伝統的な文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/09/09 16:06 UTC 版)
20世紀初頭の時点で、クルメン族は政治的にはいくつかの小さな共同体に分かれており、それぞれに世襲の部族長がいて、よそ者との交渉にあたっては部族を代表していた。ただし、部族長の役割はそれだけで、実際の政治は脚に鉄輪の勲章をつけた長老たちに委ねられていたとされる。長老たちを代表する大長老は、呪術の長として部族のシンボルを護持しており、彼の家は、掟を犯したとされる者が、その罪が証明されるまでの間、安全にすごせる場所となっていた。個人の財産は、各家族の共有物であり、土地も共有とされていたが、自力で耕し続けられる間はその土地の耕作権を維持できた。 20世紀初頭のクルメン族の少年たちは、14歳か15歳になると、12ヶ月から18ヶ月ほど船に乗る仕事をした。彼らは、多くの場合は自分の町からさほど遠くない範囲を動く船で働きたがるので、ギニア沿岸を動く商船には必ずと言ってよいほどクルメン族の少年が乗っていたという。妻を買えるほどの金が稼げると、故郷に戻って定着するのが一般的だったという。 20世紀初頭のクルメン族は、部族のしるしとして、額を横切って耳から耳へ黒か青の線を引いていた。また、腕に入れ墨をしたり、切歯を抜歯する習慣があったとされる。
※この「伝統的な文化」の解説は、「クルメン族」の解説の一部です。
「伝統的な文化」を含む「クルメン族」の記事については、「クルメン族」の概要を参照ください。
- 伝統的な文化のページへのリンク