『リトルアーミーII』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 14:11 UTC 版)
「ガールズ&パンツァー」の記事における「『リトルアーミーII』」の解説
ベルウォール学園 『リトルアーミーII』の舞台となる学校。全校生徒は3,000人で、普通科と工業科がある。学園艦は日本空母型に見えるが、正確なモデルは不明。また、どの自治体に所属するのかも不明。 工業科にはヤンキーが多く、荒れに荒れている状態となっており、校舎の壁には「鐘壁(と書いて「べるうぉーる」と読ませる)!! 夜露死苦」といった落書きが見られる。 エミが留学してきた時点ではレストアに出していたティーガーI以外の戦車はすべて売られており、戦車道部は解散寸前の状態だった。 その後、柏葉姉妹の資金でヤークトパンターとエレファントを購入したうえ、一度売られていたT-44とII号戦車を回収し、5両まで戦力回復。さらに全国戦車道大会優勝記念杯では最終的には計8両の戦車を所有するに至る。 西呉王子グローナ学園とは、毎年全国戦車道大会優勝記念杯の出場権を賭けた練習試合を行う。中須賀 エミ(なかすが エミ) 「『リトルアーミー』」の項も参照。 主人公。留学生としてベルウォール学園普通科2年に編入する。ティーガーIの車長を務める。 戦車道歓迎とのオファーを受けてドイツから来日し、初日に瞳と再会する。自動車部の柏葉姉妹との対決、キャプテン候補である音子と千冬の対立によって分裂していた戦車道部をまとめるなどの活動によって戦車道の活動を再開させたあと、キャプテン候補の二人からマネージャーに任命され、戦車の管理や練習試合の日取りを決めるといった役目を負うこととなる。 街頭テレビで偶然目にした西住みほと再会すべく、幼いころの「自分の戦車道」を見つける約束を胸に、まずは全国戦車道大会優勝記念杯への参加を目指し、とうとう敗者復活戦でみほと対戦することになる。 柚本 瞳(ゆずもと ひとみ) 「『リトルアーミー』」の項も参照。 ベルウォール学園普通科2年。ティーガーIの装填手を務める。エミの幼なじみで、彼女をベルウォール学園へ誘った張本人。 エミが来るまでは戦車道部で戦車をやっている唯一の部員。戦車道の活動再開のためにチーム勧誘オファーを出す、募金をするなどの活動をしていた。また戦車の整備も担当する。 対黒森峰戦では不在のエミに代わって、チームの指揮を代行する。 喜多 椛代(きた かばよ) 瞳の友達の一人で、サイドテールのギャル風のいでたちをしている。ティーガーIの通信手を務める。 派閥争いに加わらず一歩引いた位置にいたが、エミたちのレースを見てから再び戦車への意欲が生まれ、戦車道を再開する。 鷹見 優(たかみ ゆう) 瞳の友達の一人。ティーガーIの操縦手を務める。 喜多とよく共に行動し、物静かだが表情は豊か。ボコの大ファン。普段はフードを被っているが、試合ではニット帽をかぶる。 白鳥 渚(しらとり なぎさ) オファー組の一人である1年生。ティーガーIの砲手を務める。 常におどおどしている気弱な性格だが、初搭乗で15発中12発を的中させるなど砲手としての技量は高い。 大洗に訪れて瞳たちにニット帽を被らされて以降は、ずっとそれを被っている。 もともとは西呉王子グローナ学園に通っていたが、雑用ばかりやらされて戦車に乗らせてもらえず、姉であるキリマンジァロから戦力外通告されて退学(正確には転校)させられ、スパイとしてベルウォール学園の戦車道部に入部する。しかし戦車道部として活動していくうちに正々堂々と戦いたくなり、正体が露見したのを機にスパイから離脱する。 キリマンジァロとは、コーヒー農園である家業を継がなければならない重責で冷たく当たられていたが、優勝記念杯の出場権を賭けた試合後は仲が改善されている様子である。 山守 音子(やまもり ねこ) キャプテン候補として争っていた1人。ヤークトパンターの車長を務める。 喜多からサメにたとえられるほど口も悪く喧嘩っ早い性格をしている一方、自分の仲間や子分を大切にしており、チーム崩壊を招いたと思い込んで責めるツェスカからエミを擁護したり、みほと戦いたがっているエミの気持ちを汲んで戦わせたりする。 千冬とは幼馴染であり、好きなものが同じになることが多いために喧嘩する関係となっている。 土居 千冬(どい ちふゆ) キャプテン候補として争っていた1人。エレファントの車長を務める。 音子とは対照的に冷静で口調は丁寧だが、音子と同じく喧嘩っ早く腕力が強いため、喜多からクマにたとえられる。 元エース砲手であり、西呉王子グローナ学園との練習試合では途中で砲手となり、遠距離からの狙撃で2両撃破する。 柏葉(かしわば)姉妹 自動車部所属で、姉の金子(かなこ)が会長、妹の剣子(つるぎこ)が部長を務めている。エミにはドッペルゲンガーズ、バ柏葉と呼ばれる。 一見、顔は瓜二つで判別が難しいが、正面から見て髪留めから跳ねる「アホ毛」の量が右に多いのが金子、左が剣子である。 親の権力でわがまま放題をしており、戦車道部の敷地を狙って解散を迫る。しかし、戦車チームの解散と戦車道への協力をかけた自動車とティーガーIのレースで敗北し、協力を強いられることとなる。 その後、馬鹿にされたキリマンジァロを見返すために10式戦車を購入し、戦車の勉強もするのだが、10式戦車は規定違反で使用できないため、空いていたII号戦車に金子が車長、剣子が砲手として乗り込む。 II号戦車に愛着がある模様で、文句を言いながらも常に綺麗に整備するほか、全国戦車道大会優勝記念杯ではポケットマネーでII号戦車3両を揃え、合計4両のII号軍団を編成する。戦力外と侮る敵をブロッキングや、装甲への間隙射撃、履帯破壊などで翻弄する働きを見せる。 自動車部での愛車は73式小型トラック。自動車部のツートップだけはあり、試合中に崖から転落して履帯を破損したティーガーIを姉妹指揮のもと、短時間で稼働状態へ戻す応急修理能力を見せる。 西呉王子(にしくれおうじ)グローナ学園 略称は「西グロ」(せいグロ)で、発音が聖グロリアーナ女学園の略称「聖グロ」と同じであるため、エミから「詐欺」だと罵られる。 全国戦車道大会優勝記念杯出場権の件から、ベルウォール学園とは同じ自治体に所属すると思われる学校であるが、詳細は不明。 保有戦車はブラックプリンス歩兵戦車、チャーチル、マチルダII。キリマンジャロ / 白鳥 霧(しらとり きり) 西グロの隊長で、ブラックプリンスの車長を務める。気位が高く、他人を見下す性格で、瞳が言うところの「ベルウォール学園で敵に回したくない面々全員」に喧嘩を売る。 聖グロリアーナ女学院のダージリンに憧れており、ダージリン様ファンクラブプラチナ会員を名乗る。そのために戦車道チームの服を聖グロの制服と一緒にし、戦車もイギリス戦車に一新する。 コーヒー農園を経営する富豪の娘で翌年には家業を継ぐことが決定しており、戦車道引退前にダージリンと戦ってみたいという気持ちから、ベルウォール学園へ妹を送り込んでスパイ行為を図る。しかしながら、相手の作戦をすぐさま見抜いて狙いを変えるなど、エミは卑怯な手を使わなくても十分優秀な指揮官であると評価する。 ギルバート高校 全国戦車道大会優勝記念杯1回戦でベルウォール学園と戦った学校。「月刊戦車道」で特集を組まれ、注目されている学校でもある。義永 仁子(よしなが じんこ) ギルバート高校の隊長で、ベルウォール学園戦車道部の元キャプテン。M26パーシングに搭乗する。 スカウトされギルバート高校に入学したが、その時は他のメンバーに何も告げずに転校しており、このことがキャプテン争いによるベルウォール学園戦車道部衰退の一因となった。 冷静で生真面目な性格に見えるが、山守と土居によれば「コスい手は昔からの十八番」らしく、試合前日に対戦相手に喧嘩を売って仲違いを誘発しようとするなどの卑劣な手を好む。その例に漏れずベルウォールとの対戦前にも仕掛けてきたが、仁子の性格と手口を誰よりも知っていた山守と土居には通じず失敗、全国戦車道大会優勝記念杯1回戦で敗退する。 反面、ベルウォール学園の実力を高く評価し、「戦車だけは油断できない」と感じる。 『リトルアーミーII』における黒森峰女学園 「黒森峰女学園」の項も参照。 全国戦車道大会優勝記念杯2回戦でベルウォール学園と戦った学校。この時点でまほはエリカに隊長の座を譲っている。逸見 エリカ 全国戦車道大会優勝記念杯の時点で黒森峰女学園の隊長となっているが、まほを尊敬する態度は変わっておらず、まほのことを「隊長」と呼び、まほに「間違っているぞ」と指摘される場面もある。また、まほの前で頼りない姿を見せたくないという責任感も持っている。 ここでも短気で傲慢な一面を見せ、II号戦車に搭乗しているという理由だけで柏葉姉妹のドライブテクニックを侮ったり、ベルウォール学園が待ち伏せ攻撃しかしてこないと踏んだりと甘く見た結果、各戦車の性能を落とすのを覚悟で編成したベルウォール側の偵察部隊に翻弄され、結局フラッグ車同士の一騎討ちに持ち込まれる。それでも、自分たちの手の内が敵に知られる原因にいち早く気付いて作戦を変えるなど、全国大会後の成長を見せ、エミとの一騎討ちを制して3回戦進出を果たす。 ツェスカ 黒森峰の生徒で、エミのかつてのチームメイト。 かつてはドイツの名門校の戦車道部に所属していたが、エミと他のメンバーとの仲違いが原因でチームは崩壊し、練習どころか立て直しに精一杯の状態だったため、黒森峰に転校して以降もエミのことを恨み続けた。だが、当のエミに忘れられ、事情を知った山守にも「覚悟不足」と一蹴される。 戦車道はチームでするものという信念を持つが自己中心的で周りをよく見ない一面もあり、よく問題を起こしてはエリカに叱られることが多い。また、試合直前にエミに「あなたの戦車道ってなに?」とたずねられて、ようやくかつてのメンバーたちのいじめの事実を知る(エミは「混血のエースは認められない」という)。その際の事故でエミとともに倉庫に閉じ込められ、遊佐に助けられるまで出られずに試合に遅刻する。 その他 遊佐 千紘(ゆさ ちひろ) 「『リトルアーミー』」の項も参照。 瞳の幼馴染で、小学校のころのエミの友達。進学後はサッカーに専念しているため戦車道から離れている。 髪が伸びて天然パーマになっており、髪をポニーテールに結んでいる。スタイルも結構良くなっており、本人はもてていると言う。 黒森峰女学園と試合するエミたちを応援しに大洗に訪れるが、誰もいないベルフォード学園の倉庫にたどり着いたときに、閉じ込められていたエミとツェスカを助ける。 井手上 菊代(いでがみ きくよ) 「『リトルアーミー』」の項も参照。 西住家の女中であるが、本作では家元の推薦で日本戦車道連盟のスカウトマンになっており、全国戦車道大会優勝記念杯の最中にエミを日本代表としてスカウトする。 本作で「井手上」姓であることが明かされる。
※この「『リトルアーミーII』」の解説は、「ガールズ&パンツァー」の解説の一部です。
「『リトルアーミーII』」を含む「ガールズ&パンツァー」の記事については、「ガールズ&パンツァー」の概要を参照ください。
- 『リトルアーミーII』のページへのリンク