黒森峰女学園
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「ガールズ&パンツァー」の記事における「黒森峰女学園」の解説
読みは「黒森峰(くろもりみね)」。転校前にみほが在学していた学園艦で、母港は熊本県熊本港。10万人以上の人口を擁し、校章は黒十字に「黒森峰」、機甲科を設置。前年の「第62回 戦車道全国高校生大会」で10連覇がかかったプラウダ高校との対戦でみほの失策によって敗れるまで、同大会を9連覇していたドイツ系強豪校で、電撃戦を得意とする。第63回でも順当に決勝に駒を進め、決勝でも大洗女子学園の残存車輌をフラッグ車1輌まで追い込むが、大洗女子の作戦でフラッグ車同士の一騎討ちに持ち込まれ、これに敗れて2大会連続の準優勝に終わる。メンバーには、下記に記載する西住まほ、逸見エリカ、赤星小梅のほか、小島エミ(CV:葉山いくみ)などがいる。 保有車輌はIII号戦車J型、IV号戦車/70 (V) (ラング)、パンターG型、ヤークトパンター、ティーガーI、エレファント、ティーガーII、ヤークトティーガー、マウス。他に連絡用ヘリコプターとしてFa 223 (航空機)を所有する。 劇場版では対大学選抜チーム戦に際し、ダージリンからの「私物」戦車持込による大洗女子学園への短期入学を利用した大洗女子戦車道部支援策打診に呼応。試合会場に一番乗りで参着する。 西住 まほ(にしずみ まほ) 声 - 田中理恵 隊長。みほの姉で、西住流戦車道の後継者の1人。高校生大会でMVPに選ばれ、国際強化選手としてメディアで取り上げられるほどの実力者。 戦車道に背を向けたみほが再び戦車道を歩んでいるのを意外に思い、みほの真意を図るため大洗の試合を観戦する。師範である母には、破門・勘当などの措置から妹を守るため、みほが大洗女子学園で再度戦車道を始めたことを伝えておらず、母に知られた際も、みほの臨機応変な戦術指揮能力を評価することで彼女を擁護し、みほを思う気持ちを示す。 麻子の祖母が倒れたことを聞いた際には、戦車道の精神に則り緊急措置として学園所有のヘリコプターで麻子を送り届けるよう指示する。 自身を「西住流そのもの」と語り寡黙にして峻厳、常に周囲を圧倒する威厳を漂わせ、試合中はいかなる戦況においても泰然自若を貫き冷静な判断と的確な指示を下す。 最終回(第12話)ではみほとの壮絶な一騎討ちの末に敗北するものの、同時に妹の実力と成長を認め、最後に握手を交わす。 漫画『リトルアーミー』にも登場。そこでは妹思いでみほを戦車道へ導いたという、優しさを持つ側面が描かれており、自分が西住流を受け継ぐことで、みほには自由な戦車道を歩んでほしいと願っている。とある事情からみほたちと戦車の試合をすることになる。 劇場版ではさらに幼少時の姿が描かれており、幼少期からみほを静かに優しく見守っていたことが描かれている。 最終章ではエリカに隊長職を譲った後、卒業を待たずにドイツのニーダーザクセン大学に留学している。名門校の隊長として非常に優れた実績を残したまほの後任であるがゆえにその重圧に悩むエリカから相談を受けた際には、勝ち負けにこだわらずに自分なりの戦車道をすればいいと諭している。 逸見 エリカ(いつみ エリカ) 声 - 生天目仁美 副隊長。勝利至上主義者でまほを尊敬し、よく同行する。髪は銀色のショートロング。 かつて同級生で副隊長だったみほのことを表向きには「家柄で副隊長になった」と非難している。さらに黒森峰女学園と西住流(正確にはまほ)の名を汚した行動の責任を取って黒森峰女学園を離れておきながら、なお戦車道を続けたことに対して批判的(というよりは敵対的)である。 短気であり戦術を立てるよりも火力重視の短期決戦を好むが、決勝戦では大洗女子学園に翻弄された挙句、まほの敗北を見届ける羽目になる。しかし試合後はみほの実力を認め、「次は負けない」と言葉をかけた。 雑誌『MC☆あくしず』Vol.29に掲載されたインタビュー文では、「みほは自分より上手くまほと連携を取っていた。彼女になら副隊長の座を譲ってもいいと考えていたが、だからこそまほの敵になったことが許せなかった」と、劣等感が入り混じった複雑な感情を語っている。 小説版でも基本的な立ち位置は変わらないが、前年の公式戦で川に落下して、みほに助けられた戦車の乗員という設定がされており、副隊長という立場でのみほと自分との実力の差に苦悩する面が描かれている。 最終章ではまほのドイツ留学に伴い彼女から隊長の座を引き継いでいるが、その重圧に不安の表情を隠せないでいる。 赤星 小梅(あかぼし こうめ) 声 - 仙台エリ 前年の全国大会決勝戦でみほに助けられた女生徒。 当時はIII号戦車J型に搭乗しており、車輌ごと川に落ちたところをみほに助けられる。しかしそれが原因で優勝を逃し、みほが学園を去ったことに負い目を感じてずっと気に病んでいた。 決勝戦で試合開始前にみほのもとを訪れて前年のことを謝罪し、戦車道を続けていたことを喜ぶ。 劇場版ではパンターG型に搭乗し、大洗女子学園の増援に参加するが、試合序盤にカール自走臼砲の砲撃を受けてもう一両のパンターと共に撃破される。
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