状態になり、シャッタースピードが速くても適正な露出で撮影することができる。そのため、ISO感度を上げることで、手ブレや被写体ブレを防止することができる。また、暗い場所でフラッシュを使わずに撮影をする時にも適正露出に調整されるため、暗いシーンで被写体や背景を明るく撮影したい時に向いているといえる。一方で、ISO感度を上げると、デジタル処理された光の増幅により、ノイズ(写真のザラつき)が入りやすくなるというデメリットもある。
(2)ISO感度を下げた撮影
ISO感度を下げることで、ノイズが少ないクリアな写真を撮影することができる。そのため、光量が多い場所での撮影は、ISO感度を下げるとよい。また、星や雲、川や滝などの撮影では、あえてISO感度を下げることがある。例えば、星の撮影ではISO感度を上げることで星が止まっている(一つの点になっている)状態の写真が撮影でき、ISO感度を下げることで星が流れている(星の軌道上で線になっている)状態の写真が撮影できる。
【パソコンにおけるISO】
パソコン関連の文脈において、「ISO」は「ISOファイル」を意味することが多く、「アイ・エス・オー(ファイル)」や「イソ(ファイル)」と読む。ISOファイルの「ISO」は、国際標準化機構のことである。ISOファイルは、「イメージファイル」、「ISOイメージ」、「ディスクファイル」などと呼ばれることもあり、拡張子が.isoになっているファイルである。ISOファイルは、CD、DVD、ブルーレイディスクなどの光学ディスクに書き込まれたデータをひとまとめにしたファイルで、複数のデータから構成されていることが特徴である。全てのデータをまとめることができるので、ドライブにマウントするだけで光学ファイルを読み込んだ時と同じような動作をする。個別にファイルを展開する手間がかからない上に、システムの情報もそのまま複製することができるので、利便性が高い。
【プロテインにおけるISO】
Dymatizeが製造しているプロテインに「ISO 100」という製品がある。このISOは、「分離する」という意味の英単語「isolate(アイソレート)」が元になっている。「ISO 100」は、WPI(Whey Protein Isolate/ホエイプロテインアイソレート)と呼ばれる、分離乳清タンパク質のプロテインである。分離乳清タンパク質は、タンパク質以外の成分を分離させて作られているため、タンパク質の含有量が非常に高いという特徴がある。
「iso」の熟語・言い回し
「iso」は、英熟語や英単語の略称であるため、 URLを使った熟語や言い回しはない。iso9001とは
「iso9001」とは、国際標準化機構が定めている「品質マネジメントシステムに関する国際規格」のことである。
iso14001とは
「iso14001」とは、国際標準化機構が定めている「環境マネジメントシステムに関する国際規格」のことである。
アイ‐エス‐オー【ISO】
読み方:あいえすおー
アイ‐エス‐オー【ISO】
読み方:あいえすおー
ISO/PAS22399
別名:PAS22399
【英】:ISO PAS22399
「Societal security −Guideline for incident preparedness and operational continuity management(社会セキュリティ−緊急事態準備と業務継続マネジメントガイドライン)」の略称。
このマネジメントシステムは、以下の目的で制定されている。
1.組織における緊急事態準備と業務継続に関する理解、策定、導入のための基礎を提供する。
2.組織と地域社会、顧客との取引における信用を提供する。
つまり、大規模災害が発生した場合に、重要な業務やサービスが一時停止しないよう、一時停止を回避する措置や、仮に一時停止した場合でも迅速な再開が可能となるマネジメントシステムを構築することを意図している。
具体的には、下記のような構成で、緊急事態対応と事業継続を可能にするマネジメントシステムを構築する。
・ 事業中断を発生させる脅威を理解し、その影響度を定量化する
・ 事業及び業務の継続に重大な影響を与えるコアプロセスを特定する
・ 最低限の許容可能レベルを設定し、それを実現するためのリソースを特定する
・ 各部門、階層間での責任権限を明確にする
・ 緊急事態への対応準備と事業継続を実現する計画を立案し、実施する
・ 必要な教育訓練を実施する
・ 状況変化に対応するために継続的改善を行う
ISO/TS16949
別名:TS16949
【英】:ISO TS16949
ISO/TS16949とは、自動車産業に属する製造業における品質マネジメントシステムの規格である。
自動車産業は購入部品の品質がそのまま自動車の品質に反映されるという特性が強く、サプライチェーンとしてのマネジメントが非常に重要であり、サプライヤーへの品質マネジメントシステムに関する厳格な要求が必要になっている。このひとつとして、ISO9001認証取得の要求があるが、全業種対応の規格であるISO9001では、規格の解釈と適用レベルに幅があるため、自動車産業として、ISO9001の要求レベルをより具体化する必要があり、ISO/TS16949が制定され、自動車産業で適用されている。
ISO
.iso
環境ISO(アイ・エス・オー)
アイ・エス・オーと同じ種類の言葉
国際標準化機構に関連する言葉 | ISO アイエスオー イソ |
- アイ・エス・オーのページへのリンク