戦国自衛隊 (劇画)
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『戦国自衛隊』(せんごくじえいたい)は、半村良の同名のSF小説を原作とする劇画。田辺節雄の作画によるもの[1]、森秀樹の作画によるものがある。
注釈
- ^ ただし、下巻の表紙には同じく田辺による『地球0年』の表紙の一部が使用された。
- ^ 実際には「元祖」と言われる人物は何人かいる(当該項目を参照)。もっとも、自動車での行為に限れば間違いなく「元祖」ではある。
- ^ 現実では自衛隊で操縦士の任に就くのは3尉以上の幹部自衛官で、曹の階級の隊員が機長職にはなり得ない。
- ^ 米軍側からの視点(本編と違い米軍キャラクターの台詞は平仮名と漢字で表記されている)と、谷に転落した90式戦車の搭乗員のストーリー(元々は2005年に発行されたムック本『戦国自衛隊パーフェクトガイド』内にて書き下ろしで掲載されたものに加筆したもの)。
- ^ 「大坂編」(コンビニ版以降)ラストに出て来る海野友江二曹の墓の卒塔婆に「慶長九年正月十日没」とあり、作中の「島原の乱」が「寛永十五年」に勃発している事から。なお史実の慶長は20年続き、次の元号は元和である。
- ^ 前作の劇画版でも、終盤に隊員が「戦国自衛隊の最期がどんなものか見せてやる」という台詞がある。
- ^ 自衛隊員が、火縄銃では起こり得ない「連続射撃音」に違和感を覚えるシーン等。
- ^ 最終エピソードの島原編で狂言回し的な役割を担う武蔵だが、元々はSEBUNコミックス発刊の時点では登場しておらず、アリババコミックスの追加シーンで登場したキャラクターである。
- ^ 北朝鮮からミサイルが発射されたことに対する総理の対応。また総理のキャラクターデザイン自体も変更されている。
- ^ 例えば、島と望月の関係は劇画版の反対で島が3尉、望月が2尉で望月の方が上官であり、後に望月が自分から指揮権を島に委ねる事になる。また「戦国自衛隊」に登場した「三田村三曹」が劇画版同様に登場するが、下の名前は「正信」であり、「本多正信」と名乗っており、島たちとは敵対する。
- ^ あくまで「消息不明」だった劇画版(田辺節雄は「戦国自衛隊パーフェクトガイド」に掲載されたインタビューで、「自分は島は生きていると思う」と語っている)と違い、小説版の島は明確に死亡しており、最後は意識だけの存在となり世界そのものが「失敗」して消滅していくのを見ながら昇天している。
- ^ 「西暦1600年」というのはその世界の事情を知らない島二尉の推測であり、約20年前に辿り着いた昭和の自衛隊員達に対して、長尾景虎はその年を「永禄三年」(つまり西暦に換算すれば1561年)と教えており、そのままでは辻褄が合わない。前作で主人公伊庭も、別次元の世界に飛び込んでしまっている以上、西暦に換算したところで自分たちのいた元の時代とこの時代との正確な時間差を表しているとは限らないと考えている。
- ^ 彼はこの時代で、同姓同名の史実のイングランド人の役割を担うことになる。
- ^ 作中では商人だが、リンク先の記述の通り実際は武士である。
- ^ 史実に於ける淀君は織田信長の姪であるが、本作品の世界観に於いては織田信長に相当する人物は伊庭義明。作中の世界(タイムスリップ先の時代)で伊庭に妹の存在は描かれておらず、本作の淀君の出生については作中では語られていない。
- ^ 史実の真田丸に相当。
- ^ ノベルス版のフルネームは三田村正信であり、作中では「本多正信」と名乗っている。
- ^ 本作の秀頼は「大坂編」冒頭で、家康が戦のない平和な世を作るなら従ってもいいとの考えを示し、時代の変化を理解できず豊臣恩顧の大名に声を掛ければ皆味方になってくれると信じ込んでいる淀君に対しても「伴天連軍」の存在を挙げて勝ち目が薄いと反論している。また軍議の席では側近の大野修理のみならず後藤又兵衛ら浪人衆の意見にも耳を貸し、淀君が軍議の席に介入してくる事には渋い表情で嗜めようとしている。時には意見が一つにならない事を叱責もしている。また後述の通り、最終的には淀君の制止も振り切って出陣している。
- ^ 海野友恵二曹は秀頼を「立派なマザコン」「先が思いやられる」とため息を吐き、島は「三成同様大将の器ではない」と酷評している。
- ^ この時穴山は「2曹」である海野を「3曹」と呼んでおり、これはコンビニ版でも修正されていない。
- ^ SEBUNコミックス版ではその死は名言せず、示唆するのみであり、アリババコミックス版で新たに挿入された。
- ^ 原作小説「戦国自衛隊」のラストでも、伊庭の死後、越後に作られた「時の神」の祠が忽然と消えてしまった事が語られた。
- ^ 本作で明確に、前作「戦国自衛隊」における伊庭の最期の推測と一致する事が説明されているのは竹秀、島田三曹(柴田勝家)の他には「外伝」における徳川家康の回想シーンで、若き日の「直江文吾」時代の姿が描かれた程度である。また、関ヶ原の戦いには細川藤孝の子である細川忠興も参陣しているが、この作品世界における藤孝は明智光秀の役割を果たしているため、前作の藤孝とは全く血縁関係のない人物が忠興を名乗っていると思われる。
- ^ 自衛官で、妙蓮寺の変の後に生き残ったのは、作中の描写に限れば島田3曹を除いて三田村ら海自三名のみのはずである。但し、登場はしないが秀吉となった竹秀に未来の出来事を語ってきかせる御伽衆と呼ばれる元自衛官の存在が語られており、これが三田村以外の海自の二人なのか、別の自衛官なのかは説明されていない。
- ^ 形式は作中明らかにされず。
- ^ a b c d e f g h 小説版のみの登場
- ^ 固定・折り畳み銃床の双方が登場している。
- ^ UH-60JAに搭載。M134機関銃のようにも見えるが、重機関銃にも耐えられる装甲の関係上、劇中でのアパッチへの被害は撃墜されるまでの短時間で7.62mm弾によって負わせるのは不可能である。なお、M61は実際にはこのような運用はされていない。
- ^ 実際の陸上自衛隊ではアンダーバレル式のグレネードランチャーを制式採用しておらず、代わりにライフルグレネードの06式小銃てき弾を2006年に採用している。
- ^ 89式装甲戦闘車に搭載されていた。
- ^ a b c d e f g タイムスリップせず、序盤のみの登場。
- ^ 漫画版では2機、小説版では1機
- ^ ブラッドレー歩兵戦闘車とハンヴィーに搭載されていた
- ^ アパッチに搭載。
- ^ アパッチの小翼先端部に搭載していた他、大坂の陣では自衛隊員が奪取したスティンガーを使用する。
出典
- 1 戦国自衛隊 (劇画)とは
- 2 戦国自衛隊 (劇画)の概要
- 3 田辺節雄版
- 4 森秀樹版
- 5 脚注
- 戦国自衛隊_(劇画)のページへのリンク