姫松高校
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「咲-Saki-の登場人物」の記事における「姫松高校」の解説
読み方は「ひめまつ」。南大阪地区インターハイ代表校。春季大会5位。全国で五指に入る強豪で、「ノーシードなのがおかしい」と言われ、インターハイの抽選会ではどこに入るのか注目を集めた。インターハイ1回戦を勝ち抜き、2回戦で清澄高校・永水女子高校・宮守女子高校と対戦。2位抜けで準決勝行きを果たす。全国常連校では比較的珍しい、中堅にエースを据える伝統がある。 愛宕 洋榎(あたご ひろえ) 声 - 松田颯水 3年生で主将。7月18日生まれ。身長155cm。中堅を務める。タレ目が特徴的。特待生として入学。 基本的にお調子者で、対局中にも口数が多く、殆どトラッシュ・トークなため、対局者に注意されることもある。ただそれらの言動は名門・姫松で主将を務め、前年度インターハイや春季大会でも常にプラスの成績を残した確かな実力と実績に基づく自信の現れであり、けっしてただのビッグマウスではない。 特に得意としているのが回し打ちで、しばしば一見トリッキーな打ち筋で相手の和了牌を抱えつつ、最終的に和了を決めてみせるという高い技術を披露している。 マスコミにも「荒川憩と共に千里山にいたら白糸台ともいい勝負が出来たかもしれない」と言われる評価の高いプレイヤーである。 今年度インターハイ1回戦の中堅戦で佐々野いちごに清老頭を直撃させて逆転したのが、インターハイにおける自身初の役満和了。 インターハイ第2回戦第3試合中堅戦では、プレッシャーにより不調な竹井久を翻弄し4位だったチームを一人浮きの状態まで持ち上げ、中堅戦ひいては第2回戦第3試合の20人の中で最多獲得点数を記録する。 インターハイBブロック準決勝中堅戦では2回戦と打って変わって絶好調の久の前にあまり点数を稼げなかったものの、堅実に収支をプラスで終えた。 インターハイ5位決定戦ではライバルであるセーラと激突。回し打ちのみならず、鳴きを駆使して他家も利用し、僅差で打ち合いを制した。 千里山女子の監督である愛宕雅枝の娘で、千里山の船久保浩子は従姉妹。 江口セーラから30円を借りパクしており、未だに引きずられている。アニメ版 阿知賀編3話の最後の部分および11話で、新道寺女子部員の会話シーンにて洋榎の姿が描かれている。 怜-Toki- 登場時は小学5年生。当時の身長は134cm。クラブチーム「ヴァグラピード大阪」所属。親友の江口セーラとともに「凶星」として活動している。当時は現役のプロであった愛宕雅枝の娘だったために実力を素直に評価されなかった時期があり、数少ない理解者であったセーラと親友になり「凶星」として活動を始めた。 本編同様に飄々とした性格のようにも見えるが、非常に冷静で現実的な思考をする傾向が強い。そのためか傲慢で突っ走りがちなセーラのストッパーとして振る舞うことが多い。「凶星」の活動ではセーラに振り回されがちでため息をつくことや忠告を聞かない彼女に苛立つこともあったが、なんだかんだで付き合っていた。 小学6年生時の夏、セーラに付き合う形で泉とともに藤白七実と対決したものの感覚を狂わされて敗北した。対局後、セーラのようにパーカーこそ奪われなかったものの七実に何かを囁かれた後、セーラと大喧嘩して関係も気まずいものとなる。そして、セーラは千里山の方へ転校し完全に疎遠になってしまった。 その後は従姉妹の浩子に藤白七実の調査を依頼した。 末原 恭子(すえはら きょうこ) 声 - 寿美菜子 3年生。8月9日生まれ。身長147cm。大将を務める。参謀として相手チームの分析と対策を行う。 自分のことは凡人と思っていて、対局の際にはたとえ格下の相手でも負ける可能性を意識して臨み、ある意味で愛宕洋榎と正反対の性格をしている。しかし、「だからこそ強い」と洋榎からは信頼されている。麻雀の傾向としては早和了りを得意とする。 上重漫を高く買っており、昨年度ルーキーの漫をレギュラーに推薦した。その一方で厳しく接し、負けると罰ゲームを与える。恭子本人は「愛のムチ」と言っている。 インターハイ第2回戦第3試合大将戦では姉帯豊音に4度連続で振込み大量失点してしまい、それまでトップだったチームを転落させてしまう。対局者3人を怪物の見本市と例え、自分の置かれている状況に一時はメゲそうになるが、精神的に持ち直した。後半戦南3局で宮永咲のアシストにより(本人は気付いていない)、倍満をツモり2位に浮上しそのまま準決勝進出を果たす。 2回戦終了直後に咲が点数を調整していることに気付き、その実力に畏怖する。しかし逆に咲は「一番手強い人が残っちゃった。今度打ったら多分勝てません」と語っている。 強くなる為の策として赤阪郁乃に「まずは見かけから」とイメージチェンジをさせられ、髪型と服装がガラリと変わり美少女に変身した。 その容姿で挑んだ準決勝では、前半に持ち味の早和了りと参謀としての観察眼で他を圧倒。一時トップに立つものの、容姿を元に戻した後半戦では咲の怒涛の和了の前になかなか和了れなかった。何とか清澄との差を保ち続けたものの、オーラスの親番でヴィルサラーゼの三倍満ツモによる親被りを食らい、わずか100点差で力尽きた。 5位決定戦では準決勝前半同様の姿で登場。無極天状態になった竜華に苦しめられるも、チームメイトの洋榎を真似た打ち方で倍満ツモを決め乗り切った。しかしオーラスで新道寺のリザベーションによる三倍満の親被りを食らい、またしても僅差で3位に転落してしまった。 前任の善野監督を尊敬しており、現監督の郁乃に対してはあまり良く思っていない節がある。アニメ版 本放送及びDVD版では登場していなかったが、Blu-ray-BOX版の第25話ではカット差し替えにより恭子の登場シーンが追加されている。 上重 漫(うえしげ すず) 声 - 伊達朱里紗 2年生。1月6日生まれ。身長148cm。1年時からレギュラーで副将だったが、今年は先鋒を務める。 相手が強いほど爆発的に調子を上げるタイプで、爆発時には手牌が789に偏り暗刻ができやすくなるため、四暗刻ができやすいという能力を持つ。 調子にはムラがあり、1・2回戦ではその力を発揮できずに終わるが、準決勝では爆発し辻垣内智葉を相手にプラスの成績を残す。5位決定戦では爆発こそしたものの、花田煌の狙い打ちに嵌りマイナス収支に終わる。 末原恭子から目をかけられていて、レギュラー入りしたのも彼女の推薦によるところが大きい。が、失点などの失態を犯した場合は、彼女によって額に油性ペンで文字を書かれるというペナルティが待っている。 実家がお好み焼き屋であり、咲日和でもその描写が描かれている。アニメ版 阿知賀編8話で、清澄高校の2回戦の先鋒戦入場シーンにてモニターの画面内ではあるが登場している。 愛宕 絹恵(あたご きぬえ) 声 - 中津真莉子 2年生で愛宕洋榎の妹。1月20日生まれ。身長165cm。副将を務める。ツリ目で眼鏡をかけている。 全国区の選手である姉に憧れ、一般入試で姫松に入学。1年の秋からレギュラーに選ばれる。中学ではサッカー部でゴールキーパーをしており、体育会系の性格をしている。また、その影響で丸いものを見ると蹴ってしまう癖があるのか、2回戦の副将戦開始前に和のエトペンを蹴り上げてしまったことがある。 インターハイ第2回戦第3試合副将戦では薄墨初美の差し込みがあるなど、結果的に副将戦開始時からの点差をほとんど変えずにチームのトップを維持した。 インターハイBブロック準決勝副将戦では臨海のダヴァンに倍満を直撃させたが、その直後に満貫の直撃と倍満親被りのしっぺ返しを食らい、副将戦最下位となってしまった。その後控室へ戻る道すがらで涙を浮かべていた。 インターハイ5位決定戦では、新道寺のリザベーションを防ぐべく、船久保とともに早和了りを繰り返す。船久保が一人凹んだこともあってチームをトップに引き上げるが、自分の出来には十分満足してはいなかった。またこの際、サッカーをやっていた縁から自分に筒子が集まりやすいのではないかと勘づいている。能力かどうかは不明だが、この時の彼女には続けざまに筒子の大波が押し寄せていた上、当の本人は半ば無意識下にあるような様子であり、船久保や白水からの警戒を招くほどであった。 千里山女子の監督である愛宕雅枝の娘で、船久保浩子は従姉妹。 真瀬 由子(ませ ゆうこ) 声 - 佳村はるか 3年生。9月5日生まれ。身長146cm。次鋒を務める。「のよー」が口癖。お嬢様である。 エイスリン・ウィッシュアートを警戒し対策を練ってきたものの、描写されることなく試合が終わったが、プラスの成績を残している。その後も準決勝、5位決定戦と大会中は全てプラスの成績で終えた。その堅実な試合運びに、絹恵は「さすが真瀬先輩、頼りになるわ」と呻っている。 身につけている時計は色こそ赤いものの小学生時代に父親に買ってもらったもの。 赤阪 郁乃(あかさか いくの) 声 - 野田順子 姫松高校麻雀部監督。10月7日生まれ、26歳。身長164cm。 去年は監督代行として赴任していたが、作中の年のインターハイでは正式な監督に就任している。やたらとふわふわした口調と態度が特徴。本人はちゃんとした監督であろうと頑張っているつもりだが、いらぬ方向に善意でおせっかいしがちであり、監督代行だった当初は末原恭子からはあまりよく思われていない描写が見られた。久保貴子からは「メンドくさい人」と言われている。 自身のネックレスは学生時代に一美のものと同じタイミング、同じ場所で購入したものである。シノハユ 中1当時、慕が「鳥瞰」で全国の同世代の打ち手を見た時、その一人として遊んでいた小学生の郁乃の姿が映っていた。 善野 一美(ぜんの かずみ) 姫松高校麻雀部前監督。6月1日生まれ、28歳。身長165cm。 2年前、1年だった恭子を秋の近畿大会からレギュラーに抜擢しつつ、自身の経験に基づいてアドバイスした。去年の春季大会の時期に病気で倒れて入院し、監督の職務を郁乃に譲った。現在も療養中であるものの教え子たちの活躍を見守っており、インターハイ準決勝で敗退した姫松のメンバーたちからの報告を聞いた。 意外にも短距離走が得意である。恭子が準決勝大将戦の前半で身につけていたリボンの服装はかつて自身が郁乃にさせたものである。シノハユ 堂島小学校6年生。小学生全国大会にて決勝まで勝ち進み、三尋木咏と一騎討ちの様相を呈する。しかし終盤、白築慕の追い上げによって下位との差が縮まったところに小禄心の親倍でまくられ、2位となった。 後に恭子から慕われる人物だけあって速攻が売り。また、咏の親倍直で他家がトぶところを頭ハネで阻止するなど試合巧者でもある。儚げな雰囲気とは裏腹に、慕と咏は初見で悪寒にも似たプレッシャーを感じていた。 なお、恭子の「よろしくお願いいたします」というやや固い挨拶は、一美の小学生時代からの挨拶と全く同じである。
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