戦車道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 15:09 UTC 版)
戦車道(せんしゃどう)
- ^ “登録5993296 「戦車道」”. 特許情報プラットフォーム. 工業所有権情報・研修館. 2022年2月27日閲覧。
- 1 戦車道とは
- 2 戦車道の概要
戦車道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 09:01 UTC 版)
「ガールズ&パンツァー」の記事における「戦車道」の解説
作品世界内で、戦車を用いて行なわれている武道。現在ではマイナーな武芸とされているが、かつては華道・茶道と並び称されるほどの伝統的な文化であり、世界中で女子の嗜みとして受け継がれてきた。礼節のある、淑やかで慎ましく、凛々しい婦女子を育成することを目指した武芸とされる。世界的に広く認知されており、専門誌「月刊戦車道」も存在する。 必要最低人員 基本的には、その戦車本来の乗車定員と役割分担に基づいた乗車人数が必要となる。必要最低人員は車長、砲手、操縦手の3名で(CV33などもともと乗車定員2名の車両は、例外的に砲手兼任の車長・操縦手の2名)、4名では装填手、5名では通信手と、人数が増えるごとに役割が細分化されるため、各員の負担軽減と同時に砲撃の精度や速度と合わせて総合的な戦闘能力が向上する。また、本来想定されている乗員数を超えての搭乗も許される。 試合形式 試合形式は相手チームの全ての車輌を行動不能にすれば勝利となる「殲滅戦(せんめつせん)」と、自チームの車輌の中からあらかじめ1輌をフラッグ車として指定し、相手のフラッグ車を先に行動不能とした側が勝者となる「フラッグ戦」の2種類があり、日本戦車道連盟(以下、連盟)によって指定されるが、公式戦となる全国大会(以下、公式戦)は戦力差を少しでも縮めるため、全試合とも「フラッグ戦」となっている。予定されるプロリーグでは「殲滅戦」が基本ルールとなっている。 参加車輌数 公式戦の1回戦・2回戦は参加車輌数が10輌までと規定されており、準決勝では15輌まで、決勝戦では20輌までとなっている。 参加可能な戦車 参加可能な戦車は1945年8月15日までに設計が完了して試作されていた車輌と、それらに搭載される予定だった部材を使用した車輌のみで、左記の条件を満たしていれば、実在しない部材同士の組み合わせは認められる。設計段階の車輌に関しては、部材が調達できず再現が困難な場合は連盟と個別協議を行い、許可された範囲内での改造が認められている。 判定装置 車輌には連盟公認の判定装置が設置され、有効な命中弾を受けた場合は瞬時に「行動不能」を示す白旗が上がるシステムとなっている。なお、エンジンの不調や足回りの破損など、現地修理が可能な比較的軽微な故障については「行動不能」と判定されない場合が多い。 装甲材 競技者保護のため乗員室は連盟公認の装甲材で覆うことが義務付けられ、砲弾は連盟公認の実弾の使用が規定されており、弾頭や装薬の加工は認められていない。車内は特殊なカーボンコーティングが施されおおむね安全が保たれるが、着弾で火災が発生することもあるため絶対ではない。試合中に行動不能となった車輌は試合終了後に回収班のトレーラーなどで運搬され、各部の補修と検査の後に返却される。 試合の開催地 試合の開催地は、公平を期すために連盟がルーレットで決めて各校に通達し、72時間以内に開催地へ寄港して会場に登録申請をし、作戦や対策の立案、戦車の編成や整備・改造を行う。また、競技場に異議がある場合は、連盟からの通達後24時間以内に異議の文書を提出し、審議した後に異議が通れば開催地の変更が行われる。 試合時間 試合時間は開催地毎に連盟が指定しており、時間内に決着が付かない場合は各代表の一騎討ちで決着をつける。勝負試合中に悪天候により試合続行が困難な場合は天候が回復するまで一時中断し、場合によっては日を改めて再開する。「殲滅戦」は制限時間がない。 審判員 日本戦車道連盟から派遣される。女性。第二次世界大戦期ドイツの野戦憲兵を模した制服を着用し、胸に下げたゴルゲット(英語版)には“JUDGE”と書かれている。審判を行う場合はホイッスルや、交通管制用バトンを模した判定用の札を使う。試合会場が広範囲にわたる場合は航空機を使用し、上空から判定や残存車両の確認を行う。 その他 通信手段に規制はなく、傍受も禁止されていない。試合中の搭乗員の乗り替えも可。また試合前の相手校への諜報活動も認められている。 公式戦の会場には特設野外観客席が設けられ、列車牽引式の大画面スクリーンにライブ映像や状況マップおよび各車両のステータスなどが表示される。そのスクリーンの車台部分は列車砲に近似しており、「Leopold」との表記がある。 市街地走行時も履帯には舗装路への影響を抑えるためのゴムパッドは装着されないが、作品世界の道は硬くできており、そのままの状態で走行しても問題ないように造られている。市街戦で建物が損壊した場合は該当の建物が新築対象となり、連盟が費用を補填する。そのため、戦車による建物の損害が発生しても、住民は無料で家を新築に建て直してもらえるという理由から怒らずに喜んだり、損害を受けた家の家主を羨ましがったりする。 劇場版における変更 豆戦車など機関銃程度しか武装がないものや、突撃砲など本来砲兵が運用するものも戦車として扱われているが、「一定の装甲を持つ有蓋車」というのが公式戦参加の基準であったことが劇場版で明かされた。同基準は、劇場版でさらに変更され「装軌車で密閉された戦闘室を作れば元が無蓋であっても戦車として扱う」こととなり、カール自走臼砲など、装甲を持たない完全なる「野戦砲」も改造を施して戦車として扱うようになっている。 強襲戦車競技(タンカスロン) スピンオフ作品『リボンの武者』内で開催される、日本戦車道連盟非公式・非公認の戦車競技。いわゆる野仕合で知る人ぞ知る競技だが、戦車道以上に実戦に近い試合内容から人気が高まっている。 規定は参加可能車両が10トン以下の軽戦車か豆戦車に限られることのみ。1輌から参加でき、異なる学校の合同チームでの参加も可能。投入車両数の制限もないうえ、試合中の車両増援や試合への乱入も禁止されていない。競技会場や開催時間にも制限はなく、夜間でも競技が行われる。 観戦者は競技フィールド内のどこでも観戦可能だが、負傷や損害を負った場合は自己責任となる。大鍋(カルドロン) ダージリンが企画した強襲戦車競技の大会。強襲戦車競技の大会としてはかつてない大規模な大会であり、競技会場は全国各地におよび、インターネットによる中継やブックメーカーによる賭けも行われている。試合形式はトーナメント方式で、対戦方法や勝利条件は対戦ごとに決められる。また必要に応じて助っ人を頼むことが許されているが、その助っ人が試合中に助っ人を依頼したチームを裏切ることも容認されており、さらに助っ人は戦車道チームでなくても構わないとされている。そして敗者は勝者の配下に入り、次の試合は勝者と共に戦うことが決められている。 第1回の決勝戦は安全性の面から中止となり、2回戦のスコアから暫定王者が決定された。
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