ポンプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 04:41 UTC 版)
付帯装置
性能指標
ポンプの性能を表す指標には以下のものが用いられる。
- 容量
- ポンプの流量であり体積/時間の単位を持つ。
- 揚程、ヘッド
- 吸込みと吐出の圧力差を水頭に換算して長さの単位で表示するものである。ターボ形ポンプでは液体の密度が異なっても揚程はほぼ一定に保たれる。
- 軸動力
- ポンプを駆動するのに必要な仕事率である。
- 効率
- 軸動力のうち流体の機械的エネルギーに変換された割合のことをいう。損失分は主として熱エネルギーに転化し流体やポンプ自体を加熱することとなる。
- NPSH、有効吸込みヘッド
- Net Positive Suction Headの略で、キャビテーションの発生しにくさを示す。吸込み圧力と液体の蒸気圧の差を水頭に換算したもので、この値の最小必要量を所要NPSHという。ポンプの運転条件におけるNPSHが所要NPSHを上回らないと、キャビテーションによる振動、効率低下、機械的損傷などが起こる可能性がある。
- 性能曲線
- 各種性能値をグラフとして表現したものである。ターボ形ポンプでは横軸に容量、縦軸に揚程を取った性能曲線が最も良く使用される。
脚注
参考文献
- 日本舶用機関整備協会. “2級舶用機関整備士指導書”. 日本財団 図書館. 2017年11月1日閲覧。
関連項目
- クテシビオス - 発明者とされる
- アルキメディアン・スクリュー(揚水機)
- 送風機
- 圧縮機 - 気体を圧縮するもの
- 冷凍機(ヒートポンプ) - 低温の熱源から高温の熱源に熱エネルギーを移送する仕組み
- チャージポンプ(コンデンサへの電荷の蓄積を利用した変圧回路など)
- キャビテーション
- 油圧モーター
- Na+/K+-ATPアーゼ(ナトリウムポンプ) - 生物の細胞膜にある陽イオンを移送する仕組み
- ポンプ座 - 星座のひとつ。モチーフは真空ポンプ。
外部リンク
注釈
出典
- ^ 意匠分類定義カード(K8) 特許庁
- ^ 日本舶用機関整備協会.
- ^ “動力用ポンプ駆動ディーゼルエンジン” (PDF). ダイハツ工業. p. 18. 2017年11月1日閲覧。
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ). “ディーゼルエンジン でぃーぜるえんじん Diesel engine”. コトバンク. 2017年11月1日閲覧。
ポンプと同じ種類の言葉
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