黒天狗四天王
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からくり天狗/東上別府鷹丸(とうじょうべっぷたかまる) 声 - 津田英三 その名の通り頭に巨大な歯車を付け、滑車などからくりの意匠が施されたスーツに身を包んだ怪人。飛行ユニットやマジックハンドなどの装備を全身に仕込んでおり、不意打ちや人質など卑怯な戦術も辞さないリアリストでもある。また自信家で仕切りたがり屋。出世欲も強く、他の四天王をライバル視している。ドリルモグラ、ロコモービルなど、主に黒天狗党内でのメカニック系の開発を担当している。 表の顔は芹沢電工代表取締役で、素顔はモノクルと口髭がトレードマークのダンディな中年男性。高級マンション「天狗」で甥の菊丸と二人暮らしをしている。両親を亡くした菊丸を男手一つで育てており、彼を自らの生命とまで断言している。世界征服の野望も菊丸のためであり、そのためには手段を選ばない。しかし菊丸のために仕事に打ち込んだ結果、なかなか菊丸に構えていないというジレンマを抱えている。 46話で黒天狗の真の目的が世界征服でない事を知り、黒天狗に代わって世界征服を果たすべくゴールデン天狗と共にクーデターを起こす。しかし黒天狗に返り討ちに逢い、謹慎処分を受ける。このため47話で黒天狗党を見限り、しんせん組を誘き出すべく、自宅マンションを改造した巨大ロボット「ジャイアント天狗」で大江戸ダムの破壊を目論む。その後しんせん組を不意打ちで倒して正体を知り、黒天狗党に対抗すべく彼等のアイテムを奪い取ろうとするが、菊丸が自爆プログラムを作動させたことでジャイアント天狗は崩壊。その最中で菊丸のためを思っていたはずが本末転倒に陥っていた事に気付き、改心して菊丸としんせん組を助ける。決戦後は菊丸の夢を共に追う決意をする。 漫画版では、130年前に新撰組と闘い、海底に沈んでいた人造人間(最強のからくり兵器)。からくりであるが故に、造物主である黒天狗に対して絶対の忠誠を誓う。が、一度しんせん組の「龍の剣」にやられてからは、ただのからくりとしてではなく、何らかの情が生まれたようで、黒天狗の行っていることに疑問を呈する場面も見られるようになる。銀天狗によるクーデターが発覚したときには最後まで黒天狗に忠誠を誓い、そのために銀天狗に破壊されるも最後の力を振り絞ってイサミたちに助けを求めた。 ゴールデン天狗/印堂陽(いんどよう) 声 - 稲葉実 その名の通り、金色に輝くニヤけ顔の天狗面が特徴的な太った男。手品や幻術(インド大魔術)を得意とし、ターバンにアラビアンパンツ・ベストとステレオタイプなインド人(正確にはアラビア)風の衣装に身を包む。しかしズボンのゴムが緩くベルトも締めないので、しょっちゅうズボンがずり落ちてパンツが丸見えになってしまい、周囲を困惑させている。なお「ベルトを締める時は本気を出す時」と決めており、しんせん組との最終決戦ではベルトを装着している。温和だがどことなく間の抜けた性格で、ギスギスしがちな四天王の清涼剤でもある。一方、仮面の笑顔も相まって失敗時に黒天狗から反省してるように見えないと叱責されたり、他の四天王から一段低く見られている節もある。とはいえ悪の幹部らしく、世界征服のために街を破壊する事に躊躇いはない。作中ではレーザー兵器、宇宙船、バイオケミカル、ウルトライーストなる特殊なイースト菌等、からくり天狗とはまた違った、科学分野の研究や開発を担当していた。 表の顔は芹沢海運社長で、素顔は眼鏡に白髭を蓄えた高齢の男性。 46話でからくり天狗と共にクーデターを起こすが、失敗し謹慎処分となる。48話で黒天狗党を抜け、イサミ達を幻術に陥れる事でしんせん組を誘き出そうと企む。大江戸ランドのミラーランドでしんせん組に挑むが、ニイハオ姉妹の加勢もあって敗北。決戦後はしんせん組のアドバイスを受け、マジシャンへの転職を志す。 銀天狗/田能久健(たのうくけん) 声 - 小野健一 その名の通り、銀色に輝くブリキ調の仮面を被った男性。四天王のリーダー格で、自称・邪道な悪を許さない正しき悪を進む人。電光流という武術(?)を習得しており、身のこなしに優れ、手からエネルギー弾を放つ奇怪な攻撃も出来る。いつもさわやかな物腰で「まいったな〜」が口癖。ノリが良く、党集会の司会なども請け負っている。がんばった部下は給料アップ、仕事の合間に差し入れを持って現場に現れるなど、部下への気遣いも細やかである。ただ考え無しに動いたり早とちりしがちな面もあり、とっさの事態には「正義の味方」然とした行動をとってしんせん組にも「銀天狗さんありがとう!」とお礼を言われてしまう事もあった。 表の顔は芹沢重工社長で、素顔はハンサムな好青年。女性に対する気遣いが上手く、何気ない言動でルリ子やヒロ子をやきもきさせる。本人は恋愛に鈍感だが、ルリ子のあられも無い姿を見た時は流石に赤面している。作中終盤ではルリ子といい感じの雰囲気になったが、最終回のEDではヒロ子と一緒に過ごしていた。また、カラス天狗50号の教え子のようである。 漫画版では4巻から登場。アニメとは性格が180度逆転し、容姿そのままに様々な悪の陰謀を張り巡らせる悪の天才科学者として、しんせん組の前に立ちはだかり、たびたび主人公たちをピンチに陥れる。そのあくどさはハンパではなく、最終的には根回しと陰謀を巡らせて四天王を率い、からくり天狗と黒天狗を孤立させて追放し、黒天狗党を乗っ取りイサミたちの最大の敵として立ちはだかるなど、今作最大の悪党となっている。なお、『ダッシュ』ではイサミたちに敗れたことから改心し、アニメ版と同じ性格となっている。鴨之丞が遠き星に離れた後の黒天狗党および芹沢ジャパンを率い、イサミたちの力となるべく暗躍している。 鎧天狗/芹沢ルリ子(せりざわるりこ) 声 - 梅津秀行/堀越真己 その名の通り、赤と黒を基調とした鎧に身を包んだ武人。武術に優れ、見た目通り日本刀や槍を使用して戦う。生真面目な性格で、からくり天狗とはいがみ合うことが多い。時代劇口調で喋り、自分の過ちを素直に認める潔さも持っているが、からくり天狗からは作戦を練るということを知らないと苦言を呈されている。実は四天王の紅一点(後述)であるが、鎧天狗時は何故か男性の声で喋る。 どう見ても男性なのだが、その正体は鴨之丞の孫娘・芹沢ルリ子。ただしルリ子の親は鴨之丞の養子であり、血の繋がりはない。素顔はスタイル抜群な黒髪美人。表向きの顔は女子大生で、鎧天狗は彼女が時給1000円でコスプレしている時の姿。レースクイーンのアルバイトなどと掛け持ちしており、そのために黒天狗党を欠席することもある。また鎧天狗の格好をしているときはルリ子と呼ばれることを嫌う。数馬に言い寄られた際は「軟弱でへらへらした男は嫌いだ」とはねつけているが、健(銀天狗)やソウシのアプローチには反発しつつもまんざらでもない様子で、単に面食いな(加えてショタコンの気もある)ようである。下着の上から直接鎧を身につけており、緊急時には鎧の背中にあるボタンを押すことで外側から鎧を外すことも可能となっている。 エレキ天狗/平賀源兵衛(ひらがげんべえ) 漫画版の4巻に登場する130年前の黒天狗四天王。平賀源内の孫で、洗脳され協力していた。 黒天狗裏四天王 1995年8月16日に放送された『イサミ ファンクラブ』に登場する。影のみの登場でどのようなキャラクターなのかは不明。佐藤竜雄監督は「影となって芹沢会長を助けている。明らかになるのは後々」と言っていて、『飛べ!イサミ メモリアル』の特別読切にその活躍が描かれた。宇宙天狗 かぶりもの天狗 密林天狗 料理天狗
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