テロ組織・私設部隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 15:30 UTC 版)
「メタルギアシリーズの用語一覧」の記事における「テロ組織・私設部隊」の解説
ウルトラボックス (復刻版では、フォー・ホースメン) (MG2) メタルギア2に登場する密室などで戦闘を行う暗殺部隊。SASやGSG-9、韓国海軍UDTの隊員出身者で構成される。 ブラックチェンバー (Black Chamber) (MGGB) MGGBに登場した戦闘部隊。ヴァイパーをリーダーとしていた。FOXHOUNDが有名になり、身動きが取れなくなった時に影武者(つまり暗殺任務など)として組織されたが、CIA副長官の思惑により5人を残して南アメリカからの帰国途中に殺害される。この事件で残った5人はアメリカへの復讐を誓う。 アウターヘブン (Outer Heaven) (MGS、MGS2) 武装要塞国家を目指したビッグ・ボスの意思を継ぎ、愛国者達に対するクーデターを目論むリキッド・スネーク、ソリダス・スネークが目指した国家の名称。リキッド・スネークは2005年に演習を行っていたAT社社長とDARPA局長を人質にし、シャドー・モセス島を占拠。FOXHOUND部隊、ゲノム兵士、ゴルルコビッチ私兵部隊、メタルギアREXを配備しようと計画した。ソリダス・スネークは2009年にマンハッタンの電子機器を核爆発で破壊し、愛国者達とのネットワークを遮断させた上で、マンハッタンを解放区とし、中心にデッドセル、ゴルルコビッチ私兵部隊、アーセナル・ギアを配備することを計画した。どちらもソリッド・スネークらの活躍により壊滅した。 デッドセル (Dead Cell) (MGS2) ジョージ・シアーズ(ソリダス・スネーク)が大統領時代に組織した、アメリカ大統領直属の対テロ特殊部隊。表向きには、アメリカ海軍特殊部隊SEALSの下部組織(SEAL TEAM6傘下には、実際にレッドセル(Red Cell。正式にはNAVAL SECURITY COORDINATION TEAM(NSCT)である)と呼ばれる部隊が存在する)。 元来は、政府の重要施設を抜打ちで襲撃し保安設備のチェックを行う対テロ訓練部隊であった(組織の名称も、「テロ組織(セル)に死を与える」という意味合いが込められている)。だが、部隊のリーダーであったジャクソン大佐(フォーチュンの亡夫)が汚職の容疑で収監された末に獄死してからは、友軍や民間人に死傷者を出させるなど暴走を始めており、スネークいわく、死んだ人数は100人は下らない。その粛清として、2008年にデッドセルは壊滅させられる(この時に生き残ったのが、フォーチュン、ヴァンプ、ファットマンの計3人)。彼らは、「サンズ・オブ・リバティ」に参加することでその復讐を果たそうとする。 ゴルルコビッチ私兵部隊(Gurlukovich's Soldiers) (MGS2) GRU(軍参謀本部情報総局)の元大佐セルゲイ・ゴルルコビッチが率いる私兵部隊。所属する兵士はゴルルコビッチ兵もしくはゴルルコ兵と呼ばれることもある。旧ソ連の崩壊により行き場を失った軍人たちの身柄をゴルルコビッチが引き取り、傭兵部隊としてまとめ上げた。以来、ロシアン・マフィアと協調しつ、祖国ロシアの再興を夢見つつ世界各地の紛争地域を渡り歩いている。元旧ソ連・ロシア軍将兵からなる部隊の為、AKS-74UやAN-94などロシア製の武器や装備を使用している。 マンハッタン沖タンカー沈没事件に関与しており、海兵隊のタンカーを襲撃しメタルギアRAYの奪取を画策した。しかし、オセロットの裏切りにより襲撃作戦に参加した隊員の半数以上が死亡、指揮官のセルゲイもタンカーと運命を共にする。その後、オセロット裏切りの事実を知らぬまま、指揮官はセルゲイの娘、オルガに移る。オルガ指揮の下、デッドセルと共にサンズ・オブ・リバティに参加、ビッグシェル占拠事件に関与。ビッグ・シェル切り離し時にジョニーを含む多数の隊員が脱出している模様だが、その後の詳細は不明。 『MGS』の段階ですでにその存在が示唆され、シャドー・モセス島事件を起こしたリキッド・スネーク率いるゲノム兵部隊にゴルルコビッチが自身の部隊を合流させようとしていたことが窺える(メタルギアREXの技術提供を受ける見返りに、ハインドDなどの武器・兵器を供給していた)。 サンズ・オブ・リバティ (Sons of Liberty) (MGS2) 和名では自由の息子達。海上除染施設「ビッグ・シェル」を占拠した、ソリダス・スネーク率いるテロリストの自称。デッドセルやセルゲイ亡き後オルガが率いるゴルルコビッチ部隊、ソリダス・スネークが大統領時代に組織した大統領警護隊から成る混成組織。アメリカ海軍旗に酷似した旗を掲げている。名前の由来は、ボストン茶会事件でアメリカ各地の愛国心溢れる国民の名乗った「自由の息子達」というグループ名である。 天狗兵 (Tengu Commandos) (MGS2) 「サンズ・オブ・リバティ」の兵士は、起動したアーセナルギアに乗り込んだ後にそれまでの武器・装備を破棄しアーセナルギア内専用兵装に換装した。その特殊兵装を装備した兵士が、ゲーム内で「天狗兵」と呼称されている。 この特殊兵装は、DARPAで研究されていた外骨格技術を導入したもので、全身の装甲化による生存性の向上と、人工筋肉のアクチュエーター採用による戦闘能力の増強を実現した「強化装甲服」と呼ぶべき代物である。これにより、兵装着用者は「天狗」の名に違わぬ超人的な身体能力を発揮することができる。 外見的な特徴として、兵装や武器に日本的な意匠が採り入れられていることが挙げられる。ヘルメットは兜の様でスーツは日本古来の鎧を想起させる。ブーツは親指部が分かれており地下足袋状になっている(これは、雷電のスカルスーツやソリダス・スネークのパワードスーツにも見られる)。主武装の一つが忍者刀である。その他の武装はP90と投げナイフのみと、きわめてシンプルだが、忍者刀で銃弾を跳ね返したり接近してきて蹴りを放ったりと、高い戦闘能力を有しており、非常に脅威である。 ハイテク兵 (High-tech Soldiers) (MGS2) ソリダス・スネークが大統領時代に組織した大統領警護隊の通称。シークレット・サービスの中でも精鋭といわれる大統領警備課のCAT(Counter-Assault Team 対襲撃部隊)の経験者で構成され、隊員の実戦経験は豊富である。 「サンズ・オブ・リバティ」に参加しているが、ともに参加のゴルルコビッチ兵とは異なる専用兵装を装備しており、20世紀末からアメリカ陸軍で研究されていた、情報処理・通信能力と生存性を向上させた新世代の歩兵装備「ランド・ウォーリアー・システム」がベースになっている。 具体的な外見の特徴は、HMD内蔵型のヘルメット(形状的に、バイク用のフルフェイスヘルメットに似ている)、大振りのネックガードやショルダーパッド、ボディアーマーや厚手のスーツ等で、全体的にかなりでっぷりとした印象である。しかし、天狗兵と同様にDARPAの外骨格技術を応用した人力増幅 (Human Strength Amplification) 機能が採用されており、動きは軽快なようである(人工筋肉アクチュエーターが露出している天狗兵とは異なり、スーツの内側に組み込まれているようである)。なお、防御は全身に施されたセラミックプレート入り防弾装備によっている。武装は、M4カービン(M203グレネードランチャー付属)とM9ピストルである。 ゲーム中では、エイムズとの接触後にシェル1外周部を巡回するようになる。 ビューティー&ビースト部隊 (Beauty & Beast) (MGS4) 通称BB部隊。アウターヘブン傘下のPMCに派遣されるフリーランスの戦闘部隊。隊員は美しい女性(ビューティー)で構成されているが、全員が戦争による強烈なPTSDにより心の中の獣(ビースト)の部分が表面化しており、その感情を特殊な強化服とナノマシンによって制御している。それぞれが単一の感情だけ持ち、その感情に拘束されているため正常な思考ができない。また、着用している強化服が外れるとそれぞれが抱えたトラウマがフラッシュバックすることで、錯乱状態となり数分間後に死亡する。 各員のコードネームに含まれている動物は、『MGS』の「FOXHOUND」の各員のコードネームに含まれていたものと同じで、劇中ではBB部隊の情報を聞くスネークの脳裏に彼らの姿がフラッシュバックする演出が存在する。彼女達の素顔は北欧系・アジア系・アフリカ系・ラテン系より1名ずつ、実在している女優がモデルになっている。 ヘイブン・トルーパー(ヘイブン兵) (MGS4) リキッド直属の私兵部隊。隊員は全員が女性で、強化服に身を包んでおり、強化された身体能力によって、凄まじい跳躍力と戦闘能力を持つ。その跳躍力と、カタパルトによる上空からのダイナミックエントリーを行う姿が"カエル"に似ていることから、一部の者からカエルと呼ばれている。SOPとナノマシンによる精神バランス補正値の「揺らぎ」が最低レベルに設定されてあるため、戦闘中はまったく感情を抱かない。また、死亡した際はナノマシンにより、発火、その後数秒で完全に炭化してしまう。ほとんどの隊員は、スカウトの訓練を受けており、わずかな音も聞き逃さない。武装はP90とFN Five-seveN、マチェットナイフである。隊員全員が女性なため、ボディチェックの際に股間に触れると特有の反応(隊員によって様々)をし、強烈な蹴りをお見舞いする。 パワードスーツ兵 (MGS4) 戦闘用強化防護服(パワードスーツ)を身にまとった兵士で構成された部隊の通称。正式部隊名は不明。最小限の行動で軽快に活動ができ、普通は歩兵が携行できないような重装備の携行およびそれを利用した戦闘、山岳地域などの起伏の激しい場所での作戦遂行、長距離の荷物運搬などを主な任務とする。主な武装はM134ガトリング砲。パワードスーツはATセキュリティ社のランドシステムズ部門が開発した。『MGS4』作中では、南米のみで登場。 本シリーズ監督の小島秀夫の過去の作品『ポリスノーツ』のEMPSと形が同じ。
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