環境マネジメントシステム
【英】:International Organization for Standardization 14001
環境における国際規格。
環境問題の意識の高まりから、1996年に発行され、2004年に改訂されている。
環境問題の根源は、かつての産業・経済界の発展の過程で、ふんだんに資源を使用し、廃棄物を発生させ、各種の汚染をもたらしたことである。これに対して遅ればせながら対応したものである。
ISO14000シリーズは、開発し続けられており、その中には、
ISO 14020 環境ラベル
ISO 14030 環境パフォーマンス評価
ISO 14040 LCA
ISO 14062 環境適合設計
ISO 14063 環境コミュニケーション
などがあり、認証制度があるのは14001だけである。
ISO14001は、環境問題に取り組むにあたって、目先の単発的な応急手当の取り組みではなく、体系的に継続的に取り組むことによって、永続的な改善や汚染の予防を進めていくことに狙いがある。
そのためのマネジメントシステムとして、身近で重要な環境に対して影響を与えているものを特定し、それらに対して企業としてできる範囲で改善したり日常管理することに関して、どのような取り組み方をしていくべきかということを規定している。
環境問題への取り組みの基本は、できることから確実に積み上げていくことが重要である。
環境マネジメントシステム
環境マネジメントシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/14 07:04 UTC 版)
環境マネジメントシステム(かんきょうマネジメントシステム、Environmental Management System、EMS)とは、企業や団体等の組織が環境方針、目的・目標等を設定し、その達成に向けた取組を実施するための組織の計画・体制・プロセス等のことを指す。
組織は、独自の環境マネジメントシステムを構築・運用しても良いが、外部機関の定めた規格に基づいたシステムを採用し、また外部機関からの審査・認証を受けることで、効果的なシステムを運用できるとともに、社会的な評価を得ることができる。
国際的な環境マネジメントシステム規格として、もっとも重要なものがISO 14001であり、認証取得組織が増加しつつあるが、中小企業など向けに負担の軽い規格もいくつか制定されてきている。
主な環境マネジメントシステム規格
- ISO 14001:2015(ISO 14000シリーズ)
- JIS Q 14001(ISOの発行をうけ日本国内規格化された日本産業規格 )
- Eco-Management and Audit Scheme(EUの環境管理監査制度、EMAS)
関連項目
外部リンク
環境マネジメントシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 01:42 UTC 版)
「成蹊大学」の記事における「環境マネジメントシステム」の解説
成蹊学園は2008年11月27日、吉祥寺のキャンパスを対象範囲として、国際環境管理・監査規格である環境ISO(ISO 14001)の認証を取得した。「成蹊学園環境委員会」が設置され、キャンパス内の環境負荷の低減・省エネルギー・省資源に取り組み、学生への環境教育、環境問題に関する研究活動の充実に努め、環境保全に貢献できる人材の育成と学術研究の推進を行っている。
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