構成神とは? わかりやすく解説

構成神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 03:37 UTC 版)

出雲族」の記事における「構成神」の解説

特記以外は『日本書紀』よる。血縁関係(「父」、「子」など)は大己貴神から見た関係を示す。ただし『出雲国風土記』にのみ記載される神名もあるため、詳細大国主参照。 (父)素戔嗚尊すさのお の みこと『古事記』では須佐之男命天照大神の弟だが、高天原より追放されて出雲降臨し八岐大蛇退治した。のちに根国行った。 (母)奇稲田姫くしなだひめ『古事記』では櫛名田比売脚摩乳『古事記』では足名椎)の娘。八岐大蛇食べられそうになっていたが素戔嗚尊助けられ、その妻となった大己貴神おおなむち の かみ『古事記』では大穴牟遅神大国主神八千矛神宇都志国玉神葦原醜男上の二神の間に生まれた子。『日本書紀』第八第六一書によれば大国主神おおくにぬし の かみ)・大物主神おおものぬし の かみ)という名も持つ。大己貴神大国主神の別名であり、また大国主神旧名でもあった。国を平定したが、のちに高天原の神に国を譲って出雲の国譲り隠れた『日本書紀』第九第二一書には、大己貴神が住むための宮として天日隅宮がみえる。大神神社祭神。 (嫡后)須勢理姫神すせりびめ の かみ、須勢理姫命『古事記』では須勢理毘売命) - 『先代旧事本紀素戔嗚尊娘。 (妻)田心姫命たごりひめ の みこと、『古事記』では多紀理毘売命) - 『先代旧事本紀素戔嗚尊娘。宗像の奥都島おきつしま)に鎮座。 (子)味耜高彦根神(あじすきたかひこね の かみ、『古事記』では阿遅鉏高日子根神迦毛大御神) - 『日本書紀』、『先代旧事本紀天稚彦容姿酷似する高鴨神社祭神。 (娘)下照姫命したでるひめ の みこと、高姫命、稚国玉、『古事記』では下照比売) - 『日本書紀』、『先代旧事本紀天稚彦の妻。大倉比売神社祭神。 (妻)高津姫神(たかつひめ の かみ、高降姫神神屋楯比売命) - 『先代旧事本紀』、『古事記』都宮(へつみや)に鎮座。 (子)事代主神ことしろぬし の かみ都味歯八重事代主神) - 『古事記』『日本書紀』、『先代旧事本紀鴨都波神社天高市神社飛鳥坐神社祭神。 (孫)鴨王(かも の おおきみ/かも の きみ、天日方奇日方命、阿田都久志尼命、『古事記』では櫛御方命) - 『日本書紀』、『先代旧事本紀神武天皇時代の人。 (曾孫)健飯勝命(たけいいかつ の みこと、『古事記』では飯肩巣見命) - 『先代旧事本紀子孫大田田根子命賀茂氏大神氏の祖。 (曾孫渟名底仲媛命(ぬなそこなかつひめ の みこと、渟中底姫命) - 『日本書紀』、『先代旧事本紀安寧天皇皇后。 (孫)媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめ の みこと、『古事記』では比売多多良伊須気余理比売神武天皇皇后。ただし比売多多良伊須気余理比売『古事記』において大物主神勢夜陀多良比売の子とされる。 (孫)五十鈴依姫命いすずよりひめ の みこと)綏靖天皇皇后。 (娘)高照光姫大神命(たかでるひめ の おおかみ の みこと) - 『先代旧事本紀御歳神社祭神。 (妻)八上比売(やがみひめ、『先代旧事本紀』では稲羽八上姫) - 『古事記』因幡の白兎原因。 (子)木俣神(きのまた の かみ御井神) - 『古事記』、『先代古本紀』木俣刺し挟まれたことからの名。 (妻)沼河比売ぬなかわひめ、『先代旧事本紀』では高志沼河姫) - 『古事記』奴奈川神社祭神八千矛神妻問い相手で、神語が有名。 (子)建御名方神たけみなかた の かみ) - 『古事記』、『先代旧事本紀諏訪大社祭神、またはその社家諏訪氏矢島氏守矢氏など)の祖であるという。『出雲国風土記』の御穂須須美命はその別名ともされる。なお、『古事記』における大国主系譜には見られず、国譲り神話場面唐突に登場している。このことから、本来は出雲無関係な諏訪地方の神とする説もある。 (妻)鳥取神(ととり の かみ) - 『古事記』八島牟遅能神の娘。 (子)鳥鳴海神(とりなるみ の かみ) - 『古事記』この神を含む系譜十七世神称される。 (孫)国忍富神(くにおしとみ の かみ) - 『古事記』一説須佐神社社家須佐氏の祖ともいう。大国主命の子ともいう。 大己貴神にはほかに沼河比売の子建沼河男命(越氏の祖)という子がいたとする系図もある。

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構成神

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出雲族」の記事における「構成神」の解説

血縁関係(「子」など)は天穂日命から見た関係を示す。 天穂日命(あめのほひ の みこと/あまのほひ の みこと『古事記』では天之菩卑能命。その他、天穂比命、穂日命、依野城大神、伊毘志都弊命、熊野大隅命、天熊人命) - 『日本書紀』出雲国造神賀詞、「西角從五位物部正家系」 『古事記』『日本書紀』によればアマテラスとスサノオの誓約時に天照大御神の子として生まれた『古事記』では出雲の国譲りの際に、天忍穂耳命次いで第二使者として高天原より遣わされたが、大国主神媚びへつらい三年復命しなかったため、第三使者である天若日子遣わされることとなる。一方『日本書紀』では「神の傑」であるとされて高天原側の使者として出雲遣わされた。しかし大己貴神に佞媚してしまい3年およんだので、高天原天穂日命の子大背三熊大人遣わすことを決定した天穂日命への処分有無不明また、出雲国造神賀詞によれば、天穂比命は天下見廻ったのちに高天原側に報告行ったという。 また、『日本書紀』第九第二一書によると、のちに国譲りが行われたときに高天原高皇産霊尊大己貴神への神勅のなかで天穂日命大己貴神への祭祀を行う役目認めたという。 (子)大背三熊大人(おおせいいのみくまのうし、大背熊大人、武三熊大人天夷鳥命天夷鳥武日照命武夷鳥命武夷鳥、稲背脛命) - 『日本書紀』出雲国造神賀詞、「西角從五位物部正家系」、『古代豪族系図集覧』『日本書紀』によれば、その父天穂日命3年高天原への報告を行わなかったために、高天原より代わり使者として大背三熊大人遣わされたが、その父にしたがってしまいやはり報告をしなかったという。また同書崇神天皇段には、武日照命が天より神宝(かむたから)を将来したことが記されている。 また、出雲国造神賀詞によれば、父である天穂比命は高天原報告をした後、天夷鳥命に布都怒志命をそえて降し地上平定させたという。 また、西角從五位物部正家系」によれば、その父天穂日命にひきいられて出雲国降臨したという。 (孫)櫛瓊命(くしに の みこと、櫛玉命櫛八玉神五十坂三磯命、伊佐我命出雲建子命伊勢都彦命、神伊勢都彦命、伊勢津彦) - 「西角從五位物部正家系」、『古代豪族系図集覧』、『先代旧事本紀』、『伊勢風土記』「西角從五位物部正家系」によれば、はじめは伊勢国度会県住んだが、神武天皇初代天皇)の時代東国移ったという。 『伊勢風土記によれば神武東征の際に天皇に従っていた天日別命伊勢津彦支配地におもむき、国を天皇献上するか問うたところ、伊勢津彦命令に従わなかった。そこで天日別命伊勢津彦ころそうとしたところ、伊勢津彦降伏して国土献上し夜中に風を起こして波に乗り東方去った。のちに伊勢津彦の名からとって献上された国の名を伊勢としたという。 (曾孫)津狭命(つさ の みこと、神狭命、二井の宇迦諸忍の神狭命、諸忍毘古命、都我利命) - 「西角從五位物部正家系」、『古代豪族系図集覧』、『先代旧事本紀』(玄孫瓺前命(久志和都命) - 『古代豪族系図集覧』出雲氏出雲国造氏族)・土師氏菅原氏大江氏の祖。 (玄孫身狭耳命(見狭耳命) - 「西角從五位物部正家系」、『古代豪族系図集覧』武蔵国造上海上国造下海上国造相武国造千葉国造伊甚国造菊麻国造安房国造新治国造高国造の祖で、いずれも東国国造である。これらは相模国武蔵国総国常陸国四国分布している。

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