聖グロリアーナ女学院
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 14:11 UTC 版)
「ガールズ&パンツァー」の記事における「聖グロリアーナ女学院」の解説
読みは「聖(セント)グロリアーナ」。横浜港を母港とする、英国上流階級風の作法と格式を重んじ英国の学校と提携している名門女学院、略称は「聖グロ(せいぐろ)」、校章はティーセット。入学には優秀な勉学による成績のほか、成果を問わずスポーツ、芸術、ボランティアなどの活動に打ち込んでいるかが条件である。母艦は大洗女子学園に比べて全長が約2倍、体積は約8倍の巨大な学園艦。親善試合のため大洗女子学園とともに大洗港へ寄港する。 黒森峰、サンダース、プラウダと並ぶ全国高校戦車道四強校の一角であり、長い伝統を持つ戦車道名門校で、全国大会準優勝の実績を持つ強豪(優勝経験は一度もなし)。第63回大会では準決勝で黒森峰女学園に敗れる。品に欠ける遮二無二な試合は好まず、騎士道精神に則った対戦を尊び、強固な装甲と連携力を活かした浸透強襲戦術を得意とする。試合中も車内で紅茶を嗜み、どのような走りをしようと、一滴たりとも戦車内でティーカップの紅茶をこぼさないとダージリンが言い切るほど、各自が高い操縦技術を持っている。試合で好敵手と認めた相手に紅茶を贈る習慣があると言われる。 メンバーの名前はニックネームで紅茶の産地や等級に由来する。 保有車輌は歩兵戦車Mk.IV チャーチル Mk.VII、歩兵戦車Mk.II マチルダII Mk.III/IV、巡航戦車Mk.VI クルセイダーMk.III。 英国との提携校であり、卒業生も多く支援を行っていることから財政的に裕福な学校ではあるが、保守的な考えが強く、イギリス製戦車以外の購入は消極的である。グロリアーナの戦車道には卒業生たちによる3会派(マチルダ会、チャーチル会、クルセーダー会)が存在し、資金を提供する代わりに学園艦の運営方針などに影響力を保持しており、マチルダIIを愛する卒業生たちの強い反対から戦力増強のための強力な戦車(コメット巡航戦車など)の導入が遅れている。 漫画版では、ダージリン・アッサム・オレンジペコの3名を「ノーブルシスターズ」と称する。 ダージリン 声 - 喜多村英梨 3年生。隊長を務め、車長として砲手のアッサム、装填手のオレンジペコの2人とともにチャーチルに搭乗する。 学業成績トップの才媛で、少々高飛車な性格。丁寧な女性語を話し、名言集を読むことを日課としており、会話の中にことわざや名言格言、政治風刺・小話を度々引用する。どのような窮地にも決して動じることなく対応し、勝利のためには僚車を盾とすることも辞さない非情さも併せ持つ優秀な指揮官であり、アニメ本編での親善試合、劇場版でのエキシビションマッチと2度にわたってみほを破る。 親善試合を通じてみほを好敵手と認め、大洗女子と公式戦で再度戦える日を楽しみにしていると告げて別れる。先述のように準決勝で黒森峰女学園に敗北したために公式戦での対戦が実現することはないが、大洗女子学園が出場する公式戦は全試合を会場で観戦する。 プラウダ高校と交流があり、カチューシャやノンナとは親しい間柄。 劇場版では、大学選抜チームとの試合に挑む大洗女子チームのために全国大会参加各校へ「私物」戦車持込による大洗女子学園への短期転入支援を打診し、これを実現させる。 最終章では卒業後イギリスに留学することが決定している。 アッサム 声 - 明坂聡美 3年生。砲手。ダージリンと同様にジョーク好き。金髪に大きめの黒いリボンを付けている。 本編では登場シーンが少ないこともあって台詞がなく、明坂の配役は『今度はドラマCDです!』から。ドラマCDでの登場の際はあんこうチームに存在を忘れられており、華には最初「セイロン」という間違った名前で呼ばれる。 劇場版ではデータ主義という面が描写されており、収集されたデータにもとづく発言をダージリンに進言する。 オレンジペコ 声 - 石原舞 1年生。装填手。紅茶を淹れるのが上手。常にダージリンに付き添っており、ともに大洗女子学園の試合を観戦する。ダージリンの名言・格言に対して即座に出典を述べられるなど非常に博識。 大洗女子優勝祝賀会にダージリンの代理として、結婚式の祝いのような内容の祝電を贈る。 ダージリンの何かにつけて名言やことわざを用いる癖には辟易しており、ドラマCDにおいて、ラジオ番組「蝶野が斬る」にダージリンへの対応を相談すべく、投書する。この際にMCの蝶野から助言をもらい、そのとおりに行動した結果、ダージリンを黙らせる。 ローズヒップ 声 - 高森奈津美 劇場版に登場。クルセーダーMk.IIIに車長として搭乗。淑女揃いの聖グロリアーナ女学院にあって闘志を前面に押し出す同校きっての元気者だが、せっかちで少々冷静さに欠け、スピード狂のきらいがある。 他のグロリアーナの生徒と違い、彼女の持つティーカップからは常に紅茶が飛び跳ねている。 エキシビションマッチでは自身を含めた4輌のクルセーダーによる小隊を指揮し、そのスピードを活かしてあんこうチームを攻めたてる。大学選抜チームとの試合でもダージリンに突撃を制止されつつ終盤まで生き残り、最後は堀の向こう側にいるチャーフィーと行進間射撃による撃ち合いの末にリミッターを解除。堀を飛び越えてこれを撃破するものの、自身の搭乗車も塀に激突し行動不能となる。尚、この際の描写から彼女のクルセーダーの乗員数は本来の定員3名に対して4人である事がわかる。 ドラマCDでは18人の大家族で、8人兄弟姉妹の末子であることが語られる。淑女というには立ち居振る舞いががさつで大雑把なため、オレンジペコやアッサムからはたびたび注意を受けるが、ダージリンからはその単純明快な性格と自身の理想に近付こうと全力で突き進む姿勢を気に入られ、遊ばれている。
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