あたるの関係者
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「うる星やつらの登場人物」の記事における「あたるの関係者」の解説
錯乱坊(チェリー) 声 - 永井一郎 / 高木渉 / 梅津秀行(パチンコ版・パチスロ版) 本名不明の遊行僧。第一話においてあたる、しのぶに引き続きラムよりも早く登場。作品中では本人の初登場時の要請により、チェリーと呼ばれることが多い(「錯乱坊(さくらんぼう)」の漢字に「チェリー」のルビが振られる)。親族に、巫女の妹(顔がそっくり)と姪のサクラ(後述)がいる。特技はサーフィン、ヨガ。 初登場時には「とある高僧」と自称し、主人公あたるが世にもまれなる不運の顔面相(顔立ちが悪いと言っているわけではない)の持ち主であることを的中させる。以降もたびたび用もないのに変な所から出没する。登場時はほとんど強烈な破壊力のある顔面のどアップで出没。頭陀行に練達しており、時々諸星家の食卓に勝手に上がり込んでは食事を平らげて諸星家に徳を積まし、災いを封じようとしている。 あたるについて様々な土地に顔を出すこともあるが、基本は友引町内に居着き、普段は空き地にテントを張って住み、中盤以降はコタツネコと行動を共にしているシーンが多い。決め台詞は「運命(さだめ)じゃ」(不吉じゃのパターンもあり)。メガネから「先天的自爆体質」と呼ばれるほど、不意に登場しては「爆発」する(彼の突然の登場に対する他の登場人物の驚きを「爆発」で表現している)。会話には「なまんだぶ」と称名念仏を唱えることもあり、曼荼羅に福神軍と鬼軍との運動会を映し出す法力を持つ。 初期の作品内では、初登場であたるを川から突き落とした(原作のみ)のを初め、あたる達に無用な混乱を与えるトラブルメーカーであり、後半になってあたるが受身のキャラでなくなると、突然現れることで物語内の構造に突然変異を起こさせる役割も持つようになる。作中でたびたび不吉な予言をし、高い確率で的中させているが、悪い状況を(多くの場合、故意に)さらに悪化させている。あたるを「不吉」呼ばわりしているが、大半の災厄は彼自身が元凶となって招いたものである。物の怪や幽霊などの存在を妖気からいち早く察知したり、魔を封じ込める饅頭やさまざまな妙薬を作ったり、除霊したりするといった法力を持ち合わせているが、除霊しようとして失敗し、逆に奇妙な物の怪を召喚してしまうため、結果的に事態を悪化させるケースが多々ある。登場回数の多さにかかわらず、作中でラムの電撃を一度も食らったことがない。ただし、登場人物たちに殴られることは多い。クラマ天狗族のクラマ姫からは高僧として認められており、茶と菓子で接待され、ラムには与えなかった座布団を与えられてクラマ姫の傍らに座ることを許されている。 姪のサクラとペアで登場する事が多く、それなりに良好な仲だが守護霊同士は非常に険悪で、しょっちゅう喧嘩している。チェリーには大柄な僧侶が背後霊として憑依している。 錯乱坊の妹(サクラの母)は兄妹だけに顔が似ているが、妹には大食い要素がない。こちらもアニメでは永井一郎が声を担当。 原作初期は4.5頭身ほどのスタイルであったが、後に2頭身に定着する。他の登場人物より背が低いため、コマから見切れる時には突然竹馬に乗り高さを調整されることがある。 『うる星やつら』以降の高橋作品のアニメの『らんま1/2』や『犬夜叉』や『境界のRINNE』にも隠れキャラとして登場している。また、『ブッダ』(作・手塚治虫)に1コマだけ登場している。 姪のサクラからは慕われているとは言いがたいが、「ディスコ・インフェルノ」ではサクラや尾津乃とディスコで待ち合わせた上で尾津乃の霊力を試し、サクラの相手としてそれなりの霊能力者以外認めない発言をしたり、交際を許可したりと父親のような発言や行動をとっている。 サクラ 声 - 鷲尾真知子 / 沢城みゆき / 髙橋麻里子(パチンコ版) / 恒松あゆみ(パチスロ版) 錯乱坊の姪で巫女。姓が不明で、皆からは「サクラ」「サクラさん」「サクラ先生」などとしか呼ばれず、更に書き文字では「さくら」とは表記しない。婚約者に西洋魔術師(悪魔祓い師)の「尾津乃つばめ」がいる。スタイル抜群の美人であり、「〜じゃ」「おぬし〜」など、古風な口調で話す。原作では第4話「あなたにあげる」が初登場。自宅の鳥居には「正一位」の扁額がかけられて、自宅表札は「妖怪屋敷」とある。また、自宅は最初は平屋建てだったが、いつの間にか二階建てに増築されている。 自宅に母(錯乱坊の妹)と二人暮らしで、時々伯父の錯乱坊が自宅に訪ねて来ている。父親はサクラの幼少時から成人した現在に至るまで一度も作中に登場せず、話題に上ったこともないため、その存在自体が一切不明である。 母や伯父に顔と身長が似ず、長い黒髪で背が高く、グラマラスで大変な美人である。テンや友引高校の男子生徒達、アニメでは教師である温泉マークからも想いを寄せられており、男子達はわざわざ自ら傷ついて保健室の彼女へ会いに来る程。 生来から病弱体質であったが、扮装して家出中のあたると偶然ラーメン屋の外でぶつかり、彼の悪相を放っておけずに御祓いをするが、具合を悪くして中断の度に彼女に取り付いていた病気の根源である妖怪達があたるへ移っていき、一部を除き払い終えると彼女は健康体となった。それ以降はしのぶ達と同じく女性離れした怪力を発揮し、週刊連載開始後しばらくしてから、「妖花・サクラ先生」の回で友引高校の養護教諭として就任する。 初期は、お祓いをした結果死神をあたるに取り憑かせてしまったりなど、錯乱坊と共に事態を悪化させることが多かったため、あたるからはどちらかといえば敬遠されていたが、「サーフィンSOS」あたりから、あたるがサクラにセクハラをはたらいた末、サクラに殴られたり、空の彼方へ蹴り飛ばされるといったスタイルが定着した。あたるをおぞましく思っている言動が多々あるが、悩みを聞いたり、助言したりなどもしており、心底嫌っているわけでもない所がある。海でタコに水着を取られてしまい、来るなと言ってるのに追ってくるあたると面堂に泣かされたことがある。「テンからの贈り物!!」では、二人を色ガキの双璧と評している。 遺伝なのか、伯父の錯乱坊以上の底なしの大食漢であり、いくら食べてもプロポーションが崩れない。本人によると、「ダイエットしている」からとのこと。ただし、見た目は変わらないが相応に体重が増えている描写はある。伯父同様、強力な霊能力(霊力)を有し、祓串を手に妖怪などをお祓いすることができる。祓串が無いと妖怪達に纏わり付かれて日常生活もままならなくなる。また、修行により妖怪・守護霊の類を呼び出す能力も持ち、たびたび話の解決役となる。友引高校の養護教諭として、カウンセリングも行うなど、それなりにきちんと勤務しているが、保健室にやってくるのは下心満載の男子生徒ばかりであるため、当初は真面目だった診察も段々アバウトになっていき、映画『ビューティフル・ドリーマー』では大量のトランキライザーを処方するなど、薬の使い方もかなりいい加減である。 初期の頃は面堂にたかろうとする錯乱坊を「恥を知れ!」と言って叱るが、物語後半になると諸星家に来て食事をたかるようになっている。お祓いの際は「はらたま! きよたま!」を連呼するが、これは「祓いたまえ」「清めたまえ」の略である(TVアニメ第5話の台詞が初出。原作では言わない)。後に「はらたま」は、映画『ビューティフル・ドリーマー』(監督・脚本押井守)における荒廃する夢の世界で彼女が経営する「牛丼はらたま」として用いられ、同じく押井監修・脚本のテレビゲーム『サンサーラ・ナーガ』にも同名の立ち食いそばチェーンが登場する。また、「はらたま」「きよたま」はマントラ(他のRPGにおける呪文・魔法に相当)にもなった。 映画『ビューティフルドリーマー』ではBMWバイクを乗り回し、給湯室で喫煙するシーンがありTV版のキャラクターと印象が異なる。ただし、原作には喫煙するシーンが一コマある。その次のコマには煙草の影も形もない(「水着ドロボウ」の回)。
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