P、演出家、脚本家視点などとは? わかりやすく解説

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P、演出家、脚本家視点など

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:19 UTC 版)

草彅剛」の記事における「P、演出家、脚本家視点など」の解説

草彅劇作家・演出家直木賞作家つかこうへいから「大天才」と評価されている。つかは草彅主演舞台蒲田行進曲』の作・演出務めており、本作公演期間前に草彅について「俺の想像超えてた。あの子を待つためにこの20年近く芝居をしなかったんだろうと思わせる」と発言しており、のちも「衝撃的だったね」と振り返っている。 つかは演出において俳優多数注文繰り出すことで知られるが、草彅については「天才だよ、草彅君は。僕は1度演技注文をつけていない」と述べており、草彅本人には「好きにやってくれ」と伝えている。また、草彅を「非常に頭のいい子」と形容していて、「吸い取り紙にこう、スッと吸い上げられるような感じで、[手を真上挙げ]こんなふうに伸びていきましたんでね、[手で緩やかな傾斜ライン作りこういうふうにはならないもんですね天才ってのは、[力強く敏速に手を真上挙げ]こう上がっていくもんなんですね」と語っている。 つか作・演出の『蒲田行進曲』について、つかは草彅ヤス役で主演したあとの作品において、草彅以外からヤス役の俳優決めなくてはならない状況に際して難航その作品日記つかこうへい事務所公式サイトコンテンツ)に書いており、さらに、以下のように記している。 オレたち前に草彅剛ヤスが山のように立ちはだかっている。 勝てわけがないのは承知だ。 — つかこうへい、 なお、ヤス役の俳優主演した作品も、「蒲田行進曲」のみがタイトル作品も、草彅主演作最後となった。 つかはJ・D・サリンジャー小説『ライ麦畑でつかまえて』主人公ホールデン演じ能力を持つ役者日本一人だけいることを記しており、その能力の高さを書き表して、「草彅剛である。」と結んでいる。つかは「後世に残す一冊をあげろと言われれば、私は躊躇なくこの『ライ麦畑でつかまえて』推す」「この原作書かれたのは1951年である。[サリンジャー本書で]戦勝沸き新しき世界盟主国としてもてはやされるアメリカが、実はすでに深く過酷むしばまれている病理を、適当に生きること出来ない少年ホールデン]の絶望的な自己矛盾託した」と述べていて、「人は独りでは生きられない愛し愛されたいから本当の自分知ってほしい。では、本当の自分とは何か。自分ですらそれを知るのは、非常に怖い。が、ホールデンしっかりと自分心の底』を見下ろした」「自らの絶望孤独の底を見つめる勇気は、万人生きる希望へとつながったのだ」と書いており、「一人だけ、ホールデンがいる」と示しサリンジャーホールデン託したものをすでに草彅が役をもって体現していることについて以下のように綴っている。 穏やかな笑顔の奥に哀しみ隠れ静かなたたずまい身中には秘やかにケモノが眠る。ひとたび台詞発すればケモノ目覚め暴れだし、彼の内部は鋭い牙に切り裂かれる。その痛みを、絶望的な孤独を、まっすぐ見下ろし受け入れ勇気を持つ — つかこうへいまた、つかは『ライ麦畑でつかまえて』連想に際してのことを以下のように記している。 ふと、残酷なまでに無垢な天才草彅剛優しさのことを思った友よ。元気でいるか。友よ泣いていないか…。 — つかこうへい、 つかはダニエル・キイス小説アルジャーノンに花束を』においても「[前略]その絶望赦し共感中にある、チャーリイ・ゴードン主人公]の透明な哀しみ表せ唯一の男が日本にいる」と、草彅について記している。 草彅とつかがともに仕事をしたのは1999年・2000年の『蒲田行進曲』のみとなったが、つかは本作以外にも草主演作品構想述べてきており、つかが肺癌闘病のすえ2010年死去後は、つかと長年仕事をしていた制作スタッフがつかについて、「『もう一度草彅くんとやりたいな』といつも言ってらした。それが叶わなかったのは残念だったんじゃないかなと思う」とコメントしている。 演出家脚本家直木賞作家松井今朝子草彅について『蒲田行進曲』に主演したとき天才だと確信しており、草彅主演舞台父帰る/屋上の狂人』(菊池寛古典前者父帰る」は高松の、後者屋上の狂人」は讃岐方言使った戯曲作品観劇後には「本当にふしぎなくらいピュア役者」と形容しそのことについて「たとえば梅沢昌代巧い女優さんだけれど舞台に立つとやはり女優やっているようにしか見えないのに、草彅舞台でただ座って新聞読んでいるだけで、逆に明治青年がそこにいるようにしか見えないのである。これって本当にスゴイことだと思う。役者だれでもそれを目指してほとんどができないことすらっと出来てしまう。天才天才たる所以だろう」と綴っている。さらに、松井本作制作者草彅にこの戯曲をもってきたことについてでも「今どき舞台でこんな芝居ができるのは、この人かいないことを改め知らしたように思えるのだった」と記している。 また、松井草彅について「驚嘆するほど集中力のある演技発揮できる」と記し草彅感受性強さにも言及して「私は彼を天才的な俳優だと高く評価している」と書いている。 演出家脚本家河原雅彦は、草彅の才を「天賦の才」と形容しており、草彅について「あの年代NO.1俳優だと力強く断言する」と記している。 脚本家作詞家戯曲家坂元裕二は、「もし俳優オリンピックあったら日本代表草彅さんです」と述べている。 SF作家小松左京から「草彅君にやってもらいたかった」と指名され小松原作の2006年公開され超大作映画『日本沈没』主演務めた本作邦画では破格の製作費が投じられた。なお、小松映像化作品遺作となった本作監督樋口真嗣草彅について、役が憑依しコントロール自在なさまを目の当たりにして驚いたことを述べている。 草彅主演シリーズドラマ・映画監督歴 のある星護草彅について「彼の手のなかにその役も作品もある。いつも驚かされるところです」と述べている。また、作品においての草彅を「役そのものなんですね」と語っている。 なお、星は草彅との仕事振り返った際に、草彅を「監督心から話が出来俳優」と形容しており、「こちらの話を本当に真剣に聞いてくれるんです」「迷っていることも含めて全部話しました」と評価の高さを示している。 星は映画僕と妻の1778の物語撮影中の印象的な出来事で特に忘れられないことに、草彅主演したSF作家主人公が、妻の死去後白紙原稿用紙の上で、妻だけに伝わるように文字なき最終話書いていく、長いラストシーン撮っていたときのことを挙げていて、そこに書く文章を星自身決めずに、リハーサルのあとに何を書いていたのかを草彅聞いたら、星が想像してなかった妻への手内容だとわかり、「[草彅返答を]聞いた瞬間泣けてきて、『OKOK…』って言いながら逃げていって、陰で泣きました。僕はもうそれ以上何も言えなかった。そして、本番。彼は演技最中ボロボロ泣き始めたんです。全く想定外のことでした」と語っており、「本当に素晴らしシーンになった」と発言している。また、星はこういうことで作品草彅の手のなかにあると思う旨を述べている。 これは星がこの仕事をしていて、草彅をすごいなと思う瞬間一つで、星は「他にも、思い出すとたくさん、一晩でも語れるくらいに、彼との仕事では、そういう瞬間いくつも味わうことが出来ました」と述べている。また、星は草彅について「例えば、彼が75歳で僕が90でも、何か作りたい」「そんな思いさせられる人です」と発言しており、草彅を「大切な宝物と言い表している。 草彅主演ドラマ・映画、『TEAM』や『任侠ヘルパー』で監督歴のある西谷弘は、草彅を「すごい役者」と形容している。西谷草彅について「彼はとても精神綺麗な人なんですね」と述べており、草彅能力によって「いろんな役がすっきりとハマる」と評価している。また、草彅さんが彦一というものを作り上げたときに、もちろん他の役でも今後一緒に仕事していきたいけど、この彦一という存在本当に消したくないなと。旅を続けさせたい……と、すごく思ってますね」と語っている。 草彅主演映画ホテル ビーナス』の監督タカハタ秀太は、草なぎについて「超一流」、天才的述べており、ぐっと引き込まれる表情言及している。また、タカハタはもともとバラエティ畑で草彅冠番組チョナン・カン』のディレクターだった際に、それに関連する草彅主演短編ドラマ2本の演出をしたのがほぼ最初ドラマ仕事助監督経験もなかった当時草彅撮影リードしてもらったことも語っている。 草彅主演舞台瞼の母』の演出務めた渡辺えりは、草彅が役に入り込んだ際の天才性について「役柄感覚とらえて納得する細密画を描くように役を形づくっていく」と述べている。また、草彅について「天才的な人ですね」と形容し、いつ寝てるのかと思うほど本当に忙しい中、本作での役は出ずっぱりで、たくさんの台詞はすべて古典言葉だし、所作もすごく大変なもので、立ち回りもある、それをすごい集中力で、こちらが言うとパッとやるんです、といった内容語っており、耳もいいと、鋭敏な感性言及している。なお、閉幕後において「[本作の]母に手紙を書く場面、そして母と再会する場面で、彼は毎回本当に泣いていました」と発言し、その状態にも触れ感受性が強いんですね。毎回新鮮に演じるというのは、なかなかできないことですよ」と口述していて、「とにかく役の気持ちになって集中する人」と述べており、その特異な、役をもって体現を「草彅君でなければ出せないリアリティ」と評価している。 民放史上初の5夜連続、総放送時間11時間半以上の超大作ドラマ『99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜』脚本担当橋田壽賀子から指名され主演務めた橋田普段キャスティングへの要望出さないため、この指名は珍しい行為となる。実際に橋田草彅出演決定してから脚本書いており、「まさに草彅あっての作品」と報じられた。本作制作費通常のドラマでは考えられないほどの巨額投じられた。なお、橋田4年がかりで企画執筆した本作主人公は、当初から草彅イメージして書いており、橋田特定の俳優想定してあて書き”したケース過去にも他にない。 橋田本作について自身一生のテーマ戦争と平和」へのすべての想い託した集大成であり「私の遺言」と述べており、構想練っていた際を振り返って主役を誰にするかで、私の脳裏真っ先浮かんだのが草彅くんでした」と口述し主人公像について「草彅くんにしか出せない。彼しかいないって思ったんです」と言及している。さらに草彅について「実際やってみると、とにかく素晴らし演技で、私が書いた脚本以上に素敵なドラマにしてくれました。彼が演じると本当に泣けるんです」と評価している。 宮藤官九郎草彅主演映画自身監督・脚本作品についてを振り返り本当に草彅救われ現場だったことを語っている。また、草彅について「天性のもの」に言及しており、「多く監督さんが何度も仕事したくなるのも頷ける」「次はこんな役をやって欲しい、という想像力かき立てる人」と述べている。 脚本家演出家三谷幸喜は「俳優としての凄さ」と記し、「役者に役が『乗り移る瞬間を、僕は初め見た」と、ともに仕事をした際の草彅について書いている。また、三谷草彅に役が憑依している状態を「天衣無縫と言い表しており、草彅本番中天災地変起きた状況においても、その状態で通せることを綴って、「驚異集中力」と述べている。なお、三谷は『burst!〜危険なふたり』について、「特にラスト見せ草彅さんの『静かな狂気』は、鳥肌ものだ。あんな表情出来役者さんを、僕は他に知らない」と記している。

※この「P、演出家、脚本家視点など」の解説は、「草彅剛」の解説の一部です。
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