ムゲン/MUGEN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:14 UTC 版)
「HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜」の記事における「ムゲン/MUGEN」の解説
後に"SWORD地区"と呼ばれることになる一帯を支配していた伝説のライダーチーム。元々は創設者の龍也・琥珀がバイクチームとして立ち上げ、"二人で走る時間が無限に続けばいい"という思いを込めて「ムゲン」と名付けられた。ムゲンの全盛期でもあったのが7人時代で、かつて敵対し合っていた格闘家コンビの太田と古西が、過去の因縁で琥珀と敵対した九十九、そして後に山王連合会を結成する龍也の地元の後輩コンビのコブラ・ヤマトが加入する。 数年後に龍也がITOKAN経営の為、太田・古西がプロを目指すべく渡米する為ムゲンを脱退するのだが琥珀はその現実を受け入れようとせずムゲンとしての勢力を維持する為に周辺の腕の立つ者を次々とスカウトする様になる。その最中で日向会と抗争するハメになり、結果的には日向会を壊滅に追い込んだもののそれがムゲンの勢力と悪い噂を増幅させる引き金となり、100人を超える大規模集団になったことで琥珀が総長を名乗り、初期メンバーの九十九たちは幹部扱いされる様になる。しかし、大人数になったことに加えて琥珀を含めた初期メンバーが彼らを育てたり見極めることを怠っていたために統率が取れなくなり、勝手にムゲンの威光や琥珀の名前を使って悪事を働く者も現れ、結果的に街の住人からも嫌われるようになる。さらにムゲンの下っ端の絡みが原因で雨宮兄弟と揉めることになるが、その最中で龍也と九十九が交通事故に巻き込まれて龍也が即死・九十九が意識不明の植物状態に陥ったことが決定打となり、琥珀の手でムゲンは解散する。犯人は琥珀の手で追放された者の逆恨みによる凶行だったのだが、前述の通りメンバーの見極めなどを一切しなくなったことで、犯人の顔も名前も判別がつかない始末で泣き寝入りするしかない有り様であった。 『ドラマ・シーズン2』では、過去編としてムゲンが結成から解散に至るまでが描かれている。本編では描かれていないが、ムゲン解散後もチームがなくなったことを知らずに我が物顔でムゲンの名を語って悪さをする者がいるなど散々な状況だった様子である。 『MOVIE』終盤の琥珀の凶行を止めるべく、九十九そしてコブラとヤマトが戦いを挑む中、九十九が龍也から聞かされた、「ライダーチームでもなければ、無限の存在でもない。俺たちは何にも縛られなくていい、俺たちはいつでも自由に走れるということを教えてくれたのがムゲン」だとムゲンの存在意義を知らしめ、琥珀の戦意を喪失させる。 テーマソング - 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE / 『MUGEN ROAD』 琥珀(こはく)/美浦龍臣(みうら たつおみ)・本作の主要人物 演 - EXILE AKIRA、横山歩(幼少期) テーマソング - KUBO-C,P-CHO & JAY'ED / 『Hell On Earth』 ムゲン総長、創設者。 圧倒的な戦闘力とチームを統率する頭としての器を兼ね備えた最強の伝説の男。強者を惹きつけるカリスマ性も備えている。中学時代に喧嘩で倒された際に瓶の破片が左目に刺さって負傷して以来、琥珀色の義眼をしている。本来は人の痛みがわかる心優しい性格だったが、龍也を筆頭に次々に仲間がムゲンを抜けていくことが心に影を落とす。幼少期は今の姿から想像もつかないがいじめられっ子であり、龍也に救われたことを機に親友となる。がたいに似合わず手先がかなり器用でバイクのパーツにムゲンのチームシンボルを彫りだしたり、ITOKANのガラス瓶のシャンデリアは琥珀が拾ってきたガラス瓶で拵えた。 『ドラマ・シーズン1』では端役で登場し九十九を植物状態に陥れた原因を作ったことを悔やむ姿や得体の知れない不気味なオーラを醸し出していた。 『ドラマ・シーズン2』過去編では、龍也との出会いからムゲンを解散させるまでが描かれており、幼い頃にいじめられっ子だった頃に出た仲間意識から自分の仲間が次々といなくなっていくことを現実として受け止められず苦痛と憎悪のようなものを抱いており、特に龍也がムゲンを脱退することに至っては心の底から認めていなかった。ムゲンをチームとして維持する為に地区一帯の腕の立つ若者に声をかけるなどムゲンの仲間に黙って汚い仕事もしていた様子。龍也の死後はムゲンを解散させて姿を消していたが、現代編では無事に復活した九十九と共にある目的の為に動き出す。 『MOVIE』では、メインヴィランとして登場。張城の李が買収したMIGHTY WARRIORSとDOUBTらによる"湾岸連合軍"を率いてSWORDを襲撃する。SWORD襲撃では九十九と共に達磨一家を襲撃し戦力を半減させる。ムゲン解散後初めてコブラ・ヤマトと再会し、SWORDを全滅させることを宣言して返り討ちにし、山王連合会は今後自分の指示で従うよう警告する。SWORDの湾岸地区侵攻を察知しICE達に迎撃を指示する。しかしそこに至るまでの間に精神は限界を迎えており、九龍グループ殲滅と同時自らも死ぬ腹づもりであった。本来の目的を指摘されたことから完全に精神崩壊を起こし、九十九たちに牙を向ける。今作では敵役キャラクターだが完全に悪に堕ちた訳ではなく龍也を死に追いやったのが自分だと自分自身をずっと責め続けていた。 『RED RAIN』では、カメオ出演。 『g-sword』では、アントニオ猪木の物真似が得意であることが判明。アントニオ猪木を崇拝するコブラと絶妙なコンビネーションを披露している。 『MOVIE2』では、短髪からロングヘアになっている。九十九と共に行方を絡まし表舞台から姿を消していたが自分を信じてくれた雅貴や命をかけて自分を止めてくれた九十九やコブラたち、そして必死に説得してくれた龍也の為に"二度と間違いを犯したくない"という思いを胸に抱き機密情報告発の為に動き出す。告発自体は雅貴たちに託して自分は2人のサポートに回ることを伝える。告発後数年振りにITOKANを訪れ、龍也のケジメをつけてきたとナオミに報告する。 『MOVIE3』では、告発後国双地区で潜伏していたがすぐに九龍グループの襲撃を受ける。本作では道を誤った者や筋を通さない者には敵味方関係無く厳正に接しているが、これは本人も正しく生きる道を模索している気持ちの現れである。ムゲンアジト跡地にて集結したSWORD全チームと九十九・雨宮兄弟ら"SWORD地区連合軍"の指揮を取る。戦力を三分させ雨宮兄弟・RUDE BOYSらで責任者・馬場元を探し出すべく九龍グループが取り仕切る検疫所に乗り込む。日本政府転覆後、九十九・雨宮兄弟たちと共に表舞台から去った。 鷹村九十九(たかむら つくも) 演 - 青柳翔(劇団EXILE) テーマソング - 青柳翔 / 『Maria』 琥珀の相棒で、琥珀が総長の時はNO.2として琥珀を支えていた。琥珀と出会う前は身寄りがない一匹狼で、誰彼構わず喧嘩を売っていたが、琥珀の優しさに触れて仲間の大切さを知り、ムゲンのメンバーとなった。小難しい理屈は苦手で性格は常に一本気である。 『ドラマ・シーズン1』では、過去の事故により意識不明の植物状態となっている。 『ドラマ・シーズン2』過去編では、ムゲンに加入してから事故で昏睡状態に陥るまでが描かれており、琥珀たちムゲンの一派に喧嘩をふっかけたことが因縁の始まりでバイク勝負したところ琥珀諸共大怪我を負った。更には琥珀が自分のバイクを売り払って自分の治療費まで負担してくれたことを知り、ムゲンに加入することとなる。並以下の頭の悪さが露見しメンバーからいじられており(本人に自覚は無い)、ヤマトからITOKANで仕事はさせられないと本気で疑われ、コブラからは掛け算を仕掛けられてパニックを起こしている。ムゲンの勢力拡大時には琥珀の暴走を止めるべく1人奔走するも琥珀の恩義があるために止めるまでは出来ず、苦言を呈したり新入りで何も知らないメンバーに八つ当たり同然に突っかかるしか出来なかった。龍也がかつて琥珀が売り払ったバイクを買い戻したことを知り、決意を新たにするも龍也諸共ムゲンの下っ端の逆恨みにより事故に巻き込まれることとなる。現代編では1年の昏睡状態から無事に復活して"何があっても琥珀のそばにいてやってくれ"という龍也からの遺言を遂行する為コブラ・ヤマトの前から姿を消す。 『MOVIE』では、琥珀と共に達磨一家を襲撃。戦況を見て無名街で無関係の人達が死んでいく様子を見て今回の琥珀の行動に疑問を感じるようになり、罪悪感と警告も兼ねて山王街を訪問し、コブラ・ヤマトに湾岸連合軍が再びSWORD襲撃を行うことを警告する。また龍也と自身の事故の真相を語りコブラ・ヤマト・ナオミを驚愕させることとなる。その後琥珀の真の目的が九龍グループの復讐と同時に差し違えて死ぬことと知り必死で止めようとコブラ・ヤマトと共に奔走する。 『LIVE』では、回想で登場する。 『MOVIE2』では、琥珀と共に潜伏していたところをUSBを持って現れた雅貴に機密情報告発を依頼されたことで「また九龍グループと戦う気なのか?」と身を案じている。今作で「車がダメだ」と苦手意識や嫌いを仄めかす発言をしているが、過去に車で撥ねられた経緯や車に関してロクな思い出がない現れである。 『MOVIE3』では、西郷に助けられて公害隠蔽の真実を聞いた際は西郷の事を信用しておらず、「ウイルスの話から全く話を聞いてなかった」と称している。"FINAL MISSION"では山王連合会と行動し息の合ったコミカルなやり取りを見せている。 龍也(たつや)※故人・本作のキーマン(ドラマ・シーズン2から) 演 - 井浦新、野嵜豊(青年期) ムゲン創設者。 琥珀の無二の親友でナオミの兄。 劇中では既に故人。山王地区出身。 『ドラマ・シーズン2』過去編では、ムゲン創設から死亡するまでが描かれている。若い頃はかなり血の気の多い様子だがムゲン脱退後は穏健派となりムゲンが日向会と揉めた時は自分が話をして抗争を止めようとしていた。この時に日向会との抗争に関しては穏健な考え方が前に出ており、"何かがおかしい、絶対後々に面倒なことになる"と琥珀達にも警告していたが誰一人としてその忠告を真剣に聞く耳を持たなかったが故、後に大事へと発展していく。また、直接戦っているのかは不明だが雨宮兄弟の強さや内情にも詳しい。琥珀に恨みを持つムゲンの下っ端の手により九十九諸共事故に巻き込まれ死亡する。 『MOVIE』では、回想・幻覚として登場しており、過去の苦痛に苦しむ琥珀の前に幻覚として現れ"何でいうことを聞かなかったんだ"と琥珀を攻める言葉を残しており、この悲劇は琥珀のみならず妹のナオミ、九十九やコブラたちの心に深い傷となって長きに渡り苦しめることになる。九十九の発言と李の情報により犯人の正体が九龍グループが琥珀にムゲンを解散させる見せしめとして暗殺されたことが明らかとなった。琥珀が昔乗っていたバイクを探して買い戻しており、その鍵を九十九に託していた。その際に「アイツならその内わかる」とも言っており、最後まで親友として琥珀を信じ続けていた。 太田(おおた) (ドラマのみ) 演 - 高谷裕之(総合格闘家) ムゲンの特攻隊長で伝説の喧嘩師。かつて龍也・琥珀とライバルとして敵対していたが同じくバイク好きだったことがきっかけで古西と共にムゲン入りした。国双地区出身。ムゲン脱退後、海外に渡り格闘家として活躍している。 古西(こにし) (ドラマのみ) 演 - 岡見勇信 (総合格闘家) ムゲンの怪力番長。国双地区出身。ムゲン脱退後、太田と同じく渡米し格闘家としてリングに上がっている。 コブラ/緋野盾兵(ひの じゅんぺい) (ドラマ・シーズン2 → 山王連合会) ヤマト/朝日奈大和(あさひな やまと) (ドラマ・シーズン2 → 山王連合会) 琥珀ドラマ共通 MOVIE RED RAIN(カメオ出演) MOVIE2 MOVIE3 九十九ドラマ・シーズン1(台詞なし) ドラマ・シーズン2 MOVIE MOVIE2 MOVIE3 龍也ドラマ・シーズン2 MOVIE
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