機動戦士ガンダムSEED DESTINY 機動戦士ガンダムSEED DESTINYの概要

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/07 06:18 UTC 版)

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機動戦士ガンダムSEED DESTINY
ジャンル ロボットアニメ
アニメ
原作 矢立肇富野由悠季
監督 福田己津央
シリーズ構成 両澤千晶
キャラクターデザイン 平井久司
メカニックデザイン 大河原邦男山根公利
音楽 佐橋俊彦
アニメーション制作 サンライズ
製作 毎日放送、サンライズ
放送局 MBSTBS系列
放送期間 日本の旗 2004年10月9日 - 2005年10月1日
台湾の旗 2005年10月8日 - 2006年9月30日
香港の旗 2006年6月24日 - 2007年7月7日
アメリカ合衆国の旗 2007年3月9日 - 2008年3月28日
話数 全50話(+特別編『FINAL PLUS』)
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

キャッチコピーは「戦う意志が未来を変える。[1]

概要

前作『機動戦士ガンダムSEED』での終盤の舞台となった戦い、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦から2年後の世界が舞台であり、物語の舞台が「宇宙世紀」ではないガンダムシリーズ作品の続編作品が、TVシリーズとして制作されたのは本作が初である。

本作ではAパートのみアイキャッチがなく、番組ロゴが表示されるのみ[注 1]

本作のザフト軍のモビルスーツには、宇宙世紀シリーズで登場したジオン公国ザクグフドムオマージュしたものが登場する。

主人公

設定・シナリオ担当の下村敬治は、月刊誌『ニュータイプ』のコラムで「キラこそが最も主役に相応しかったのではないか」とコメントしている[2]。また、ラクス役の田中理恵は、シンが主人公ながらに憎しみに陥っていく姿が、『スター・ウォーズ』のエピソード1~3の主人公であるアナキン・スカイウォーカーダース・ベイダー)に似ていると評している[3]。一方で、当作品の監督の福田己津央は「一つの物語に三軸の主人公を据えて、三つの視点から描くことに挑戦してみたかった」と述べている[4][5][6]。また、媒体によっては「ガンダムSEED DESTINYの二人の主人公」「もう一人の主人公キラ・ヤマト」など双方を主人公とする表現も用いられる[7]

制作側の発言

監督の福田己津央は放送開始前のインタビューでは「本作で戦争はなぜ起こるのかを描いていく」と発言していた[8]が、放送終了後のインタビューでは「DESTINYは戦争がテーマの作品ではない。競争が否定されがちな世情において、生命の進化が生存競争と適応である事を改めて考え直し、子供たちが厳しい現実と向き合いながら戦う事をテーマとした」といった旨の発言している[9]。また、福田は後年のインタビューにおいて『SEED DESTINY』は準備期間が短かった事と、『SEED』のスペシャルエディションを挟んだために、製作がタイトになっていた事を明かしている。また、福田はシンのキャラクター設計とその顛末、シン、アスラン、キラの順番でシナリオのスポットを当てる事は当初の予定通りだったとしつつも、キャラクターの心情を説明するためにストーリーを割いたことと、初期に想定していたキャラクター像が製作するにつれ変遷していった旨を明かし、「一番ブレなかったのはキラ、ラクス、デュランダル」と評している[10]

2011年5月8日にロフトプラスワンにて開催された「とことんSDガンダム!! in ロフトプラスワン」に登壇したプロデューサーの佐藤弘幸は、本作の動画枚数について、第50話の4800枚が最高であると述べた[11][12]

結末

物語終盤のデスティニープランに関連したデュランダルとキラ達の対立については、物語の根幹をなすデスティニープランが作中では概要までで具体的には描かれなかったため、結果としてそれに関する両者の主義主張が不明確なまま終結を迎えた。

これに関して監督の福田はインタビュー上で「キャラクターの行動と感情だけで見せようという意図で組んだ自分の演出が、スタッフやキャストに伝わらず、結果視聴者に分かりにくいものにしてしまったのではないか」との見解を示した。また、企画されていた映画版については「TVシリーズのことは忘れてほしい」と発言している[13]

なお、前作『機動戦士ガンダムSEED』に引き続き、(外伝ではなく)アニメ本篇のストーリーを描く小説や漫画などのメディアミックス展開が本作でも行われている。

備考

かつて公式サイト内に掲載されていた大野木寛によるスペシャルコラムにおいては、脚本の決定稿から放送までの期間が短かった旨の説明がなされていた[14]

商業面

初回視聴率(8.2%)は前作の最高視聴率(8.0%)を上回ったほか、録画ランキングでは全番組で1位を獲得した回もある[15]。DVDの売り上げペースも好調で、オリコンのDVDチャートではすべて6位以内に入り、前作と合わせて200万枚以上を売り上げている。また、主題歌・挿入歌CDもオリコン初登場10位圏内に入り、うち1位を4回、2位を3回記録する(後述の#主題歌の項を参照)。結果的に、毎日放送制作土曜夕方6時枠のアニメ(通称土6枠)の前作『機動戦士ガンダムSEED』や前番組『鋼の錬金術師』同様にヒット作となったといえる[16][17]

川口克己によると、バンダイホビー事業部に関し、初期は苦戦、中盤で上向き、結局は前年比、年初計画を「クリア」し、「福音」をもたらしたとブログで述べたものの[18]、実際にはプラモデルの売上は前作比で62%と大幅に数字を落としている[19]。バンダイのガンダム関連商品は2004年度が250億円、2005年度が216億円の売上だった。

アニメ誌での評価

アニメージュ』2006年6月号の第28回アニメグランプリでは全6部門を制覇した。詳細は以下の通り。

物語

コズミック・イラ(C.E.)71年6月15日、大西洋連邦を主力とする地球連合軍オーブ連合首長国によるオノゴロ島の攻防戦の中、シン・アスカはたった1発の砲弾で家族を失った。妹マユが落とした携帯電話を握り締め、シンは自らの非力さに絶望する。

その後、地球連合軍ザフト軍による大戦(ヤキン・ドゥーエ戦役)は、第二次ヤキン・ドゥーエ宙域戦、ユニウス条約の締結を経て、一応の停戦を見た。しかし、両陣営間の争いの火種は消えることはなかった。

一年半にも及ぶ戦争を停戦へと導いた英雄キラ・ヤマトは、その後MS(モビルスーツ)を降り、共に戦い抜いたマリュー・ラミアスアンドリュー・バルトフェルド、恋人のラクス・クラインと孤児たちと共に、オーブの僻地で隠居生活を送っていた。同じく、停戦に貢献した元ザフト軍人でキラの親友アスラン・ザラは「アレックス・ディノ」と名を変え、オーブ代表首長となったカガリ・ユラ・アスハのパートナーとして公私をサポートしていた。

停戦から2年後、C.E.73年10月2日。プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルとの非公式会談のため、新造艦ミネルバの進水式の準備が進むL4 アーモリーワンを訪れたカガリとアスラン。だがその最中、ザフトが開発した新型MSカオスガイアアビスが何者かに強奪され、周囲は混乱に陥る。これを阻止すべく、ミネルバからも新型機インパルスが出撃。そのパイロットは、プラントに渡りザフト軍に入隊したシンであった。アスランはカガリを守るため近くに放置されていたザフトの新型量産MS・ザクウォーリアに搭乗し、3機のガンダムと戦うが、性能で勝る3機を相手に苦戦を強いられ、ミネルバに避難する。

新型機を強奪したファントムペインを追い、カガリとアスランを伴ったままミネルバは出撃する。だがそんな中、安定軌道にあったはずのユニウスセブンが地球への落下コースに乗ったという報せが入る。それは、ナチュラルへの憎しみを募らせ続けるザフト脱走兵たちの仕業だった。しかも、この事件を利用しようと暗躍する者達も動き始め、世界は再び混乱と戦火に包まれるのだった。




注釈

  1. ^ 次作『機動戦士ガンダム00』からはA・Bパート両方で番組ロゴが表示されるようになる。
  2. ^ a b HDリマスターでは「MBS」表記。
  3. ^ HDリマスターでは非表示。
  4. ^ 通常日本語詞の部分が放送されたが、アウルとステラが死亡した回(PHASE-28、PHASE-32)は英語詞の部分に差し換えられている(本来の歌詞は1番英語から日本語、2番日本語から英語である)。
  5. ^ HDリマスターではPHASE-12では1番、PHASE-13では2番が使用された。また、どちらもサビ前までのエンディング映像が別のものになっている。
  6. ^ 他のHDリマスターで編曲されたものと違い、楽曲自体はそのままで歌のほうをコミネリサ名義で歌い直したものになっている。
  7. ^ ED映像は「I Wanna Go To A Place...」の流用だが最後に新たなカットが加えられている。
  8. ^ PHASE-44以降の次回予告でも使用された。
  9. ^ HDリマスター版では「PHASE-50」。
  10. ^ HDリマスター版では「FINAL PHASE」。
  11. ^ 毎日放送のもの。

出典

  1. ^ 機動戦士ガンダムSEED DESTINYサンライズ、作品紹介
  2. ^ 『機動戦士ガンダムSEED RGB ILLUSTRATIONS “DESTINY”』角川書店、2006年8月。(ISBN 9784048539920)[要ページ番号]
  3. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 公式ガイドブック3 -誓いの宇宙-』角川書店、2005年12月、96頁。(ISBN 978-4048539272)
  4. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 公式ガイドブック3 -誓いの宇宙-』角川書店、2005年12月、88頁。(ISBN 978-4048539272)
  5. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY パーフェクトフェイズファンブック』学研、2005年12月、74頁。(ISBN 978-4056042849)
  6. ^ 「ドキュメント・オブ・ガンダムエース ベストセレクション 2001-2015」『月刊ガンダムエース』2015年8月号、角川書店、特別付録、28頁。
  7. ^ SIDE-BN 2011年5月号 MGフリーダムガンダム紹介記事(バンダイナムコ)
  8. ^ 福田監督インタビュー
  9. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY オフィシャルファイル メカ04』講談社、2005年11月、30-31頁。(ISBN 978-4-06-367159-9)
  10. ^ 『グレートメカニックDX25』双葉社、2013年6月、22-27頁、ISBN 978-4575464757
  11. ^ SDガンダム三国伝ニュース「5/8 新宿ロフトプラスワンにてBD-BOX発売記念イベント決定!」[リンク切れ]
  12. ^ SDガンダム三国伝ニュース「5/8 イベント第一部をUSTREAMにて配信決定!」[リンク切れ]
  13. ^ T.M.Revolution10周年記念『月刊カドカワ』総力特集西川貴教に寄せられたコメントより[要ページ番号]
  14. ^ 大野木寛 スペシャルコラム - ウェイバックマシン(2008年2月9日アーカイブ分)
  15. ^ 他メーカーのユーザー注目?全部見せます東芝「新RDシリーズ」の録画ランキング日経トレンディネット 2005年7月5日
  16. ^ TBS 春の番組改編 「土6」枠移動「日5」へ - 『アニメ!アニメ!』2008年2月6日付
  17. ^ 土6アニメ、「地球(テラ)へ…」がTV放送後に無料BB配信 - 『AV Watch』2007年4月5日付
  18. ^ 川口克己のお気楽な日々 2008年3月27日
  19. ^ 『月刊トイジャーナル』2008年9月号
  20. ^ 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 公式 PHASE 03「予兆の砲火」
  21. ^ 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 公式 PHASE 49 「レイ」
  22. ^ スペシャルPV「PHASE-IMPULSE MG EDTION」





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