過去の主な寒春とは? わかりやすく解説

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過去の主な寒春(日本)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 05:16 UTC 版)

寒春」の記事における「過去の主な寒春(日本)」の解説

1936年 この年の冬は観測史2番目の歴史的寒冬であったが春も3ヶ月通じて極端な低温続き統計が残るものでは史上最大寒春となった1947年 この年年間通して低温だったが、特に春は3ヶ月通して1.5程度低い顕著な寒春になった1949年 冬は20世紀では記録的暖冬であった一方3 - 4月に冬型の気圧配置がしばしば発生し南西諸島除いて顕著な寒春になった1953年 1954年 1957年 1965年 3月から4月下旬にかけて、冬型の気圧配置になりやすく真冬並みの強い寒気流れ込み断続的に続いたため、記録的低温見舞われた年であった開花満開がかなり遅かった1970年 特に3月記録的低温となり2月よりも3月の方が平均気温低く寒さ厳しと言う極めて珍しい年となった東京3月冬日日数10日数え、これは寒冬有名な1986年2月7日上回り3月としては異例記録となった1971年 3月上・中旬及び4月末〜5月上旬が特に低温傾向強かった。この時期平年より3・4度以上下回った日がしばしば見られた。 1978年 1979年 顕著な寒春ではなかったが、4月中旬5月中旬にかけて気温が低い日が多かった1981年 沖縄・奄美除いて2月下旬大寒波の影響3月上旬引き続き気温の低い日が続いたその後東・西日本では彼岸前後には平年より気温が高い日が見られるようになったが、同月末には寒の戻りとなり、その後全国的に4月中旬5月中旬中心に気温は低め傾向続いた。夏も平年より1度ほど低い夏であった1984年 この年平年より2以上も低い戦後有数の異常寒冬五九豪雪)としても知られ、冬の低温傾向春にかけても異常な低温継続し1936年に次ぐ観測史2番目の寒春となった多く主要都市3月ありながら10日以上も冬日記録して降雪凍結多く観測し積雪観測された。さらに前年11月と4〜5月極度低温半年以上にわたって異常低温経過し4月下旬から5月上旬にかけて北海道東北北部季節外れ豪雪となり、ゴールデンウィークありながら北日本での豪雪真冬並み積雪が度々報道された。さらに全国的に低温加え曇りの日が多く天候不順日照時間著しく少なかったため新緑発芽例年よりもかなり遅く開花満開観測史上最も遅い記録更新したこの年真冬並みそれ以上に強い寒気流れ込みが春以降も3ヶ月通して継続的に続いたことに加え各地大雪荒天もたらす寒冷低気圧が度々通過したこと、北日本中心に強い低温もたらすオホーツク海高気圧例年よりかなり早い4月頃から出現したため歴史的な寒春となったこの年歴史的寒春ラニーニャ発生年の典型例であるが夏季高温になる性質もあり、6月以降の夏は一転して奄美沖縄除いて全国的な高温傾向経過し猛暑となった1986年 顕著な寒冬となったこの年春になると強い低温傾向収まったものの寒気オホーツク海高気圧影響を受けやすかったため依然として気温低めの日が多く、春の平均気温全国的に低温傾向となった3月23日には南岸低気圧通過により関東地方3月としては異例大雪となり積雪東京で9cm、横浜市で10cmを記録した4月前半東日本かけても季節外れ積雪となり5月かけても低温続いた1988年 顕著な寒春ではなかったものの寒気オホーツク海高気圧影響を受けやすかったため期間を通して気温がやや低めの日がやや多く、春の平均気温はやや低温となった4月8日には上空にこの時期としては強め寒気居座っていたところに本州南岸低気圧通過した影響東日本4月としては季節外れとなり最深積雪東京で9cm、横浜市で7cmを記録した。しかし、期間を通して気温変動大きく5月20日には福島市で35.0記録している。 1993年 この年顕著な暖冬だったが3月中旬から一転して低温傾向転じ冬型の気圧配置になりやすく非常に強い寒気断続的に流入したため、気温平年下回る日が多くなった。特に3月下旬には東海から西の太平洋側でこの時期としては稀な降雪凍結があり、名古屋市大阪市などでも舞った4月前半東日本中心に低温となったほか、下旬には東北地方関東北部でも季節外れ降雪積雪観測した。夏にかけてはさらに著し低温傾向強まり戦後有数大冷夏大冷となった1993年米騒動参照)。ゴールデンウィーク5月2日には新緑寒波となり、関東1月上旬並みの異常低温となった。しかし5月13日にはフェーン現象影響関東地方記録的な暑さとなり埼玉県秩父市最高気温37.2群馬県前橋市36.5℃など5月としては異例猛暑日記録した1996年 この年厳冬春の訪れ遅く、冬の低温傾向春にかけても継続した。特に4月低温顕著で、暖春が多い1990年代において1993年と並ぶ数少ない寒春年である。3月上旬下旬4月上旬から中旬にかけて冬型になりやすくその時期としては非常に強い寒気流れ込んだため、4月8日12日には大阪市京都市岐阜市名古屋市などの東海から西の太平洋側平野部4月としては異例降雪観測し西日本多く地点観測史上もっとも遅い終雪記録更新した東海から西の4月降雪1965年以来31年ぶり。この顕著な低温天候不順傾向4月下旬終息しゴールデンウィークには各地夏日出現5月全国的に高温傾向となり5月26日には大阪市真夏日(30.2)を記録するなど寒暖の変動が大きいであったこの年寒春になりやすいラニーニャ現象発生していた。また、この影響が夏にかけても続き西日本中心に猛暑になった(なお、東日本は並夏で、北日本冷夏である)。 2005年 春全体では北日本南西諸島限定である。東・西日本では平年並みかやや低かった。特に3月西日本南西諸島低温となった5月オホーツク海高気圧勢力強く東日本から北日本までが低温推移した5月中旬にはオホーツク海高気圧北東風の影響で東北から関東にかけては多く低温傾向となり、13日には仙台市5月の日最高気温としては史上2番目に低い8.4記録した3月上旬沖縄県真冬並み顕著な低温となり、最高気温連日15以下と寒くなった。4日には東京都内福岡市などの太平洋側多く地点積雪観測6日にはこの時期降雪稀な九州地方南部でもとなり、種子島1977年以来28年ぶりの降雪観測した同月中旬以降気温上がらず13から14日山陰地方3月としては1988年以来17年ぶりの大雪顕著な低温愛・地球博開催され25日には真冬並み寒気南下し名古屋市岐阜市などの太平洋側でも3月後半としては異例降雪観測した東海以西3月後半以降降雪観測されたのは1996年以来9年ぶり)。この影響開花平年より3〜6日遅れた。しかし4月に入ると一変し移動性高気圧覆われ晴天の日が続いて暖気流れ込みやすく高温記録的な暑さとなる日がしばしばあった。4月6日には山梨県大月市真夏日となり最高気温30.6記録同月28日にも鳥取県米子市国内4月一日最高気温としては歴代最高となる33.7記録した2010年 春全体平均気温北日本低く東・西日本平年並かやや低め沖縄・奄美高かったこの年本州付近低気圧前線頻繁に通過した影響全体的に寒暖の差がかなり激しく、3ヶ月通じて曇りの多い天候不順の春だった。特に3月下旬4月東日本中心に1996年以来記録的な異常低温になった。しかし、その一方で3月中旬から24日にかけて・4月上旬ゴールデンウィーク5月上旬5月16日から24日にかけての期間は南からの暖気流れ込み気温平年上回った時期があるなど寒暖変動大きかった3月月初めまでのかなり高温から一転して6日から10日にかけては強い寒気影響を受け、9日から10日にかけては真冬並みの強い寒気南岸低気圧により太平洋側3月としては記録的な降雪になり3月稀な宮崎市鹿児島市を含む九州南部としては季節外れ降雪観測された。下旬25日以降、非常に強い寒気断続的に流れ込み28日から29日にかけては東北から関東地方冷たい雨観測したほか、静岡市1958年以来52年ぶりにもっとも遅い終雪観測箱根御殿場市静岡県東部から神奈川県西部にかけては3月中旬以降としては記録的な大雪近畿地方では開花後・春分彼岸以降としては異例降雪御殿場市30日最低気温-7.2平年より10以上も低い記録的な冷え込み和歌山県愛媛県など太平洋側ではお茶新芽霜害凍害見舞われ農作物にも深刻な被害受けた4月中旬以降に再び非常に強い寒気流れ込み全国的に極端な低温となった4月16日4月にも関わらず東京都心大阪市などで最高気温10未満異例寒さ宮崎市鹿児島市でも1910年以来100年ぶりの歴史的低温記録塗り替えた。さらに、翌17日には強い寒気南下していたところに南岸低気圧通過した影響東京都心横浜市などを含む東日本各地1969年以来41年ぶりにもっとも遅い終雪記録更新した4月下旬には福島県関東地方北部季節外れ積雪大雪があり、この一連の異常な寒さ4月末まで続いた5月中旬八甲田山記録的に遅い積雪各地冷え込み遅霜観測25日以降5月下旬にもかかわらず関東から西の太平洋側でも最高気温20以下の低温曇り雨の日続きかなりの低温6月上旬まで続いた。 なお、この年は春のみが低温で、他の季節全て高温であった6月上旬寒かったが、同月中旬からは一変して温暖になり、7月かなりの高温8月観測史上1位の高温記録した。特に、8月は「観測史上最も暑い1ヶ月」と呼ばれている。 2011年 1996年以来15年ぶりの全国的な寒春となり期間の前半西日本後半北日本中心に寒気影響を受け、かなりの低温となった時期もあったため春の平均気温全国低く、特に西日本沖縄・奄美ではかなり低く南西諸島では平年比-1.2顕著な低温となった前半シベリア高気圧勢力強く冬型の気圧配置となる日があり冷涼な高気圧覆われ晴れる日が多く西日本中心に気温はかなり低く全国的に少雨多照後半前線低気圧により曇り雨の日多く寒気伴った低気圧影響により北日本中心に低温となり、全国的に多雨寡照となった3月シベリア高気圧勢力強く日本付近寒気影響を受けやすい状態で、3日10日15日16日23日26日と強い冬型の気圧配置になり周期的に寒気流れ込み関東以西太平洋側でも降雪凍結を度々観測したこの内15日からと23日からの寒気は非常に強く季節外れの強い寒気となった。冬から続いたかなりの低温少雨傾向春にかけても続いていたため植物草花成長遅れて開花満開6年ぶりに平年より遅くなった所が多かったこの年寒春になりやすいラニーニャ現象発生している。なお、この年6月下旬からは一転して、夏全体では観測史上4位の猛暑になった2012年 奄美沖縄除いて全国的に顕著な寒冬となったこの年3月かけても低温傾向続き北日本では2010年から3年連続寒春となった総合的に寒気の流入断続的に続き各地周期的な低温見舞われたが4月以降寒暖変動大きくなり高温となる時期もあり北日本除き平年並まで回復し全体では北日本寒春、東、西日本平年並南西諸島では暖春となった2019年 この年の冬は大暖冬3月暖かかったが、4月東日本中心に寒春となった関東平野でも積雪観測された。 2020年 この年の冬は観測史上の暖冬3月気温は高め推移したが、3月29日関東甲信中心に季節外れとなり、東京でも積雪観測した4月全国的に寒春となり、西日本南西諸島それぞれ平年比-1.2、-1.52011年以来9年ぶりの低温となった。しかし、5月は再び高温傾向となり、3ヶ月全体平均では暖春となった高温傾向6月続き7月に一旦冷夏となったが、8月2010年2013年2018年匹敵する猛暑となった同月は「観測史上最も暑い1ヶ月」と呼ばれている。 その他(1951年以降1955年北日本のみ)、1961年沖縄県のみ)、1964年北海道のみ)、1972年南西諸島のみ)、1973年北日本のみ)、1977年北海道のみ)、1982年北日本南西諸島のみ)、1985年北海道のみ)、1990年南西諸島のみ)、1992年北海道のみ)、1994年3月のみ)、1995年西日本南西諸島のみ)、2000年九州南西諸島のみ)、2001年南西諸島のみ)、2004年3月上旬のみ)、2006・2007年北日本および4月のみ)、2008年沖縄県のみ)、2009年3月上旬のみ)、2013年北日本新潟県、および4月のみ)、2014年南西諸島のみ)、2017年3月西日本南西諸島のみ)、2021年5月上旬下旬西日本のみ)

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