八上比売とは? わかりやすく解説

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やかみ‐ひめ【八上比売】

読み方:やかみひめ

日本神話で、因幡(いなば)国の八上に住んでいた姫。大国主命(おおくにぬしのみこと)がその多く兄弟神たちとこの姫を争い結婚した話で知られる


八上比売

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/20 00:36 UTC 版)

八上比売

神祇 国津神
全名 八上比売
別名 稲羽八上姫
神格 不明
不明
配偶者 大国主神
木俣神
神社 売沼神社等
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八上比売(やがみひめ / やかみひめ、八上姫)は、日本神話に登場する因幡国八上郡女神大国主神の最初の

概要

古事記』において八上比売、『先代旧事本紀』では稲羽八上姫と表記されている。

大穴牟遅神の大勢の兄弟神(八十神)は大穴牟遅神を荷物持ちとして、八上比売への求婚のために因幡国へと向かった。その途中、負傷した挙げ句八十神たちに騙されて、傷が痛んだ兎に大穴牟遅神は出会いこれを救う(因幡の白兎)。救われた白兎は「あなたの求婚は成功するでしょう」という予言を残し、この予言は的中する[1]

八上比売は八十神たちの求婚をはね除け、大穴牟遅神との結婚を宣言するが、妬んだ八十神たちの謀略によって大穴牟遅神は二度殺されてしまう。母の刺国若比売などに救われた大穴牟遅神は根之堅洲国に逃れ、そこで受けた須佐之男命の試練を乗り越え、須勢理毘売命を娶り、大国主神となって八十神たちを平定する。その後大国主神は八上比売を宮殿に迎え入れるが、正妻となった須勢理毘売命の嫉妬を恐れ、生まれたばかりの子を木の俣に挟んで因幡の国へ帰ってしまう。

売沼神社に近い嶽古墳が八上比売の神陵とされる他、各地に八上比売の関連伝承が存在する。

「八上」は現在の「八頭郡」、「命」が着かないことは巫女性を表すと解し、名義は「因幡国八上郡の豪族の娘である巫女」と考えられる[2]

系譜

大国主の系図(『古事記』による)。青は男神、赤は女神、黄は性別不詳

大国主神との間に木俣神を生んでいる。

祀る神社

脚注

  1. ^ 竹田恒泰『現代語古事記 ポケット版』学研プラス、2016年。ISBN 978-4-05-406454-6
  2. ^ 新潮日本古典集成 古事記

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