アンツィオ高校
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「ガールズ&パンツァー」の記事における「アンツィオ高校」の解説
本籍地が栃木県の学校。内陸県のため静岡県にある清水港を母港として借りており、栃木県以外の静岡、愛知出身の生徒も多い。もともとは来日したイタリア人商人が開校した学園であり、外国人が初めて作った日本の学園艦と言われている。コロッセオなどのイタリアの観光スポットを模した建物が多く、それを目的とした観光客が多い学園艦でもある。大洗女子学園の公式戦2回戦の対戦相手。ピッツァをモチーフにした校章で、所属生徒はイタリア青少女団 (La piccola Italia) の服装を模した制服を着用。 保有戦車の性能上、難易度の高い戦術を選択しがちだが、燃料不足による練習時間の少なさから習得までには至っておらず勝敗の差が激しい。昔は戦車道は盛んに行われていたが、資金難や保有戦車の性能不足に泣かされて敗北が多く、大洗女子と同様に衰退の真っ只中にあり、アンチョビの入学時には履修する生徒が数人程度という廃れ様だった。現在ではアンチョビが戦車道部復興に尽力し、その結果履修生徒も総員で42名に増えている。 保有車輌はP40重戦車、セモヴェンテM41、カルロ・ヴェローチェCV33。漫画版のみM13/40カルロ・アルマートも所有している。P40に関しては予算不足もあり代々の戦車道部が少しづつ貯金をし、長い年月をかけてアンチョビの代でようやく購入に至っている。 大洗女子学園の生徒会は対戦前に「ノリと勢いがあり、調子に乗られると手強い」と分析する。対大洗女子学園戦では要衝に自軍戦車の偽装看板を配置し、大洗隊の注意を引きつけ三個分隊による三方向からの包囲、殲滅を狙った「マカロニ作戦」を遂行するが、部員たちが偽装看板の配置数を間違えたことから大洗側に作戦を見抜かれ破綻し、各隊が分断されたまま各個撃破される形となり敗北する。 学園艦は大洗女子学園のものより規模は大きいが資金面に余裕がなく、観光客相手に露店を開いて学校一丸となって運営費を稼いでいる。その一例として、大洗女子学園戦車道部に優勝の祝い品として、半額セール品のアンチョビの缶詰を山ほど贈る。しかし、美食にこだわるイタリア系だけあって食事に関しては妥協はなく、勝っても負けても対戦校のメンバーを招き、豪勢な宴会を開く。 劇場版では他校とともに「私物」戦車持込による短期入学という手段で大洗女子学園の増援に駆けつける。この時はCV33で参加し、小さいゆえの隠密性と機動力を生かして哨戒任務などに活躍する。 最終章では無限機動杯に出場、第一回戦でボンプル高校との試合が決定する。大洗とBC自由高校との試合では応援しようと前日に試合会場に到着したが、夜通し宴会したため、試合当日には全員熟睡している。 アンチョビ/ 安斎 千代美(あんざい ちよみ) 声 - 吉岡麻耶 隊長の3年生。軍人風の振る舞いと出で立ち(ラフ設定での指示はムッソリーニ風)でツインテールの髪型に黒いリボンを付け、普段は鞭を携帯している。搭乗車両はP40で車長を務める。 愛知県出身ながら同校にスカウトされて入学し、大洗女子と同じく衰退していた戦車道部を立て直すために尽力する。自分以外は全て下級生という部員たちの仁義に厚く血の気は多いが浅慮で個性的、直近の試合を控えていても美味しい食べ物の方に気を取られ流される熱量の差に振り回されながら、その場の乗りと勢いだけの面々をまとめ信頼を獲得し、「統帥(ドゥーチェ)」「姐さん」と呼ばれ親しまれ、3年生時には一回戦突破を果たすまでに至る。統率力を誇示する「ドゥーチェ」の唱和で悦に浸りつつチームの結束を高め試合に望む。 杏には「チョビ子」あるいは「チョビ」、桃には本名で呼ばれるが、自身は「アンチョビ」というニックネームにかなりの愛着があるのか本名で呼ばれることすら好んでいないようである、 高飛車な言動こそあるものの、その実像は明るく切り替えの早いさばけた性格で、大洗のメンバーに対して夕食を振る舞ったり、決勝戦の応援には真っ先に駆けつけたりと非常に友好的に接し、戦車道に関しても「正々堂々と勝負しよう」と語る。 漫画版では勝利主義を掲げ、前年の決勝戦でみほが取った行動を「個としての判断でとった行動が、チームのそれまでの努力を台無しにした」と批判し、敗退したあとも負けを認めずにみほを罵倒するなど、友好的なアニメ版とは大きく性格が異なっているが、その理由として「ともに戦う仲間たちへの責務」と説いている点ではアニメ版に通じるものがある。これについて公式では「どちらの作品もパラレルワールドとして楽しんでほしい」としている[要出典]。 カルパッチョ 声 - 早見沙織 もう一人の副隊長ペパロニと共にチームの副隊長を務めるアンチョビの片腕で、セモヴェンテ部隊を率いる2年生。セモヴェンテM41では車長兼装填手を務めている。 茨城県つくば市の出身で、幼いころより戦車道を始めており、当時からの親友であるカエサルには「ひなちゃん」と呼ばれている。 しとやかで冷静なことから、暴走気味の後輩たちを制止するのはもっぱら彼女の役割。 対大洗女子学園戦では本隊付車輌として行動、戦闘の最中大洗隊本隊とすれ違った際に見たIII号突撃砲の車体に、カエサルとのTALKアプリでの通信時における彼女の使用アイコンがカバさんチームのエンブレムとして描かれていたのを確認し、同車がカエサルの搭乗車輌であることを瞬時に見抜き、壮絶な一騎討ちの末に相討ちの形で引き分ける。 ソウルネームは試合終了後に自分自身で付けた模様である。 もともと、漫画版に登場する才谷屋龍一のオリジナルキャラクターだったが、OVAでアニメ本編に逆輸入された形となる。ただし、漫画版ではカエサルと幼馴染という設定はない。 ペパロニ 声 - 大地葉 カルロ・ヴェローチェCV33の車長を務め、CV33部隊を率いる副隊長で2年生。『コミックフラッパー』版には登場しないが、『リトルアーミーII』や『リボンの武者』には登場する。左利き。 良くも悪くもアンツィオ高校の校風を体現している人物で、陽気で乗りと勢いはいいものの、大雑把な性格が災いして要所の詰めが甘いうえ、口車に乗りやすいために、つい口を滑らせては機密事項を漏らすこともある。アンチョビが母校の戦車道チームを立て直す過程を見てきており、彼女に心酔して「(アンチョビ)姐さん」と呼んで慕っている。 普段は部費捻出のため屋台でパスタ作りにも励んでおり、鉄板ナポリタンを得意とする。 劇場版ではCV33の操縦手として参戦する。
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