ステラ・ルーシェ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 07:18 UTC 版)
声優:桑島法子 【年齢:不明(推定16歳) 血液型:A型 身長:163cm 体重:43kg 髪:黄金 瞳:赤紫 趣味:(独自の感性のままの)ダンス 好きなもの:海】 RGX-03(ZGMF-X88S)ガイアのパイロット。 地球連合軍第81独立機動群ファントムペインに所属するMSパイロット。軍服は肩を露出した改造軍服を着用。「死」に関連する言葉、「死」に繋がる状況を極度に恐れ、この言葉を聞くと例え戦闘中でもパニックに陥ってしまう。 年不相応の幼い口調で話し、普段はおっとりとしたおとなしめな性格をしている。思考力や精神年齢も幼いため、地球連合軍が敵対しているものを全て「悪い奴」「怖いもの」と刷り込まれるがままに敵機を撃破していた。戦闘になると普段とは打って変わり攻撃的な言動に変わり、恐怖を忘れて戦っている。 軍内ではロドニア研究所にいた時から共に過ごしてきたスティングとアウル、ファントムペインでの上官ネオの3人にしか心を開いておらず、他の人物とは全く会話しない。特にネオには上官と部下の関係以上に信頼を寄せている。 シンとは互いに特別な好意を寄せる曖昧な関係で、強く惹かれ合ってはいるが恋のような描写はされない。その一方で、彼はネオと同じくステラにとってブロックワードを克服させる存在であり、ステラは彼らから多大な安心感を得ているが、シンから得られる安心感は、ネオから得られる安心感とは異なると言及され、恋であるかのような示唆がされている。 アーモリーワンをスティング、アウルと共に襲撃し、セカンドステージシリーズのMS・ガイアを奪取。以降、自分の搭乗機とした。この作戦で、侵入したアーモリーワンの街中でシンと遭遇しているが、互いにその事は記憶に残っていない。また、MS奪取を阻止するため出撃したシンと互いに相手を認識しないまま、戦闘を行っている。 ディオキア近辺の岸壁の上で踊っているうちに海に転落し、溺れそうになったところを偶然そこに居合わせたシンに救助される。シンが何故崖から落ちたのか理由を聞く際に、ブロックワードである「死」を口走ってしまい、パニック状態に陥るが、シンに抱き寄せられ「君を守る」と約束された事によって、精神の安定を取り戻す事が出来た。これ以後、「守る」は彼女にとって「死」と対を成す言葉となり、両者共にその約束を固く信じるようになる。その後、二人は救助が来るまでの間、付近にあった洞穴の中で火を焚き、束の間の時間を共有する事になる。この時に、怪我を負った足に、シンが巻き付けたハンカチを貰い、ステラはシンに拾った貝殻を渡した。救助された二人は別れ際に再会の約束をする。しかし、シンと共に過ごした思い出はファントムペインの処置により全て消されてしまう。 黒海沿岸の戦闘で介入してきたフリーダムに逆上し、ガイアのグリフォンブレイドを展開させて襲い掛かり、同じくフリーダムに接近していたハイネが搭乗するグフイグナイテッドを真っ二つにした。 ロドニアの研究所がザフトに発見されたと聞き、ロドニアへ単独で出撃するが、シンのインパルスとアスランのセイバーに撃墜され、ガイアの搭乗者がステラであると気付いたシンによってミネルバの医務室へと運び込まれる。「生きたエクステンデッドのサンプル」としてプラントへ連れて行かれる事が決まり、医務室のベッドに拘束されてしまうが、シンと触れる事によって消された「シンと共にディオキアで過ごした記憶」を取り戻した。 定期的に薬剤投与などが必要な特殊体質になってしまっているため、ミネルバでは処置の施しようがなくタリアは人道的見地と捕虜としてプラントへの連行の為の延命を厳命するが、瀕死状態に陥り医療班の医師たちはさじを投げた状態になる。ステラの瀕死を悟ったシンがミネルバ内でレイと連携して反乱を起こし重罪(しかし、デュランダルのもみ消しで捕虜の脱走扱いで済まされる)を犯してまで強引にステラを連れ出し「ステラを守る」と誓ったシンによって身柄をネオに引き渡され彼女を「戦争とは絶対に遠い優しい世界」へ返す事を強く約束させる。別れの際、シンからディオキアで渡した貝殻を受け取る。その後、ファントムペインで治療を施され、一命を取り止めた。しかし回復後に再度シンに関する記憶を全て消されてしまい、またジブリールの強硬により、戦争に再び駆り出されてしまった。 ファントムペインに復帰した彼女はロシア平原からデストロイに搭乗し、ベルリンまで無差別破壊活動を行いながら移動する。それを撃墜しようと現れたキラのフリーダムにネオのウィンダムが撃墜された事で恐怖に支配されてしまうが、シンが必死に呼びかけ「君を守る」と叫んだ事により、シンと過ごした記憶を取り戻し、死の恐怖から開放され安堵したステラは戦闘を中断。 身体を置いて魂でシンと触れ合うが、フリーダムが視界に入った事で再び恐怖が蘇ってしまう。シンの説得も届かず、デストロイのスーパースキュラをシンに向けてしまい、それを止めようとしたキラはフリーダムのラケルタ・ビームサーベルによってスーパースキュラの砲台を貫きデストロイを撃墜、その際の爆発に巻き込まれ重傷を負い、シンとの最期の会話で「シン、好き。」と自分の想いを告げ、彼の腕の中で力尽きて死亡した。 彼女の遺体は、「これ以上誰かに彼女を弄ばれたくない」と願うシンによって、雪の降る山中へ水葬された。ステラの首にはシンとの間で行き来した貝殻がネックレスとして付けられていた。彼女の死は、またも「大切な人」を眼前で喪ったシンの心に大きな影を落とし、キラに対する強い怒りと憎しみから、彼との対立を決定的なものにした。これ以後、シンはキラへの復讐心を露わにし、キラを擁護している上官のアスランとも敵対する事になる。 声を演じた桑島は、監督の福田己津央に「このキャラクターだけは殺さないで」と頼んだという。これは、前作『機動戦士ガンダムSEED』で桑島が声を担当したナタル・バジルール、フレイ・アルスター、ヴィア・ヒビキの3人が全員死亡したためである。しかし、その願いは叶わなかった(ステラが「(上記の3人と同様に)死亡する」という設定となった理由については不明)。また、放送前のインタビューで桑島は「今度は死なない役がいいです。」と冗談交じりに答えている。[要出典] 『SEED』シリーズにおいて設定を担当した下村敬治が執筆したイラストコラムにおいては、二次大戦からかなりの年月が経った時代にとある老人がステラの埋葬された湖へ慰霊に訪れているエピソードが語られている。
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