構成的エンカウンター・グループ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 15:59 UTC 版)
「エンカウンターグループ」の記事における「構成的エンカウンター・グループ」の解説
グループにはあらかじめ条件(枠)が与えられ(かなり構造化され)、ファシリテーターが主導権を取って進行する。アメリカ西海岸の系譜で、カール・ロジャーズらのカウンセリング・ワークショップ(非構成的)や、特にエサレン研究所におけるパールズのゲシュタルト療法ワークショップに直接影響を受けている。 日本にはアメリカから導入された。1970年代後半からエサレン研究所で学んだ國分康孝が菅沼憲治らと共に研究と実践報告を次々発表し、大学生対象の実践中心に徐々に広がり、1981年に國分康孝が著書で「構成的グループ・エンカウンター」の名で紹介し広く知られるようになった(國分康孝が構成的エンカウンター・グループを創始したとする書籍もあるが、正確ではない)。日本における教育技法としての構成的エンカウンター・グループは、筑波大学で教鞭をとっていた國分康孝の教え子たちが教育現場で実践することで普及しており、國分康孝の貢献は大きい。 非構成的エンカウンター・グループに比べて、やることを決められアレンジも容易で実施しやすく、非構成的エンカウンター・グループより参加者が傷つくことを防ぎやすい反面、ファシリテーターが「人間的な出会いのグループ」というエンカウンターのねらいを十分自覚していないなどの問題があると、エクササイズをこなすことが目的化するといった失敗も起こりやすい。
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