三宝鳥学園・生徒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 04:48 UTC 版)
たいら / 平賀たいら(ひらが たいら) この作品の主人公。 活発で、適度にブラック感と毒を併せ持つ女子高生。 犬が好きなようだが、そう思えないどころか、虐待を匂わせる場面ばかりが目につく。 自分の利益・都合を優先させる節があり、口も悪く、言わなくてもいいことも、それがたとえ初対面の人物や教師相手であっても平気でズケズケしゃべるため、よく相手を怒らせる。だが、本人が反省する場面はほとんどない。 人見知りをしない性格なので、人が集まりやすく、友人も多いなど、ブラックな部分を除けば、普通の女子高生である。 時々、無性に恋愛をしたくなる性質があり、適当な男子を捕まえてはデートをするなどして発散しており、通称イチャラブモードという。 後述のかさねの友人でもあるが、かさねとの友情を疑いたくなる場面が多すぎる。 裏を返せば、それすら超越した仲なのかもしれない。 よく、『私立T女子学園』の登場人物の竹田がしていたような目つきになることがあり、その時の言動は竹田同様のものとなる。 学園祭での神仏喫茶にて、コスプレした神仏は千手観音であるが、タコの化け物にしか見えない。 かさね / 八重樫かさね(やえがし かさね) この作品のもう1人の主人公。 控えめで真面目な性格で、制服も規定通りに着用している。 もっとも、その理由はマジメだから、というわけではない。 家は、カレーに肉を入れる代わりに、肉のコーナーにあるから肉代わりにしている餃子の皮を入れるほどのかなりの節約倹約家であるらしく、たいら曰く赤貧、またはケチだが、自身は清貧であると言い切っている。 どちらにしろ貧乏という意味ではある。 貧乏であるにもかかわらず私立の高校に通っているのは、都立高校には受験で落ちてしまったため。 家が貧乏ではあっても、私立の高校には通える程度の経済力はきちんとある模様。 自身の性格は悪いわけではなく、むしろこの作品では希少な常識人ではある。 しかし、時折貧乏じみた行動や発言をとることもしばしば。 人当たりが良いのだが、実は極度の人見知りであり、出会って3か月以上の時間が経たないかぎり、その人物を友達とは認定しないなど、見えない心のカベが大きい。 唯一の友人であるたいらであっても、たいらから話しかけても完全無視状態を続け、かさね自身から話しかけてきたのは出会って6カ月経ってからだった。 しかし、喧嘩をした際の仲直りには2年の月日を要した。この性分が発覚した際の被害者は後をたたない。 たいらに対してのみ強気になれるが、人見知りの性格を自覚している分、たいらを頼っている節も見られる。 もしもお互いが異性同士だった場合は付き合っていただろうかと、たいらと一緒にイメージをしてみた際は、決してありえないという答えをお互いに出していた。 恋愛に対しても無頓着である。 異性相手であっても、その親切な対応と物腰は変わらないが、滝谷のストーカー行為にはさすがに辟易している様子。 学園祭での神仏喫茶にて、コスプレした神仏は迦陵頻伽であるが、鳥人間にしか見えない。 鷹子様 / 狩野鷹子(かのう たかこ) たいら、かさねの同級生で、学園入学式で最初に出会った人物。 かなりの金持ちであり、言葉遣いや容姿もまさに絵に描いたようなお嬢様。 お約束のように、家にはメイドもいるらしい。 髪はブロンドで、足元に届くほど長く、キューティクルは完璧。 価値観とスケールのズレ、世間知らずな部分が多々見られるなど、典型的なお金持ちキャラである。 性格は至って穏やかで、たいらやかさねを何度も家に招待したり、クラスメイト達をクリスマスパーティに誘ったりなど、社交性が高いため、友人も多いが、本人はきちんと金持ちと庶民の区別を無意識にしている。 学園は制服着用が義務なのだが、どこかの城のお姫様のドレスのようなアレンジをした制服をいつも着用している。 制服は毎日、さらにレベルの高いアレンジを施し、制服としての原型をとどめていない状態で登校をしてくるため、どう見てもコスプレにしか見えない。学校の許しは得ているようではある。 服装検査の際は、髪型は別として、規定通りにはきちんと着用していた。なお、その時しか規定通りに着たためしがない。 ラーメンの食べ方にもマナーを徹底するなど、お嬢様としての品行レベルはかなり高い。 それだけのお嬢様であるにもかかわらず、貧乏なかさねでも入学できる仏教系女子高に入学してきた理由は不明である。 飼犬のぬい君と"お父さん"との愛くるしいやり取りを撮影するプロジェクトに全力を注いでいる模様。 ペットはぬい君以外にも、やたら態度の大きい七面鳥を飼っている。 かなりの金持ちではあるのだが、何を生業にしている家なのかは、結局不明のままである。 学園祭の回には登場しなかったため、神仏喫茶では何のコスプレをしたかは不明。 宇月ゆう(うづき-) たいら達の同級生で、クラスメイト。 自他供に認めるかなりの男好きで、当初まだ出会ったばかりの、初対面のかさねへの第一声で「男、紹介してよ」と発言するほど、執着が強い。 男に対して、「姫宮花音(ひめみや かのん)」という偽名を使っていたこともあり、拡散歓迎の対男専用の携帯アドレスを持っている。 三宝鳥学園に入学したのも、女子高だから=男ウケがいいから、という理由である。 デートの際に着る服のレパートリーが尽きた場合、大抵の同級生たちは服のやりくりに悩んでいるのだが、彼女の場合は新しい服を買うのではなく、男を切り捨てることで、この悩みを解決している。 小山田と一緒にツッコミ担当を行うことが多い。 かなりの厚化粧らしく、すっぴんの際は、邪念が取り除かれたと言われるほど別人に見える。鷹子曰く特殊メイクとのこと。 さらには、霊よりも存在が薄くなる。回が進むと、その薄さには磨きがかかっている。 メイクの工程は小山田に漫画の描き方と評されるほど。 学園祭での神仏喫茶にて、コスプレした神仏は阿弥陀如来で、メニューの選択に悩んだお客には、あみだくじ代わりとして背中をなぞることに重宝された模様。 小山田(おやまだ) たいら達の同級生で、クラスメイト。 自称“女史”の、雑学に詳しい少し太った女子高生。 昔話の「鶴の恩返し」に「擬人化萌え」を感じるなど、少々オタク気質が見え隠れしている。 かなりの甘いもの好きで、あんこやジャムをのせたご飯でさえも食べられるほどであり、食べ物を噛まずに丸呑みしたり(アマとは違い、喉に詰らない)、握り飯を寿司の食い方で口に運んだり、ケーキの注文単位がホールごとだったりと、太っている原因要素が要所に見受けられる。 一度だけ、別人のように痩せた姿で登場したことがあるが、その回の終わりにリバウンドしていた。 目が充血した顔は、霊そのものである。 宇月と一緒にツッコミ担当を行うことが多い。 学園祭での神仏喫茶にて、コスプレした神仏は魚籃観音であり、それにちなんで魚の代わりにタイヤキの入った袋を携えているが、そのタイヤキを常時食べている。 アマ / 若葉梢(わかば こずえ) たいら達の同級生で、クラスメイト。 尼になれると思って三宝鳥学園に入学してきたという変人。 剃髪をするために、髪を切ることなく伸ばし続けており、足元に届くほど髪長く、毛先は死んでいる。 初登場当初、尼になるために入学してきた顛末や、髪の毛先をたいら達に散々馬鹿にされ落ち込んでいたところ、たいらに「アマ」とあだ名をつけられることで励まされ、以降大半の生徒は本名ではなく「アマ」と呼ぶようになった。 むしろ余計にいじめになるのではないかと、かさねからツッコまれているが、アマ本人はまんざらでもない様子である。 上記のような奇異的特徴を除けば、基本は普通の女子高生である。 和田教員のことを、神的に高い設定で尊敬しており、調理実習のカレーを、和田教員用に野菜カレーにして差し入れにするなど、好意的な行動が多々見られた。 2年次のクラス替えで、担当教員がつるりんに代わってしまった際は、ショックでひどく落ち込んでいた。 食事の仕方がかなり汚く、食べ物を丸のまま口に運んだり、こぼしたり咽たりなどマナーが悪いが本人は指摘されるまで自覚していなかった。 また、マゾなのではないかと思われるほど、修行願望が強く、極寒の滝に打たれることも全く厭わないほどである。 学園祭での神仏喫茶にて、コスプレした神仏は地蔵菩薩で、来店客からはお供え物としてアメをもらっていた。 モッチー / 持田(もちだ) たいら達の同級生で、クラスメイト。 たいらなどからはモッチーと呼ばれている。 かなりズボラな性格で、暇さえあれば寝ている。 髪はたいていボサボサの状態で、とりあえず縛ってポニーテールにしている。 結構なクセ毛らしく、服装検査対策のために二つ結びにしようとした際は、呪われたような髪型になってしまった模様。 学園への登校さえも面倒臭がり、通信制に行けばよかったと後悔するほど。 制服は前を開けたままだったり、首リボンを適当に結ぶなど、きちんと着用したためしがない。 入学当初から常にパンツスタイルであり、本人いわく、スカートだとパンツが見えるからそうしているらしい。 夏服の時と体育の時だけブラジャーを着用しているが、それさえも面倒臭がっている。 普段着でも、学校指定のジャージを着ている。 運動神経は良く、運動会ではリレーのアンカーを任せられるほどで、中学時代は鹿の足を持つ女と評されていたが、その由来は足の速さとは全く関係が無い。 しかし、朝の占いの結果を信用したりと、変なところに繊細な部分が見え隠れする。 高熱を出した際は、普段が低体温のためなのか、人が変わったかのようにハツラツとした性格になる。 ペンギン達に対する扱いがかなり雑なため、本人に悪意はなくとも、ペンギン達には嫌われ、憎まれている模様。 学園祭での神仏喫茶にて、コスプレした神仏は不動明王で、炎のようなヘアスタイルとなっている。
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