協力内閣運動とは? わかりやすく解説

安達謙蔵

(協力内閣運動 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/09 10:12 UTC 版)

安達 謙蔵(あだち けんぞう、旧字体安達󠄁 謙󠄁藏1864年11月22日元治元年10月23日) - 1948年昭和23年)8月2日)は、大正時代から昭和時代初期の日本政党政治家位階従三位。号は漢城。


  1. ^ 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰、『コンサイス日本人名辞典 第5版』、株式会社三省堂、2009年 39頁。
  2. ^ 井上寿一『政友会と民政党』2012年、中公新書、p128
  3. ^ 若槻総裁が協力派四人除名を決意『大阪毎日新聞』昭和6年12月12日号外(『昭和ニュース事典第3巻 昭和6年-昭和7年』本編p720 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  4. ^ 安達、富田、中野の三人が脱党『東京朝日新聞』昭和6年12月13日(『昭和ニュース事典第3巻 昭和6年-昭和7年』本編p721)
  5. ^ 安達系の七人が続いて脱党『大阪毎日新聞』昭和6年12月14日夕刊(『昭和ニュース事典第3巻 昭和6年-昭和7年』本編p721)
  6. ^ 総辞職の発生が井上蔵相によってドル買問題を引き起こした三井銀行などの大手銀行に対する報復的な対応措置が実施される直前だったことから、当時安達が倒閣と引換に大手銀行側から何らかの利益を受けていたのではという噂が流れたが、安達の動きはそれ以前よりのものなので直接の関連性は薄いと考えられている。
  7. ^ 『官報』第1499号・付録「辞令二」1931年12月28日。
  8. ^ 『官報』号外「叙任及辞令」1938年2月11日。


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協力内閣運動

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安達謙蔵」の記事における「協力内閣運動」の解説

1931年昭和6年9月満州事変勃発し、さらに10月には国内軍部クーデター未遂発覚する十月事件)。経済面でもかねてから金解禁影響による経済悪化、さらにイギリスの金輸出禁止端を発するドル問題受けて解決策見出せ第2次若槻内閣行き詰まり見せていた。内相として軍部不穏な動き熟知していた安達はこうした状況危機感強めていた。また民政党内部でも自派中野永井は、幣原喜重郎外相協調外交幣原外交)に批判的だったこともあり、政友会協力しあって連立内閣作り軍部とも提携して挙国一致内閣難局切り抜いていくことを考えた10月28日政権運営自信失っていた若槻首相から事態解決について相談持ちかけられ安達協力内閣構想若槻に示すと、若槻軍部台頭による政治無力化を防ぐためにも政友会との連立は必要と考えてこれに賛同した安達政友会久原房之助合意とりつけ、協力内閣運動の声明発表したりして、政友会総裁犬養毅首班とする連立内閣成立向けて動いた軍部では小磯国昭、さらに西園寺にも構想打ち明けている。政友会では松岡洋右秋田清前田米蔵なども当初協力内閣構想積極的だった。 しかし協調外交主張する幣原外相と、緊縮財政と金解禁維持主張する井上準之助蔵相らの強い反対を受けると、当初安達と同じ考えだった若槻豹変して協力内閣考え捨ててしまう。また政友会内部でも森恪はじめとする幣原外交批判的な勢力強く11月10日議員総会において金輸出の再禁止強く求め声明が出るに至って民政党政策面で相容れる見込み小さくなった。 12月9日から10日にかけて安達腹心富田幸次郎奔走したものの、若槻翻意させることはできず、かえって臨時閣議安達内相辞職求められることとなった。既に政友会から合意得ていた安達面目はつぶれ、引くに引けないまま安達辞職拒絶して自宅に引きこもってしまう。これで閣議空転12月11日若槻はついに閣内不一致理由内閣総辞職至った西園寺協力内閣構想不発終わったことを知ると、次期首班には迷わず政友会犬養毅総裁奏薦犬養内閣成立となったかねてから久原安達独走懐疑的だった犬養政友会単独組閣したが、これを受けて安達中野数十と共に民政党から脱党した

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