エツとは? わかりやすく解説

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えつ【咽】

読み方:えつ

⇒いん


えつ【悦】

読み方:えつ

常用漢字] [音]エツ(漢) [訓]よろこぶ

よろこぶ。よろこび。「悦楽喜悦恐悦法悦満悦愉悦

名のり]のぶ・よし


えつ【悦】

読み方:えつ

喜ぶこと。うれしがること。


えつ【斉魚/鱭魚】


えつ〔ヱツ〕【粤】

読み方:えつ

[一](「越」とも書く)中国南部現在の浙江(せっこう)省以南からベトナム北部にかけて住んでいた南方系の民族また、その国。

[二]中国広東(カントン)省の異称


えつ【謁】

読み方:えつ

常用漢字] [音]エツ(漢) [訓]まみえる

身分の高い人に面会するお目通りする。「謁見上謁内謁拝謁来謁

名のり]つく・ゆく


えつ【謁】

読み方:えつ

貴人目上の人に会うこと。お目通り。「—を賜る

名刺

「—を通じおおやけ紹介状出だして」〈鴎外舞姫


えつ【越】

読み方:えつ

常用漢字] [音]エツ(ヱツ)(漢) オチヲチ)(呉) エチ(ヱチ)(呉) [訓]こす こえる

[一]〈エツ〉

ある所・時の境をこえる。「越境越冬越年

物事範囲・程度をこえる。「越権僭越(せんえつ)・卓越超越優越

古代中国国名。「呉越

越前」「越後」「越中」の略。「越州上越北越甲信越

ベトナム。「中越

[二]エチ〉越(こし)の国。「越後越前

名のり]お・こえ・こし

難読越天楽(えてんらく)・越度(おちど)・越階(おっかい)・越訴(おっそ)・檀越(だんおちだんおつ)・夏越(なごし)・越南(ベトナム)


えつ〔ヱツ〕【越】

読み方:えつ

[一]中国春秋時代列国の一。都は会稽(かいけい)。前473年、呉を滅ぼして北上中原に覇を唱えたが、前334年(そ)に滅ぼされた。

[二]中国浙江(せっこう)省の異称

[三]⇒えつ(粤)[一]


えつ〔ヱツ〕【×鉞】

読み方:えつ

古代中国の、青銅製の大斧(おおおの)。罪人首を切るのに用いた。また王権象徴ともされる


えつ【閲】

読み方:えつ

常用漢字] [音]エツ(漢) [訓]けみする

改め調べる。「閲読閲兵閲覧観閲検閲校閲披閲

経過する。「閲歴

名のり]かど・み


えつ【閲】

読み方:えつ

書き物内容などを調べること。調べて読むこと。「—を請う

検閲に使う、見たという印。


読み方:エツ(etsu

カタクチイワシ科遡河魚


斉魚

読み方:エツ(etsu

ニシン目海魚


エツ

学名Coilia nasus 英名:Japanese tapertail anchovy
地方名ウバエツ 
脊椎動物門硬骨魚綱ニシン目カタクチイワシ科
色 形 住みか

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
エツは内湾流入する河川河口付近生息しており、筑後川河口付近とこれに流入する有明海に多い。産卵期には4〜5月頃で川をさかのぼって卵を産みその後は川を下り海に戻っていく。小骨が多いため刺身にするときは小さく包丁入れないといけない。あまりおいしくない漁獲量梅雨多く40年ほど前は太鼓鳴らしながら朝早くから漁をしていたが、今はダムの建設環境破壊により数がめっきり減ってしまった。

分布:有明海南シナ海北部 大きさ:30cm
漁法:  食べ方:塩焼き、みそぬた、天ぷらフライ

読み方:エツ(etsu

カタクチイワシ科遡河魚

学名 Coilia nasus


〓魚

読み方:エツ(etsu

カタクチイワシ科遡河魚

学名 Coilia nasus


斎魚

読み方:エツ(etsu

カタクチイワシ科遡河魚

学名 Coilia nasus


エツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/28 13:49 UTC 版)

エツ
エツの成魚(有明海産)
保全状況評価
絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 顎口上綱 Gnatohostmata
: 条鰭綱 Actinopterygii
上目 : ニシン上目 Clupeiformes
: ニシン目 Clupeiformes
亜目 : ニシン亜目 Clupeoidei
: カタクチイワシ科[1] Engraulidae
亜科 : エツ亜科 Coiliinae
: エツ属 Coilia
: エツ C. nasus
学名
Coilia nasus
Temminck et Schlegel, 1846
和名
エツ
英名
Japanese Grenadier Anchovy

エツ(鮆、斉魚、鱭魚、刀魚、銀刀魚、学名:Coilia nasus)は、ニシン目・カタクチイワシ科に分類される魚の一種。東アジア汽水域に生息する魚で、食用になる。

特徴

成魚は全長30cm-40cmほど[1]。体は植物ののように前後に細長く、左右から押しつぶされたように平たい。体側は銀白色の円におおわれ、全体的にはナイフの刃のような外見である。目は頭の前方にあり、口は目の後ろまで大きく裂ける。胸びれ上方の軟条が状に細長く伸びる。尻びれは前後に細長く、体の後半ほとんどに及ぶ。尾びれは小さな三角形で、ほぼ尻びれと連続している。顔つきや鱗などは同じ科のカタクチイワシに似るが、上記の優雅に長く伸びるひれの形状もあって、外見はかなり印象が異なって見える。

渤海黄海東シナ海の沿岸域に分布する。 日本での分布域は筑後川河口域を中心とした有明海奥部にほぼ限られる[1]中国朝鮮半島個体群亜種 C. n. ectenes Yuan et Quin, 1985 、日本の個体群は基亜種 C. n. nasus とされており、ムツゴロウワラスボなどと同じ大陸系遺存種と考えられている。

普段は汽水域とその周辺のに生息し、清んだ透明度の高い水域よりも、大河から流入したシルト粘土が激しい潮汐によって懸濁して濁って見える水域を好む。プランクトン食性で、おもに動物プランクトンをで濾過して捕食する。

産卵期は初夏で、産卵を控えた成魚は川をさかのぼり、夕方に直径1mmほどの浮性卵を産卵する。中国の長江では河口から1000kmの所で成魚が見つかった例もある。ただし日本でのエツの繁殖地はもともと大陸的な大河に依存していることもあってほぼ筑後川に限られ、他の河川で産卵することは少ない[2]

卵は川を流れ下りながら1日以内に孵化するが、塩分が濃い所まで流されると死んでしまう。稚魚は秋まで塩分の薄い汽水域にとどまって成長し、冬には海水域の深場に移る。寿命は2年から4年ほどで、産卵した親魚はほとんど死んでしまう。

エツの日本での分布は狭く、絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト)に指定されているが、筑後川では筑後大堰の建設でエツの繁殖や成長に適した水域が半減した上、食材として重宝されるために乱獲もされている。エツの漁獲量は1980年代から減少していて、沿岸漁協による放流なども行われているが、改善はあまり進んでいない。

利用

エツの刺身

中国では同属の魚を「鳳尾魚(フォンウェイユー fèngwěiyú)」と総称し、華東華南の沿岸地域では食品として利用することが一般的である。また、漢方医学の材料として使われる場合もある。上海市江蘇省では長江周辺で捕れる主にC. mystusが出回っているが、子持ちのものが珍重されるので、産卵期が旬である。浙江省温州市では甌江で取れるものを利用することが多い。広東省では珠江水系のC. grayiがよく利用されており、唐揚げにして味付けしたものが特産の缶詰となって売られている。蒸し魚唐揚げが一般的であるが、スープなどにも利用される。

日本では筑後川流域で多く漁獲され、代表的な郷土料理の食材ともなっているが、他地域ではあまり利用されない。

筑後川では毎年5月中旬から7月中旬にかけて福岡県久留米市城島町付近までエツが遡上し、周辺市町ではこれを狙ったエツ漁が5月1日から7月20日まで解禁される。また、福岡県大川市では漁期に合わせて「えつ供養祭」が行われる。なお、この時期にあわせ、漁業協同組合の要請を受ける形で国土交通省九州地方整備局は、エツの遡上を助ける為管理する松原ダム下筌ダムから河川維持放流を行っている。

流し刺し網地引き網などで漁獲される。刺身やエツずし、天ぷら唐揚げ、塩焼き、煮つけなど様々な料理で食べられる[1]。小骨が多いのでハモと同様に骨切りを施す必要があり[1]、また傷みも早いので手早い調理をしなければならない。そのため、産地では筑後川に浮かべた漁船の上で、観光客などに獲りたてのエツをすぐに調理して供することも行われる。

伝説

「むかし、一人の僧侶が筑後川を渡る際、渡し舟の船頭に払うお金がなかったので、近くに生えていたヨシを取り、それを川に浮かべたところ、たちまち魚(エツ)に変わった。この僧侶はのちの弘法大師(空海)であった。」という伝承が、福岡県、佐賀県の筑後川下流域に伝わる[3]

脚注

  1. ^ a b c d e 上山崎雅泰 (2017年5月26日). “珍味エツ、観光客誘う動画 佐賀市「幻の魚がいた」制作”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 佐賀全県版 
  2. ^ 谷口治達『西日本民俗博物誌 上』西日本新聞社、1978年8月14日、128頁。doi:10.11501/9574249 
  3. ^ 宮地武彦/山中耕作『日本伝説大系』第13巻 みずうみ書房、94-96頁。

参考文献

  • 佐藤正典編 『有明海の生き物たち 干潟・河口域の生物多様性』海游社ISBN 4-905930-05-7
  • 川那部浩哉・水野信彦・細谷和海編『山渓カラー名鑑 改訂版 日本の淡水魚』山と渓谷社ISBN 4-635-09021-3
  • 宮地武彦/山中耕作『日本伝説大系』第13巻 みずうみ書房 ISBN 4-8380-1413-9 1987年

エツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/11 23:55 UTC 版)

バイストン・ウェル」の記事における「エツ」の解説

ドレイク・ルフトやロムン・ギブンがとして使っていた竹状の節を持つ棒状小型甲殻獣劇中ではドレイクの手元から離れ4の翅を使い飛びながら移動していることから、死骸加工するではなく生きたまま使用するようである(名前の由来は「=つえ」の反対読みから)。

※この「エツ」の解説は、「バイストン・ウェル」の解説の一部です。
「エツ」を含む「バイストン・ウェル」の記事については、「バイストン・ウェル」の概要を参照ください。

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