器具・部位・周辺機器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 10:06 UTC 版)
「パチスロ用語の一覧」の記事における「器具・部位・周辺機器」の解説
〈器具・部位〉 筐体(きょうたい) パチスロ機本体を指す。メーカーによって形は様々であるが、器具・部位の配置はほぼ同一。メーカーごとに、筐体モデルに名前を付けている場合が多い。近年の筐体は人間工学に基づいて製作されているため、長い時間の遊技においてストレスが感じにくくなっているのが特徴。車のように数年ごとにマイナーチェンジ・フルモデルチェンジがある。なお、順調なメーカーはあまりモデルチェンジを行わず、売れ行きに難のあるメーカーは頻繁にフルモデルチェンジを実施する傾向にある。 筐体パネル 筐体下部にあるパネル。大半が機種名やキャラクター図柄を記載しており、機種によってはいくつかのバージョンがある(当初から用意されているか、売れ行きが良い場合に追加されることもある)。多くは型番や認定証もここに記載される。 基板 当選確率や演出・効果音などを抽選・選択するコンピュータ。パチスロの頭脳。大きく「メイン基板」「サブ基板」の2つ。4.1号機頃から、情報処理量の増加に伴い、サブ基板の重要性が高まる。メイン基板は当選役、サブ基板は演出・効果音などの抽選・選択など用途で分けられる。新台導入時を初め、定期的に外部から基板が改造されていないかがチェックされる。ただし、メイン基板はサブ基板に命令を送ることができるが、サブ基板はその命令に対してメイン基板に応答を送ることができない(規定により禁止されている)。このため、サブ基板を外しても基本的な動作は可能である。 ボタン 回転中のリールを停止させる装置。法的にはこれがあることでパチンコと同じ遊技機とされ、パチンコ同様に出玉(出メダル)を景品と交換することが認可されている。初期はタッチセンサー型が多かったため、年配のプレイヤーが指を滑らせるようにボタンを止める打ち方や遊技することを「擦る」というのはこの名残である。 メダル 遊技に使用するコイン状のもの。店舗より貸し出しを受けて使用する。貸し出しレートは法律で決まっており1枚税抜20円以下。払い戻しレートは遊技場側で1枚20円を超えない範囲で任意に決めることができる(換金率)。通常の機種はメダルの直径(パイ:⌀)が25mm(25パイ)だが、沖縄向けスロット(沖スロとも略す)用メダルは直径が30mm(30パイ)。尚、25パイ機種と30パイ機種(沖スロ)にはメダルの互換性がなく、通常メダルで30パイ機種の遊技はできない。メダルの代わりに玉(パチンコと同じ)を使う機種もある。この場合、玉5個をメダル1枚として扱う。 リール 抽選に必要な図柄が描かれている回転胴。必ずしも3本でなくてもよい(3本以上なら特に制限はない)。ストップボタンに順応するリールを「メインリール」、演出に順応するリールは「サブリール」若しくは「○○リール(メーカーにより呼称が異なる)」と呼ばれる。また、視認性を向上させるため、リール自体の幅は年々拡張傾向にあったが、演出を優先させるために液晶画面をリールに重ねたりするなどの傾向のため、最近ではリール幅の拡張が止まり多くのメーカーで4号機時代よりも小さめに設定されている他、極端に小さい(規定でサイズの下限が決まっているため、下限近くのサイズ)リールを搭載する機種も増えつつある。 レバー 1回の抽選を行うためにリールを始動させる装置。一般的に役の当選非当選はレバー操作時に抽選される。人気の高い、特に沖スロのレバーは多く使われるせいか、ガタガタになっていることもある。上下に動くのが一般的であるが、360度どの方向へも動くレバーもある。通常、左側に配置される(アップライト型の沖スロでは右側に配置されていた時代もあった)。機構的には電気的なスイッチであり、かつてはレバーではなくボタンでスタートする機種もあった(『トライアンフ』『CRF花月伝説R』など)。 クレジット 筐体内でメダルを貯留出来る機能。最大50枚の貯留が可能で、それを超えるとメダルが排出される。アミューズメント向けに改造された機種は貯留枚数の制約を受けないので、99枚 - 数百枚貯留できるタイプもある(その場合、表示部分そのものが改造されているケースが多い)。なお、メダルではなく玉を使うタイプ(パロット)にはクレジット機構は存在しない(代わりに上皿がクレジットと同等な役割を持つ)。 有効ライン 役が揃ったと判別されるライン。このライン上に図柄が並ぶことで役の成立が有効となる。横3ライン+対角線2ラインの5ライン(3枚掛け時)が有効ラインの台がもっとも多いが、4号機から7ラインなどのエクストララインを追加した台が発表されている。これらは通常の5ライン機に比べてボーナス確率を単純にラインの増えた分だけ上げることができる(7ライン機なら5ライン機の7/5=1.4倍にできる)。ストック機の場合、内部的に当選ラインではあるがリール制御によって図柄を揃えないようにして打ち手の違和感をなくし、内部当選ラインの増加によって高確率で当選した役(BIGやREGのボーナスが多い)をストックすることでストック切れを防いでいる機種もある。変わった有効ラインを採用している機種に、『エイトマン』(タイヨー、変則8ライン)、『トゥエンティーセブン』(山佐、変則27ライン)。こういった機種は各リールに図柄が出現するだけで払い出しを得られる場合が多い。 なお、5号機からライン数とボーナス確率との比例関係が廃止されたため、有効ラインがセンターの1本だけという機種も増えた。多くの1ライン機種では角チェリーや無効ライン上の小役揃いなどを、有効ライン上の一見無関係な図柄の揃いで擬似的に表現している。またRTによってリプレイの成立確率を変動させられることを利用して、「一見ボーナス図柄揃いやレア小役のように見えるが実際はリプレイ」という小役を高確率で成立させるといった処理を行う機種も多く存在している(『銀河英雄伝説』(ミズホ)のGSRによる7揃い、『パチスロ北斗の拳_世紀末救世主伝説』(サミー)の拳王乱舞による中段チェリーなど)。 図柄 役を表す絵柄。ボーナス図柄も含め7種類までと決まっていたが、5号機からは10種類まで使用可能となった。 演出パネル 筐体上の液晶やドット。主に演出・告知を行う。現在ではほぼ標準装備になっている。 透過パネル 有機LEDや透過型LCDを用い、リール手前の透過板に映像を映し出す機構。単色・フルカラーとあり、リール上で別の図柄や演出が発生する。初搭載は山佐の『ネオプラネットXX』(単色・ELビジョンと称する)。その後、エレコの『花火百景E』でカラー化(アルゼビジョンと称する)。現在は主に山佐、アルゼ系、アビリットの3社が搭載している。完全な透明ではないため、やや本来のリールが見づらい、また使用寿命も短いのが難点。5号機以降、(遊技中に限り)リール上への投影が禁止されているため、現在はデモ画面などの演出のみに使用されている。サミー系でも、透過パネルに似たパネルが使われているが、こちらはリール窓部分の色素が抜かれており(配線はされている)、投影されない。 ホッパー 筐体内にある、投入されたメダルを貯留する箱もしくは貯留した箱からメダルを払い出す装置。自動化されていない店では箱からメダルがなくなるか溢れるかすると、台が信号を発して知らせ、店員により補充・排出が行われる。 〈周辺機器〉 メダルサンド メダルを貸し出す機械。これが登場するまではカウンターに行き、ビニール包装されたメダルと現金とを交換する必要があった。導入開始後はシマごとに導入する店もあったが、徐々に2台の間に設置されているのが一般的になり、この名が付けられた。払い出されるメダルを排出口から下皿に誘導する器具を取り付けている店や、2台ごとではなく1台ごとに設置してあるホールもある。千円札をその都度投入するか、二千円札を入れておき、ボタンを押すとメダルが払い出されるタイプに分かれる。後者で使わなかった金額分は、店ごとに違うチップやカードが排出され、別の機械で清算する。 データランプ 遊技台上にある機械。その台における遊技状況のデータを見ることができ、主に「総プレイ数」「ボーナス回数」「ボーナス間ゲーム数」「過去2日間の前述データ」が参照される。遊技台選択時の判断材料として活用できる。呼び出しランプと一体化したものが多い。遊技台から発せられる電気信号を元にデータを作成・更新する。また、全台の稼動状況を調べられるもの(データロボ)を設置している店もある。 ドル箱 下皿に収めきれないメダルを入れるための箱。大きさはホールにより異なるが、適当にこぼれるまで入れる(さら盛)と1,000~1,500枚程、隙間無く詰める(カチ盛り)と2~3,000枚程度入る。また、数千枚入る「千両箱」と呼ばれる箱や、バケツなどが用意されている店もある。 ジェットカウンター 遊技終了時にメダルを数える機械。パチンコ玉を数える機械も同じように呼ばれる。一部にはカウンターに細工を施して実際よりも少なく計算し、脱税を図る店も存在し、摘発されることもある。
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