【M203】(えむにまるさん)
アメリカ陸軍などが採用する擲弾発射器。
自動小銃の銃身下にピカティニー・レールで取り付けて用いるが、銃把と銃床を取り付ければ単体でも使用可能。
当時運用されていたM79と、試験運用されていたXM148の実績を踏まえて開発された。
1971年以前はAAIが生産しており、1971年以降はコルト社が生産している。
1990年代から2回改修を受け、M203A1,M203A2へ発展している。
銃と一体化することでM79が抱えていた個人防御の問題を解決したが、下記のような問題も抱えている。
- 銃身を前進させて給弾・排莢するシステムのため、所定以上の長さを持つ擲弾を使用することができない。
- シングルアクションのため、不発があった場合は銃身を前進させて再度コッキングする必要がある。
- 銃の弾倉を銃把代わりにするため、把持性がやや劣る。
- 長距離用の照尺は銃のキャリングハンドルに装着するため、銃本体の照門と干渉する場合がある。また発射器自体に備える場合に比べて命中精度が劣る。
これらの弱点を解消するため、H&K社が開発中の後継機種M320に更新される予定。
スペックデータ
口径 | 40mm |
全長 | 380mm |
銃身長 | 305mm |
重量 | 1360g |
ライフリング | 6条右回り |
使用弾薬 | 40×46mmグレネード |
装弾数 | 1発 |
作動方式 | シングルアクション |
発射速度 | 5~7発/分 |
銃口初速 | 76m/s |
有郊射程 | 150m |
最大到達可能距離 | 400m |
最大有効射程 (広域目標/定点目標) | 350m/150m |
最小安全距離 | 非直接目標時:35m 訓練時:130m 戦闘時:31m |
派生型
その他派生型
M203 グレネードランチャー
(M203 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 07:28 UTC 版)
M203 グレネードランチャーは、主にM16アサルトライフルやM4カービンに装着される40mm擲弾発射器である。銃身下に装着されるほか、ピストルグリップとストックとサイトを装着して単体(Stand-Alone)での使用も可能である。ライフリングを有する単発後装式のグレネードランチャーで、装填はアルミニウム製の銃身を前方にスライドさせて行う。
- ^ さいとう・たかを著『ゴルゴ13』SPコミックスコンパクト47巻、2004年11月30日発行(256ページ)
- 1 M203 グレネードランチャーとは
- 2 M203 グレネードランチャーの概要
- 3 歴史
- 4 登場作品
- 5 脚注
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