構成種族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 02:24 UTC 版)
「HALO (ビデオゲームシリーズ)」の記事における「構成種族」の解説
コヴナント社会における階級制度の序列順に構成種族を記す。また、各種族内にも階級が存在している。 プロフェット族(Prophets) 母星:ハイチャリティ 技術レベル:第2階層 プロフェット族は最上位の階級に位置し、コヴナントにおける政治的・宗教的指導者層を務める種族である。プロフェット族の中でも真実(Truth)・慈悲(Mercy)・悔恨(Regret)の三預言者は大祭司(Hierarchs)と呼ばれ、最高位の存在となっている。 彼らの惑星は、約3200年前に新星爆発で消滅しており、現在はハイチャリティと呼ばれる移動型人工惑星(航宙母艦というほうが正しいかもしれない)を母星としている。 しかし、『Halo 2』におけるインストレーション05でのフラッド放出によってハイチャリティはフラッドに汚染された結果、現在の個体数は1000以下であると推測されており、種として滅亡の危機に瀕している。 ブルート族(Brutes) 母星:ドイサック 技術レベル:種族固有第4階層/外来技術採用第2階層 ブルート族は最も新しくコヴナントに組み込まれた種族である。コヴナント語でジラルハネイ(Jiralhanae)と呼ばれ、その外見は地球上の生物で言えばゴリラに近似している。 軍事面におけるブルート族の序列はエリート族と同位であるが、悔恨の預言者の護衛に失敗したエリート族に代わり、プロフェット族の護衛の任に就いた。 エリートを目の敵にしており、事あるごとに衝突している。非常に暴力的で、コヴナント加盟以前には母星で大規模な戦争を繰り返し、何度も滅亡寸前になっていたようだ。 彼らジラルハネイはコヴナントの構成種族の中で最も固有技術色が薄く、コヴナント加盟時にも自分達の宗教や生活様式をあっさりと捨て去った種族でもある。 前述のように非常に暴力的で好戦的であるが故に幾度も内戦を繰り返し、文明レベルが何度も退化しているが、そういった内戦による文明退化を経験しているにも関わらず、何ひとつ学習している形跡が見られない特異な種族である。 エリート族(Elites) 母星:サンヘリオス 技術レベル:第2階層 エリート族は、プロフェット族とともにコヴナントを構成する最古の種族の1つである。コヴナント語でサンヘイリ(Sangheili)と呼ばれる。 高等評議会を構成する種族でもあり、プロフェット族との誓約以来、エリート族はコヴナントの軍事力の中心であるとともにプロフェット族の護衛の任を任されてきた。しかしながら、『Halo 2』において、悔恨の預言者の護衛に失敗したことを理由に護衛の任をはじめ、これまでエリート族が担ってきた多くの役割をブルート族に奪われることになる。これに反発したエリート族は、事態の是正を高等評議会に訴えるが聞き入れられず、逆にプロフェット族の命を受けたブルート族によってエリート族の評議員が全員暗殺されてしまう。この事態を受け、エリート族はハンター族とグラント族を率いて内乱を起こす。こうした状況の中、エリート族はHALOの真の機能、「大いなる旅」の真の意味を知りコヴナントを離脱、残るコヴナント及びフラッドの脅威に対抗するため、『Halo 3』ではこれまで敵対してきた人類と一時的に手を結ぶことになる。 『Halo 3』のエンディング以降ではそれまでの信仰や人類に対する方針の違いにより内戦が勃発。:コヴナントに残る者と、アービターが結成した多種族組織「サンヘリオスの剣とに分裂した。 UNSCはこの内戦に表向きは不干渉の立場を取り続けたが、HALO5でのガーディアン事件を通じて本格的に「サンヘリオスの剣」との協力関係を結んでいる。 彼らサンヘイリ族は、幼い頃から戦士として育てられ、それ以外の社会的役割は二次的もしくは趣味として扱われている。 最も控えめな一般市民でさえ多くの武器や格闘技に精通するほどである。彼らの社会は昔から軍事産業に強く依存し、科学よりも戦場での武勇を優先する傾向が根強い。 この傾向は、プロフェット族とコヴナントを形成したことでさらに強まった。科学技術を担当するプロフェット族がいることで、いっそう軍事活動に集中できるようになったためである。 その為か兵員の損耗や住環境等に比較的気を配る「サンヘリオスの剣」の時代になっても、戦闘行為以外で体に傷を付ける(血を流させる)として医療従事者の社会的地位が低いのも特徴である。 またこの気質は彼ら自身の他種族に対する評価としても現れており、戦場で優れた勇気や責任感、優れた戦果を発揮した戦士であれば言葉の通じない異種族が相手でも敬意を抱く者が多く、優れた知性と豊かな精神性を兼ね備えた知的種族でもある事から他のコヴナント構成種族より「話せる」者も多い。 ハンター族(Hunters) 母星:テー 技術レベル:種族固有第3階層/外来技術採用第2階層 ハンター族は、他の種族とは異なり独自の宗教を持つコヴナントの種族である。コヴナント語でレクゴロ(Lekgolo)と呼ばれる。ワーム状のミミズのような生物で、状況・目的に応じて複数の個体が集まり様々な形態を取るなど群体生物のような性質を持つ。作中で見られる大型の歩兵形態は数ある集合形態の一種であり、「ムガレグゴロ」と称される。 実力を認めたエリート族を除いて、プロフェット族を含むその他のコヴナントの種族とは交流を持たない。 ハンターとして歩兵形態の複合体は、兵員というよりむしろ兵器として扱われ、機動性の低さを補うために必ず二体セットで戦闘に投入される。 ドローン族(Drones) 母星:バラモク 技術レベル:種族固有第4階層/外来技術採用第2階層 ドローン族は、飛行能力を持った昆虫型の種族である。コヴナント語でヤンミー(Yanme'e)と呼ばれる。 コヴナント社会における序列は不明だが、コヴナントには双方が大損害を受ける程の徹底抗戦の後に征服され、飛行歩兵の他に工兵や整備兵を務めている。 彼らは飛行しながらや建造物の壁をよじのぼりながら武器を使用できる為、コヴナント軍におけるもっとも危険な歩兵部隊の一種である。 言語による会話能力を有しておらず、羽音とフェロモンを使った独特の方法でコミュニケーションを行うことから、同族以外での意思の疎通が困難。そのため、他種族との交流は希薄で、戦場においてもドローン族単一の部隊として投入・運用されることが多い。 ジャッカル族(Jackals) 母星:イーン 技術レベル:種族固有第4階層/外来技術採用第2階層 ジャッカル族は、他の種族と比較してプロフェット族への宗教的忠誠心が薄いため、低い序列に位置している種族である。コヴナント語でキグ・ヤー(Kig-yar)と呼ばれる。 優れた視覚・聴覚・嗅覚を有しており、偵察兵やスナイパーの役割を担っている。それ故、人類と最初に接触したコヴナントとなった。 しかし、優れた感覚器官を持つ反面、体格的には劣るため、近接戦には不向きで、携行型エナジーシールドを装備する歩兵も存在する。 通常のジャッカル族と、身体的に上位種にあたるスカーミシャ族が存在するが、基本的には同一種である。 グラント族(Grunts) 母星:バラホ 技術レベル:種族固有第6階層/外来技術採用第2階層 グラント族は、コヴナント社会の最下層に位置する種族である。コヴナント語でアンゴイ(Unggoy)と呼ばれる。コヴナント軍における数的主力歩兵であり、その個体数は全種族中最も多いとされている。グラント族は、妊娠期間が他種族に比べて短く、繁殖能力が高い上に感覚運動統合機能の発達が早いことから数的主力歩兵の地位にあるが、コヴナント内の社会的地位は低く使い捨てられる傾向にある。 臆病かつやや自分勝手な一面もあり、戦場で居眠りをしたり、頼るべき指揮官を失うと直ぐに戦意を喪失して逃げ惑ってしまうなど単独での戦闘力は低い。しかし、コヴナントの教えを妄信しており、条件が整えば他の種族以上に蛮勇さを剥き出しにして戦う戦士的資質も兼ね備えている。 彼らの母星環境は、メタンガスを主成分とする大気環境のため、環境の異なる大気圏での活動には呼吸器のようなマスクと、背中にメタンのタンクを装備して活動しなければならない。 しかし、彼らの知識吸収力は高く、その特性を生かして人類の言語を多く吸収し、人類の文化に対して比較的実用的な知識を持つに至った。そのことが、虐げられ続けるなかでの原動力となっている。また、その知識を生かして“空間を監視する”すなわち電波通信などの類を傍受解析する電子戦を行うこともある。 エンジニア(engineer) 母星:さまざま 技術レベル:該当なし コヴナントが徴用するエンジニアは、コヴナントがフォアランナーの遺跡調査を行う中で発見され、回収されたものである。コヴナント語でハラゴックと呼ばれる。 エンジニアは、フォアランナーの生み出した一種の生体コンピュータのようなものであると推測されていて、その生体は未だ謎が多いものであり、使役するコヴナントも把握出来ていない。 エンジニアは、十分な資源があれば複数の個体の経験を蓄積した新たな個体を生成することが可能であるし、致命的な損傷以外は自己修復を行い、他の損傷した個体の10%以上にアクセスできればその個体を完全に再生することもできるほど高度なバイオテクノロジーを有する。また、「エンジニア」と呼ばれる通り機械類のメンテナンスを役割としており、コヴナント・人類どちらの技術による兵器も始めて見ただけで完璧に整備・修復することが可能。
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