砂洲とは? わかりやすく解説

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さ‐しゅう〔‐シウ〕【砂州/砂×洲】

読み方:さしゅう

⇒さす(砂州)

「砂州」に似た言葉

さ‐す【砂州/砂×洲】

読み方:さす

海岸線をやや離れて、海側に細長く砂礫(されき)が堆積(たいせき)してできた地形


砂州

(砂洲 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/14 08:19 UTC 版)

天橋立(湾口砂州[1]
サロマ湖の衛星画像。海と潟湖が砂州で隔てられている。

砂州(さす)とは、流水によって形成される砂の堆積構造英語版。河口付近では、沿岸流によって形成される細長い堆積地形であり、海岸や湖岸の近くに見られる[1]。岩石海岸が浸食されてできた、あるいは河川から流れ込む砂によって構成される[1]

概要

日本では一般的に湾口にできた砂嘴が発達し、対岸またはその付近までに至った地形と言われるが、砂州と砂嘴との厳密な区分基準は定義されていない[1]

砂州には様々な種類があり、湾口砂州湾央砂州舌状砂州環状砂州河口砂州陸繋砂州(トンボロとも呼ぶ)などに分類される。海岸線に沿って伸びるバリアー[2]も砂州と呼ばれることがあるが、日本にはこのタイプの砂州はない[1]。なお、専門書・教科書・辞書によって使用語がかなり異なり、国内外において用語が統一されていない現状にある[1]

砂州によって隔てられた水域を潟湖(ラグーン)と呼ぶ。陸繋砂州は陸繋島と陸地をつなぐ部分である。

主な砂州

アジア

日本

陸繋砂州

陸繋島も参照)

インド

北アメリカ

ヨーロッパ

陸繋砂州

河川における砂州

河川では、中規模な河床形態として規則的に出現する砂の堆積、侵食パターンを砂州という。形成は、河幅と水深の比により左右され、おおよそ10倍から20倍程度以上となる河川の区間で出現する。砂の堆積が左岸、右岸交互に出現する砂州を交互砂州。川幅が広がると、交互砂州の組み合わせが進み左岸、右岸の堆積、侵食が同じ場所で生じる複列砂州、さらに複列砂州の組み合わせが進み鱗状砂州となる。大井川では、14列にも及ぶ鱗状砂州が存在している[4]

脚注

  1. ^ a b c d e f 『砂州地形に関する用語と湾口砂州の形成プロセス』 京都教育大学紀要 No.111,2007 京都教育大学教授 武田一郎 (PDF)
  2. ^ 沿岸州・海岸外州・沖州・沿岸外州とも呼ぶ
  3. ^ 函館市史 銭亀沢編 pp.152-153
  4. ^ 高橋裕『河川工学』p91

関連項目

外部リンク


砂洲

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 00:39 UTC 版)

名詞

常用外: さす、さしゅうしゃしゅう すなす)

  1. 潮流・風や河川運んだ土砂たまって海岸湖岸にできた砂堤
  2. 土木用語・地学用語しても(原則として)砂が水の作用堆積して砂州になった場合使われる

発音(?)

さ↘す

関連語

翻訳





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