inception
「inception」とは、「開始」「発端」といった物事が始まるということや何らかの出来事や現象が生じる最初の原因や起点のことを意味する英語表現。
「inception」とは・「inception」の意味
「inception」は「開始・始まり」「発端」という意味の英語表現である。品詞は名詞で、可算名詞として扱われる。複数形は「inceptions」である。哲学や心理学の分野で用いられ、事象の原因や開始点を指す。心理学では特定の思考、感情、あるいは行動の開始点を表すことがある。ビジネスの分野では、新しいアイデア、製品、またはサービスの開発を指す。この場合、「inception」は新しいプロジェクトの始まりを表し、アイデアがまだ形になっていない状態から始まることを示す。さらに、教育分野や文学・芸術の分野でも使われている。幅広い意味で使われる単語であるが、元々の意味は「始めること」というシンプルなものである。この語源の意味をコアイメージとして把握しておくことが、「inception」という単語の覚え方として有効な方法である。「inception」の発音・読み方
「inception」は「insépʃən(インセプション)」と発音する。最初の文字は「i」という短い母音である。日本語の「イ」に近い音ではあるが、口をやや開けた状態で発音するのが自然に響かせるコツである。次の「n」は、舌を上部の歯茎に近づけ、息を鼻から出して発音する。続く「c」は子音「s」の発音となる。日本語の「サ行」の子音成分に近い音である。舌を上部の歯茎に近づけた状態で、息を吐き出すことで発音する。次は、長めの母音「e」である。これは、口を大きく開け、舌を前寄りにして空気を出すことで発音する。ここには強勢が置かれるので、やや強めに発音する必要がある。続く子音の「p」は、口を閉じた状態から唇を突き出し、突き出した唇を閉じて息を吐き出すことで発音する。「ti」は子音「ʃ」の発音となる。舌を上部の歯茎に近づけ、空気を吹き出すことで発音する。「o」は「ə」の発音である。日本語の「オ」とは違う音なので注意が必要である。「曖昧母音(シュワ)」と呼ばれるこの音は、口を半開きにして、やや力を抜いて発音するのがポイントである。最後は再び子音の「n」となる。これは弱めに短く発音する。
「inception」の語源・由来
「inception」の語源はラテン語の「inceptio」に遡る。これは「始めること」を意味していた。英語において使われ始めたのは15世紀ごろで、当初は「inceptio」から派生した「inceptionem」という語が使用されていた。この語は「始まり」や「開始」という意味を持っていた。その後「inception」という形になり、より広い意味を持つようになっていった。特に哲学の文脈では、現実の始まりやアイデアの始まりを表すために使用された。また、法律やビジネスの分野でも使用されており、契約の開始や事業の開始を表すために用いられていた。「inception」は日常ではあまり使用されない単語であったが、2010年に公開された映画「Inception」の公開以降、広く知られるようになっている。「inception」を含む英熟語・英語表現
「inception」を含む英熟語や英語表現には以下のようなものがある。「inception date」は「開始日」という意味を持ち、主に投資ファンドなどの設立日を指す。「inception point」は「開始点」という意味を持ち、物事が始まる場所を指す。「inception layer」は「開始層」という意味を持ち、主にコンピューター科学や人工知能分野で使われる。これは、ニューラルネットワークの初めの層を指し、入力データが変換される最初の層のことを指す。
「inception」に関連する用語の解説
「inception」に関連する用語には以下のようなものがある。「inceptionism」は「創造主義」「初期派」という意味を持ち、主に芸術分野で使われる。これは、潜在意識からイメージを引き出して創造するアート手法のことを指す。「inceptive」とは「始まりの」「始発の」「創始の」といった意味を持つ。英語で「inception」は名詞形で、それに対して「inceptive」は形容詞形である。
「inception (芸能事務所の名)」とは
「株式会社インセプション」は、東京都新宿区の芸能事務所である。NHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」「わろてんか」に出演した女優の夏川日菜などが所属している。
「Inception (映画の名)」とは
「inception」は、2010年に公開されたアメリカ・イギリス制作の映画である。レオナルド・ディカプリオや渡辺謙などが出演し、8億2,600万ドル以上の興行収入を記録した。アカデミー賞でも、多数の部門で受賞している。映画内では、「インセプション」が「引き抜く」という意味の「エクストラクト(extract)」と対の意味で用いられている。日本でのキャッチコピーは「お前の頭へ侵入する。」「犯罪現場は、お前の頭の中。 (YOUR MIND IS THE SCENE OF THE CRIME.)」などである。日本語への吹き替え声優には、内田夕夜や土田大などが起用された。
「inceptionモジュール」とは
「inceptionモジュール」は、Googleが開発した機械学習のアーキテクチャの一つであり、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の構成要素として利用されている。複数の畳み込みレイヤーを組み合わせることにより、様々な畳み込みフィルターの大きさを同時に処理することが可能となっている。ImageNet Large Scale Visual Recognition Challenge(ILSVRC)で優勝したGoogleの「GoogLeNet」モデルにおいて使用され、高い精度を実現した。
「inception」の使い方・例文
「inception」は以下の例文のように使用することができる。The inception of the internet can be traced back to the 1960s.(インターネットの発端は1960年代までさかのぼることができる。)
The inception of the company was humble, with just a few employees working out of a garage.(その会社の始まりは、数人の社員がガレージで働いていたという謙虚なものであった。)
The inception of the idea for the new product came from customer feedback.(新しい製品のアイデアの発端は、顧客のフィードバックからきた。)
The inception of the project was delayed due to funding issues.(プロジェクトの開始は、資金調達の問題により遅れた。)
The inception of the movement was a response to social injustice.(その運動の始まりは、社会的な不正義への反応だった。)
The inception of the tradition dates back to ancient times.(その伝統の始まりは、古代にまで遡ることができる。)
インセプション
「インセプション」とは・「インセプション」の意味
「インセプション」は「発端」や「始まり」などの意味を持つカタカナ語で、英語の綴りは「inception」である。日本ではあまり馴染みがない言葉であったが、2010年に公開されたSF映画の「インセプション」によって一般的に知られるようになった。映画「インセプション」は奇才として知られるクリストファー・ノーランが監督をし、レオナルド・ディカプリオや渡辺謙が出演している。世界で8億ドル以上の興行収入を記録し、興行成績も世界第4位であったが、内容が難しいことでも話題になった。ストーリーの設定が難しいだけでなく、映画の最後も解釈方法で物議を醸した。現実なのか、夢なのかという最も知りたいエンディングについては色々な解説が飛び交ったが、監督が口を開かないため明確な答えはわからないままである。「インセプション」の映画では、「夢なんだから、でかくいこうぜ、ダーリン」というセリフが名言の1つにあげられており、イームスとアーサーがお互いに渋々ながらも称賛する関係であることを明示している。
インセプションラジオ
アイドルグループのSixTONESは、映画の「インセプション」が難しい支離滅裂な内容であることにかけて、ライブの後に消耗して夢の中の状態のようなことを「インセプション」と表現している。ライブ後に収録する支離滅裂な内容のラジオを「インセプションラジオ」と呼んでおり、ツイッターのトレンド入りしたこともある。ライブ時期の名物となっており、「インセプションラジオ」を楽しみにしているファンもいる。
スラングでの「インセプション」
「インセプション」は「発端」や「始まり」だけでなく、スラングでは「男性と性行為をすることを、女性が自分自身の考えで行うと納得させる行為」という意味がある。通常、見た目がいまいちな男性が、見た目が美しい女性に対して行うことを指す。
「インセプション」の語源・由来
「インセプション」は、英語の「inception」に由来するカタカナ語である。英語の「inception」は「初め」という意味を持つラテン語の「incipere」を語源とする。「インセプション」の熟語・言い回し
インセプションデッキとは
「インセプションデッキ」とは、ソフトウェア開発において用いられるIT用語である。細かい単位で開発とテストを繰り返さなければならないアジャイル開発において、プロジェクトに関わるメンバー全員が共通認識と目標を持って取り組むために作成されるものである。プロジェクトにおける優先順位を可視化したり、課題に対する対策を立てたり、プロジェクトの範囲を定めたりできるなどのメリットがある。適切に作成することで、プロジェクトの成功率を上げることができる。
「インセプション」の使い方・例文
・1968年にインセプションして以来、我が社はコンピュータ開発の最前線に立っている。・ファッションの矛盾は、そのインセプションから内在していた。
・このプロジェクトは、そのインセプションから物議を醸していた。
・インセプション以来、事業は着実に成長して世界有数の小売りチェーンにまで上りつめた。
・インセプションから完了までの全ての段階を、全面的にサポートする。
・この事業において、インセプションからの8年間で8億円を売り上げとして計上している。
・有名服飾メーカーは、インセプションから映画界と深いかかわりを持ち、映画製作者やその仲間たちからインスピレーションを得て洋服作りに役立てた。
・それらの問題は、インセプションの時期には予想しなかった長期的な市場の動向によって引き起こされた可能性がある。
・インセプションデッキは10の質問とその答えによって構成され、プロジェクトに関わりがある人ならだれもが参加できる。
・これらの論文は、4つの機関のインセプションから1990年までの報告書をレビューすることで、課題解決のための最初の一歩を示している。
インセプション
インセプション
(inception から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 06:15 UTC 版)
『インセプション』(原題: Inception)は、2010年より公開されたアメリカ合衆国・イギリスの映画。クリストファー・ノーラン脚本・監督によるSFアクション映画である。
注釈
出典
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- ^ a b 100万人突破『インセプション』に庵野秀明、エビちゃんらから絶賛コメント
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