【M大学廃墟研究サークル】
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「鬼畜島」の記事における「【M大学廃墟研究サークル】」の解説
高久(たかひさ) 主人公 の パート1 M大学廃墟研究サークルのメンバー。友香に惹かれて入部したが、東山と付き合っていることを知り鬱屈した日々を過ごしていた。不満があっても心の中で毒づいたり、東山が襲われているときに自分に理があると考えてしまう性格。また、非常に気弱かつ臆病な性格であり、主体性に欠けており、受け身的な行動が目立つが、恋愛関連に関しては人一倍強い関心を持ち、特に上原の事になると、性格すら行動的なってしまう。しかし、本人も自覚していないほどの凶暴性を持ち、後述にもあるように殺人鬼としての気質の持ち主でもある(同調させている途中で魔石が耐え切れずに砕け散ってしまうほど)。この気質は超人的な能力を身に付けてからは特に顕著に現れるようになり、普段の気弱な性格からは考えられないほどの好戦的な側面や残忍な思考を伺わせるようになっており、義一やマリですら、その様を目の当たりにすると驚愕し狼狽えた表情を見せている。しかし、まだまだその性質の覚醒には中途半端な一面が伺える所があり、カンナに襲撃された際、カンナの攻撃を避けて梟の被り物を取って露になった奇形の素顔を見て普段の気弱な一面に戻ったり、マリア下ろしの影響によって超人と化した東山に友香を連れ拐われる際には、東山の圧倒的な戦闘能力を見せつけられた後に「やるのか?」という言葉に臆して媚びへつらってしまうなどの行動をみせている。また、魔石によってカオルとの同調を図った影響で、カオルの人格が移植されているようであり、時節カオルの濁音混じりの特徴的な話し方や癖が出るようになった。後述のできごとが切っ掛けで、殺人鬼としての性質が完全に覚醒するに至った。 義一たちとの2度の死闘をくぐり抜けた後、高久を助けたハナクロによって魔石を保管している本家に案内される。魔石の力によってカオルと同調し、一家の過去を追体験すると共に超人としての力を身につける。しかし、同時に高久の殺人鬼としての本性も顕になる。その後、真梨子によってマリと滅びの子を産む流れに。高久を手懐けようとするマリに拷問と包容を受ける日々を過ごしていたが、カンナとアンナに襲われて、首を切り落とされる。しかし、首だけで生きられるほどに高久の身体は人間離れしており、ハナクロによって連れて行かれた島の地下にある生命の樹で再生する。その折にハナクロと融合をしてしまい、背中にハナクロの顔と手の一部がくっついたような姿となってしまう。 その後は、一家との戦いに敗れて捕まった東山と亜美と共に檻に幽閉されていたが、その檻を壊して自ら脱出した後に、東山に上原の事を問い質し、東山が自らの手で殺したことを知ると激昂。檻に触れられないことを利用して怪力を用いたチョップで殴り付けているうちに加減がつけられなくなった事によってその檻を破壊し、東山を解き放ってしまう。力を取り戻して再び筋肉増強を図った東山に殴り倒され一時的に劣勢に陥るものの、この際に再び媚をへつらうも、信用されずに頭にさらなる強烈な一撃を喰らわされるが、この時の衝撃からか、これまで中途半端だった殺人鬼としての気質が完全に覚醒して開放させただけでなく、自らとカオルの人格を融合させる。殺人鬼と殺人鬼との人格を合わせた事で、これまでには見られなかった程の圧(ハナクロと東山をして「あの鬼畜一家以上の最凶クラス」と言わしめる程)と身体能力を駆使して反撃し、東山を圧倒するようになった。 上原友香(うえはらゆか) M大学廃墟研究サークルのメンバーで東山の恋人。ショートカットのボーイッシュな女性。高久をサークルに入会させた張本人。高久から好意を寄せられていることを知っており、それを利用するかのような意地悪い一面も見られる。高久らと島を探索中、義一に拉致され亜美と同じ場所に監禁された。拉致された東山を探し求めるなかで精神を病んでいくが、監禁されてからは死亡した飯野の肉体を捕食するなど、殊に乱れていくようになった。島では「diadas」のTシャツを着続けている。後に、東山が自身の目的のために利用されていただけと知ることとなり、東山に怒りと恐れを覚えるようになる。 飯野(いいの) M大学廃墟研究サークルの部長。体型は太め。菊池島では高久、藤井、倉木と共に行動する。東山がカオルに殴打されているのを見ても難癖をつけ助けに向かわなかったなど臆病な一面を持つ。義一に鼻をむしり取られ、後に腐敗する。カオルの投擲した石が側頭部にめり込む、倉木の誤射が腹に被弾、村田を攻撃するカオルの投擲武器にされるなど多くの怪我を負いながらも生き続けてきた。しかし、カオルらの手によって上原、亜美のいる場所へ監禁された後、衰弱死する。一旦埋葬されるが、空腹になった上原に掘り起こされ食べられる。 東山(ひがしやま) 金髪で顎鬚をたくわえる。上原友香と付き合いながら藤井、倉木とも肉体関係を持っていたプレイボーイ。筋肉質で引き締まった均整のある体格をしており、左肩から下に伸びるトライバル柄のタトゥーが特徴。 カオルに金槌でメッタ打ちにされた後、行方不明となっていたが、後にマリの拷問部屋に捕えられていた事が判明、マリからの拷問を受け続けていたために、髭の色が白くなり、局部をマリに潰されていた事に加え、顔中がアザだらけの無惨な姿になりながらも、辛うじて生きており、マリアおろしの練習のためおときが連れ出しており、後に義一達と共に儀式部屋に連行された。その後、マリアおろしによって顔が歪み髪の毛がほとんど抜け落ちた異形の姿となり、性衝動が殺人衝動に昇華する。 その後は、自我を失った怪物に成り果てたかのようになっていたが、後に自我を取り戻すと同時に本性を現し、上原を連れ去る。実はこの島に来た目的は『滅びの子』を生まれさせるために、訪れていたことが彼自身の口から語られ、その決意に至るきっかけとなったのは、東山の叔父にあたる人物が奇書を集め、それらを高値で売り捌く商売をしていたが、その中でも『アポクリファ』と呼ばれる、言うなれば、『滅びの子』を作り出すための説明書のような内容の記述がなされてあったこの奇書だけは頑なに誰にも譲ろうとせず、内容を理解しないままずっと手元に取ってあったのだが、ある時、東山が叔父の管理する奇書の貯蔵庫を訪れており、偶然この本を発見し、内容を目に通し、その奇書に強い関心を示し、手に入れるため、叔父を殺害し、入手した。手始めに本の内容を様々な筋を通して解読させ、滅びの子を作る方法を解明した以後はこの本を元に『滅びの子』を生み出すことを長らく試みていく事となった。 上原と付き合っていながら、他の女性に手を出し、プレイボーイとなっていたのは、少しでも多くの女性と性行為を重ねることで、『滅びの子』を生ませようとしていたためであり、菊池島に訪れる以前に上原が妊娠したのに対し歓喜に湧いていた。だが、『アポクリファ』の説明書だけでは、滅びの子は作れないこと、滅びの子の誕生には『魔石』が必要不可欠であることが分かり、そこで大学の廃墟サークルを利用して地図上から消されていたこの島を訪れるに至ったことを明かした。鬼畜一家がアポクリファの説明書なしで、魔石を勝手に扱っていた事や自身が上記のような災難にあった事など彼にとっての想定外が重なったが、上原が無事に滅びの子を生んでいた事がわかり、歓喜に湧いていたものの、鬼畜一家がその滅びの子を取り合いになった末に誤って殺害してしまい、鍋にしてしまったこと、上原が自身の目的を知って拒絶され、使い物にならなくなったと判断して崖から海に突き落とし、再び滅びの子を作るために動き出していく。 その後は、新たな女を求めて行動していた所へ鬼畜一家と遭遇、対峙することになり、最初こそは義一を捕らえて人質にし、他の家族がこちらへ手を出せないようにしつつ、義一の両足を引っ張り、股間から裂けさせて痛め付けていたが、義一にその隙を付かれて腹を片腕のフックで引き裂かれて、痛みで怯んだ所を義一に振りほどかれてしまう。更に怪力を使ってパンチを何度も繰り出すも、心を読み取ることの出来るサトルとの連携プレイによって難なく交わされ、更にはそのサトルに襲い掛かろうとするも、今度は抱えられてたカオルに指示を出してそれを回避させ、カオルの持つチェーンソーによってダメージを与えられるなど、一気に劣勢に回ってしまい、その事で怒りが頂点に達し、全身の筋肉を増強させ、巨漢に変化させるものの、またしてもその隙を付かれて、真梨子に自身の力を無効化させる効力のあるキリストを象った針を背中にあったとある印に刺された事で、肉体の崩壊が始まり、最後の抵抗とばかりに崩れ行く巨漢の肉体を利用して鬼畜一家を押し潰しに掛かろうとするも、おときにすんでの所で阻止されてしまい、その間にほとんどの肉が剥がれ落ちて、最早骨が半分剥き出しになった無残な姿となってしまい、アポクリファの在処を聞き出させるために鬼畜一家に生け捕りにされた。に打ちのめされた。 本性を現した後は、自身に施されたマリアおろしによって身体の筋肉を自在に増強させて、跳躍力と怪力を発揮できる能力を獲得しコントロールする様子を見せており、これを利用することで、マリア下ろしの儀式で歪んだ自身の顔や容貌を元の容貌に再生させ、潰された局部も復活させた。また、身体の筋肉を増強させたことで、通常の体格を遥かに上回るほどの巨漢になることもできるが、対照的に手や足と、頭だけは通常時と全く変わらず、そのままの大きさに留まるため、非常にアンバランスな容姿となっている。また、再生能力も高いようであり、一家の連携プレイによって一瞬の隙を付かれて、超人的能力を封じられるのと同時に、身体の肉がほとんど剥がれ落とされ、最早、半ば骨だけの状態になってしまっても、連行される短時間の間に半分ほどにまで再生を遂げつつある状態に回復している。 その後は、上原に好意を持ち自身に恨みを抱く高久を挑発し、檻を破壊させて自由になり、そのまま高久と直接対決となる。最初こそは自身の強靭な筋力を駆使して高久を圧倒し、戦いを優勢にしていたが途中から高久が殺人鬼としての気質を完全に解放しきってからは、次第に圧倒されて劣勢に回ってしまう。 藤井(ふじい) M大学廃墟研究サークルのメンバー。菊池島では高久、飯田部長、倉木と行動を共にする。上原、倉木と比べて大人びた風貌の持ち主。恐怖から失禁してしまう場面もある一方、立ち回りの上手さで村田が仕掛けた元島民の襲撃にも生き残った。倉木が瀕死の重症となった際、彼女から東山と男女の関係にあったことを暴露された。自身も東山と男女関係にあったため嫉妬心から、倉木にとどめを刺す。その後、瀕死の飯野部長と共に上原と亜美のいる場所へ監禁された。変貌した東山に襲われ、顔面を殴打される。その後一時的に東山とは隔離されるが2度めの再開時に頭部を潰されて死亡。 倉木(くらき) M大学廃墟研究サークルのメンバー。菊池島では高久、飯田部長、倉木と行動を共にする。メガネがトレードマークの女性。一見おとなしそうに見えるが、物怖じしない強気な性格。村田が仕組んだ罠によって、化物になり果てた菊池島島民に斧で顔面を打ち砕かれ瀕死の重傷を負う。死の間際、東山との男女の関係を暴露したことがきっかけで怒り狂った藤井に殺されてしまう。その後、死体は一家の手によって人肉を用いた風呂の原料にされてしまった。作品内で同作者の『黒異本』を読んでいる描写がある。
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