ゴレンジャーの使用マシン・メカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:48 UTC 版)
「秘密戦隊ゴレンジャー」の記事における「ゴレンジャーの使用マシン・メカ」の解説
ゴレンジャーマシーン イーグル科学陣が製作したゴレンジャー隊員が使用する陸上戦闘・追跡用の特殊バイク。ブルーマシーンとグリーンマシーンのサイドカー部分は切り離せる。動力源はリチウムエンジンで、これによってゴレンジャーマシーンは空気のあるところならば半永久的に走ることが出来る。ブルーマシーン・グリーンマシーンのサイドカー部分のシートは、第53話以降色が変わっていた。また、高性能コンピューターによる自動走行も可能。使われない時はゴレンジャールーム付属の車庫に待機している。ゴレンジャー基地に侵入した鉄の爪仮面に破壊されかけたことがあった。第54話で、黒十字軍のナバローン要塞を破壊するために爆薬を積んで特攻、要塞もろとも大破した。海城剛役の誠直也は、オートバイシーンはスタントなしであったと証言している。 レッドマシーン アカ(海城)専用バイク。レーダー探知機、通信装置、銛ビュート、イオンジェットによる急加速装置などを搭載している。第37話後半から、ヘッドライト周辺が黒くなっていた。デザイン画ではフロント部分の形状が異なっている。 ベース車はスズキ・GT750。誠は、運転に支障はなかったと述べている。 ブルーマシーン アオとキが乗るサイドカー。運転は主に新命(アオ)が担当するが、新命がバリブルーンでの別行動も多いため、大岩(キ)もしくはペギー(モモ)が運転することも多い。第26話では大岩が運転、ペギーがサイドカーという組み合わせも出ている。基本装備はレッドマシーンと大差ないが、高速走行時の安定性に優れている。設定では特殊作業用マジックハンドを搭載しているが劇中では未使用。第53話の冒頭シーンで、カー側の後部の飾りが無かった。ベース車はスズキ・GT380。 グリーンマシーン ミドとモモが乗るサイドカー。運転は主に明日香(ミド)が担当、明日香不在時や待機時にはペギー(モモ)が単独で運転することもある。第24話ではモモが運転、ミドがサイドカーという組み合わせが登場している。ベース車はブルーマシーンと同じスズキGT380。 スターマシーン 第55話より登場した、ゴレンジャーマシーンの後継車両。設計案は第52話で語られている。第三次防衛計画の一環として開発された。動力源は旧マシーンと同じリチウムエンジンで、エンジン出力と装甲が強化されている。話数が増えていくたび、後部にペナント型の旗が付いたり、車体の1か所に各マシーンの名称があしらわれたり(例:レッドスター⇒レッドS)、バックミラーが附属したりすることもあった。また、ブルースター・グリーンスターそれぞれの後部には「GORANGER」ではなく、「GORENGER」と書かれていた。先代マシン同様、ゴレンジャールーム付属の車庫に保管されている。最終話ではゴレンジャーマシーン同様、バリドリーンとともに爆薬を積み込み黒十字城に突入、これを破壊した。爆破直前のシーンは第54話のゴレンジャーマシーンの映像が使い回されている。ベース車は3台とも旧マシーンと同じである。 レッドスター アカ(海城)専用の新型バイク。強固な壁も打ち破る特殊超圧鋼で作られており、フロント部から機銃掃射を行う。第62話ではアバラ仮面のアバラ絞めで崖から転落してしまい大破するが、すぐに修理されていた。オートコントローラーによる自動操縦が可能。放送当時にバンダイから発売されたプラモデル「マスコミシリーズ」では、初期のみニューレッドマシーンという名称であった。 ブルースター アオとキが乗る新型サイドカー。運転は主に新命(アオ)が担当する。ブルーマシーンと同じく、新命が待機やバリドリーンでの別行動が多いため大岩や熊野(キ)もしくはペギーが運転するケースもある。第60話では新命が運転、明日香がサイドカーという珍しい組み合わせも登場した。マジックハンドを搭載しているが設定のみで劇中では未使用。 グリーンスター ミドとモモが乗る新型サイドカー。運転は主に明日香(ミド)が担当。明日香が不在のときはペギー(モモ)が主に使用するが、第63話では熊野、第78話では大岩が運転している。フロントに搭載した特殊消火器から消火剤を噴射することもできる。 バリブルーン ゴレンジャーの空中要塞でもある垂直離着陸可能な飛行戦艦。ブルドッグをモチーフとしたデザイン。カラーリングは赤地に白で、赤塗装は炎のようなデコレートがある。操縦席の定員は基本的に2名だが、他に機体中央部と左右翼端に透明なドームをかぶせた座席があり、5名搭乗する場合にはそれを使用する。浮力発生用として左右翼端下部に四翅の大型回転翼2基、推力発生用として推進式に三翅のプロペラを2基尾翼に持つ。爆撃機と戦闘機の機能を兼ね備え、給油無しで世界一周も可能という驚異的な航続距離を誇る。主に新命明によって操縦されるが、緊急時で新命が不在のときは他のゴレンジャーや江戸川総司令、007などが操縦することもある。しかし操縦は非常に難しく、性能を全て引き出せるのは新命のみだが、補助的な武器を使用する際は新命の手に余るときもあり、本来はそれらを担当するコ・パイロットがいるのが好ましい。この点は後継機バリドリーンも同じである。様々な救助用メカや攻撃兵器を使ってゴレンジャーを支援する。主な武器はスーパークレーン、ロケット砲、第28話と第42話で使用したドリルミサイル、第36話で使用したバリネット。他にも、人員を掃除機の要領で吸引収容する透明の救命ホース、フックワイヤー、マジックハンド、索敵カメラのスカイスコープ(バリスコープ)、煙幕のブルースモーク、第26話で使用した集音マイク、青スジ仮面の吹き矢を吸い付けたウルトラマグネット、第37話で水爆ミサイル搭載のコンドラーを凍結させた凍結噴射装置といった装備がある。第42話で鉄人仮面テムジン将軍を乗せたまま墜落、爆発四散した(テムジン将軍の項を参照)。企画時の名称は第1稿ではレッドブルーン、第2稿ではジャガーブルーンと改称された。いずれの名称にも含まれる「ブルーン」は、石森による最初のラフ画稿の時点で既に登場しており、またこれを受けて平山プロデューサーが提案したという江戸川総司令の専用マシン「ブルブルーン」の強烈なインパクトが、動物モチーフの導入を検討するきっかけになったのではないかと、一部資料では推測されている。他のモチーフ案としては、決定稿にも採り入れられた犬の他、双頭の竜を模したものも存在する。デザイン画では内部透視図も描かれている。 バリドリーン バリブルーンが失われたあと、第42話のラストシーンで初登場した、バリブルーンに代わる新型の空中要塞。バリブルーン同様、回転翼と推進式プロペラで飛行する。鳥をモチーフとしたデザイン。カラーリングは白地に赤、機首と爪先は黄色。可変翼として展開する翼にはゴレンジャー全員の色が配されている。操縦席は5名搭乗できるように拡大されている。操縦は引き続き新命明が行い、バリブルーンと同様にオートコントローラーによる自動操縦も可能。第50話で江戸川総司令によってコンピュータが電子データの形で設計し、紙の設計図は処分されていたことが明らかにされた。主な武器は機体下部に搭載されたバルカンミサイル砲のスカイロック・スカイミサイル・両翼の爪を発射するスペースウイング。他にも、人工雲・プロペラシェーブ・小型ムービーカメラなどを装備している。バリタンクやバリキキューンを常時格納しており、それらを前線に輸送・投入する役割もある。最終話でスターマシーンとともに爆薬を積み込んで黒十字城に突入し、黒十字城とともに爆発四散した。初期案での名称はジェット・バリブルーン。デザイン画では主翼の模様は孔雀を模しており、ローター部分と爪部分はバリブルーンと同様のファイヤーパターンが存在した。 バリタンク バリドリーンとともに第42話より登場した特殊合金製の万能6輪戦車。高い走破性を持つため、地上はもちろん、地底や海底を潜航することも可能。搭乗口はバリドリーンと通路が直結した後部と左右部分の閉開式ハッチの三か所ある。主な操縦者はアカまたはアオ。007とモモが操縦することもあるが、キとミドは操縦することはなかった。最高搭乗人数は6人。主な武器は車体前部の2基の機銃(マシンガン、機関銃)と、上部の2本の巨大なマジックハンドバリハンド。このアームは敵を引き裂くジャイロカッターとして使えるほか、回転させてジャイロコンパス(別名:ハンドジャイロ)として地中に潜ることも可能。アームは第64話で改良されて以降、テンフィンガーと呼ばれる強化版のマニピュレーターになり、仮面怪人を掴んで放り投げたりしていた。他にも、飛行中のバリドリーンから離脱して地上へ降下する際のパラシュート・第45話の潜望鏡と魚雷ミサイル・第54話の消火装置と地中ミサイル・第55話で崖を登るために発射したアンカーバリネットなどを装備。第61話では牛靴仮面の黒十字ハリケーンを無力化するための大型吸引装置を装備した。第46話では機関車仮面を「轢き潰してやる!」と轢殺すべく轢いたこともある。造形物は実物大の車両とミニチュアが存在する。実物大のベース車両は軽自動車で、中央のタイヤはダミーであった。 バリキキューン 第69話より登場した諜報活動用の気球型飛行メカ。主な操縦者はモモまたはキ。ステルス機能を搭載しているためレーダーに引っかかることなく、いかなる場所にも離着陸できるスパイマシンとなっている。両側には作業用マニピュレーターにもなる鎖付きマジックハンドのバリハンドと鎖付きのクチバシハンドを装備している。他にも、煙幕のスモークバリアと機関銃のバリマシンを装備している。造形物はミニチュアのほか、実物大の操縦席が作られた。 スペック 名称全長全高重量スピード初登場レッドマシーン2.8m 300 kg 300 km/h ブルーマシーン500 kg 250 km/h グリーンマシーン400 kg レッドスター2.6m 280 kg 350 km/h 第55話 ブルースター3m 450 kg 300 km/h グリーンスター350 kg 250 km/h バリブルーン42m 84t マッハ0.98 第1話 バリドリーン50m 95t マッハ1.1 第42話 バリタンク13m 9.5t 100 km/h 第42話 バリキキューン 5.5m 10t 第69話
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