オートバイの種類 競技用

オートバイの種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 06:26 UTC 版)

競技用

オンロードレースやオフロードレースに関わらず、競技用の車両として一般向けに市販される完成車で、コンペティションとも呼ばれる。保安部品を備えず、登録書類は発行されないのが一般的である。競技車両規則に基づいて製造販売される物もある(ホモロゲーション)。輸入車両については、通関証明書類を提示し保安部品を備えれば正規に車両登録することが可能で、公道走行も行える場合がある。このことから、日本でも販売している競技用車両を海外から輸入(いわゆる逆輸入)して公道走行仕様にする業者もある。

ポケットバイクと呼ばれる、1970年代に日本で誕生したミニチュアサイズのオートバイや、ホンダ・QR50やヤマハ・PW50のように子供用として設計されたモデルもある[8]

その他

  • 折畳式バイク
自動車に折り畳んで積載することを目的としたバイク。三輪のものは原付三輪として扱われる。ホンダ・モトコンポが代表的である。
3輪のオートバイをこのように呼ぶ場合がある。日本ではトライクは三輪自動車であるので通常は普通自動車に分類されるが、後述の内閣総理大臣が指定する三輪以上のものや特定二輪車に該当する場合は、普通自動車ではなく原動機付自転車ならびに自動二輪車として扱われる。
  • 内閣総理大臣が指定する三輪以上のもの(原付三輪)
日本の法律におけるトライクの種類。50cc未満並びに0.6kW未満の3輪のオートバイ(自動二輪車を除く)であって、内閣総理大臣が定める条件を満たす車両について法律の適用においては、原動機付自転車として扱われる。ホンダ・ジャイロなどがある。
日本の法律におけるトライクの種類。3輪のオートバイ(原動機付自転車を除く)であって、内閣総理大臣が定める条件を満たす車両について法律の適用においては、自動二輪車として扱われる。ヤマハ・トリシティ(2014年発売)などがある。
バイク(オートバイ、自転車)本体に平行して、一輪の車台を取り付けたもの。側車とも呼ばれる。競技用のものは一体型。
道路以外の地形も走ることを想定して設計された3輪または4輪の乗り物で、オートバイと同様の乗車装置や構造を持つ。ATVと略称されたり、日本ではバギー、海外では3輪のものはトライク、4輪のものはクアッドとも呼ばれる。
  • クアッド
4輪のオートバイをこのように呼ぶ場合がある。日本ではクアッドは50cc並びに0.6kW以下のみミニカーとして扱われている。
雪上を走らせる乗り物で、オートバイと同様の乗車装置や構造を持つ。
スノーモービルと同様に雪上を走らせる乗り物で、オフロードバイクの車体を用い、タイヤの代わりにそりと無限軌道を装着したもの。
水上を走らせる乗り物で、オートバイと同様の乗艇装置や構造を持つ。
電動機動力として走行可能な自転車(のようなもの)。 ペダルを漕ぐことが不可欠な電動アシスト自転車とは区別される。出力の大きなもの(もしくはオートバイに見えるもの)は 電動バイク。 定格出力で原付登録または軽二輪登録が必要となるため、原付免許もしくは二輪免許が必要である。
電動機を動力として設計されたもの。電動自転車と明確な区別は無い。2輪のものから上記のものまで様々ある。主にスクーターが多いが、スポーツタイプ、ビジネスタイプ、折り畳み式もある。大半がATであるが、ビクトリー・エンパルスのようなMTも一部存在する。ガソリンのオートバイから吸排気部分を取り出しコンバートEVに改造したり、自転車を改造し、電動機を装着して原付、軽二輪登録をしているものもあるため、原付免許または二輪免許が必要である。
キックスケーターセグウェイのように立ったまま乗車可能なスクーターの一種。電動機や内燃機関を動力として走行可能なものは原動機付自転車または自動二輪車として扱われる。
  • モノホイール英語版、一輪バイク
一輪の大きなホイールの中に運転者が乗り込むタイプの一輪車で、多くは原動機付(「 漫画「W3」「GANTZ」、アニメ映画 「スチームボーイ」に登場)でオートバイの一種と考えられる。19世紀から作られ、現在は主に娯楽用。日本では公道走行禁止。速度記録は98km/h。
また、電動一輪車(自立安定一輪車参照)も広義では電動自転車。
空中を飛行する乗り物でオートバイと同様の搭乗装置や構造を持つ。
  • 水陸両用バイク
水上と陸上を走行できるバイク。トライクや全地形対応車のものもある。
1本の前輪で操舵し、2本の無限軌道で駆動し軍用車両の運転席を備えた半装軌車
三輪構造の自動車であるが、運転席はオートバイと同じ構造を持っているものもある。
握手式でスクリューを備えたものが多いが、運転席を備えたスクーターと同じ構造を持っているものもある。

脚注


注釈

  1. ^ スポーツレースとは別の言葉で、同義ではない。
  2. ^ ヘッドライト、ブレーキランプ、ウィンカー など。
  3. ^ ファミリーバイク特約と称して125cc以下のオートバイに限定した保障内容を設けるなど。
  4. ^ 施錠可能な金属製ケースや、岡持ちを積載する出前機など。
  5. ^ 日本以外ではこうしたビジネスバイクを総括してアンダーボーン(en:Underbone)と呼ばれている。

出典

  1. ^ a b c 世界大百科事典 第4巻、P. 303 オートバイ
  2. ^ 青木タカオ『図解入門よくわかる最新バイクの基本と仕組み』秀和システム、2010年
  3. ^ [1] (PDF)
  4. ^ Wallis, Michael; Clark, Marian (2004), Hogs on 66: Best Feed and Hangouts for Road Trips on Route 66, Council Oak Books, ISBN 9781571781406, https://books.google.co.jp/books?id=4b_qJyw-ZX8C&redir_esc=y&hl=ja, "Streetfighter -- Also known as a 'hooligan' cycle, this is a sports-bike stripped of all superfluous bodywork." 
  5. ^ Doeden, Matt; Leonard, Joe (2007), Choppers, Lerner Publications, ISBN 9780822572886, https://books.google.co.jp/books?id=7wDcbl-UsmYC&pg=PA46&redir_esc=y&hl=ja, "streetfighter: a type of superbike customized for maximum speed and performance." 
  6. ^ バイクのカテゴリー ストリートエッセイ 【STREET-RIDE】ストリートバイク ウェブマガジン”. 株式会社バイクブロス. 2015年10月22日閲覧。
  7. ^ a b 交企発第434号交指発第590号 (PDF) 石川県警察 平成2年12月26日
  8. ^ 仕様:PW50 - バイク スクーター”. ヤマハ発動機株式会社. 2014年3月31日閲覧。 “PW50は体重が25kg以下の方の使用を想定して開発しています。”





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