Gソサエティ(G Society)
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「キディ・ガーランド」の記事における「Gソサエティ(G Society)」の解説
GTOの敵対組織。表の顔は政治結社だが、裏の顔はテロリストや能力者を駆使した各種犯罪を行っている。代表者であるガクトエルがノーヴルズの復権を謳っているため、民主化以降没落したノーヴルズや、政府や財界に残る利害が一致する元ノーヴルズによる支援を受けている。人工惑星エルデメテオールに本拠を構え、そこにはGソサエティに保護されているノーヴルズが生活する西ヨーロッパを彷彿とさせる都市が建設され、さながら君主制国家のような体を為している。しかしながら理念や組織自体がガクトエルの個人的な復讐を遂げるための道具に過ぎず、すべてが虚構のものとなっている。構成員は、前作の小説やサウンドレイヤーで登場したヴァージンヴァイラスの残党も合流し、末端は市民やGTO、GOTTが悪行をしたと信じ込まされ、ノーヴルズやヴァージンヴァイラスの悪行はなかったことになっている。
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Gソサエティ
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ガクトエル(Geacht'er) 声 - 日野聡 Gソサエティの総帥で、時間に干渉する特殊能力の持ち主。現在では珍しい純血のノーヴルズ。 口調こそ丁寧で人当たりも良いが、性格は冷徹かつ冷酷。他人を全く信用しておらず、Gソサエティを侮辱した者や邪魔者を殺すことも厭わない。それが自らの支援者の立場であっても容赦せず、エルデメテオールでは自身への疑いから憤怒の声を上げたニーグラムへ能力を使い、他者の面前で殺害してみせた。 首元には、バラの花を模した痣がある。バラを得物に用い、撃たれたことを自覚するより早く相手の急所へ撃ち込むことで、大量出血による失血死をもたらす戦法を得意とする。小説版によると、得物のバラには人体のナノマシンの機能を狂わせ血流を異常に促進させる一種のウィルス(前作に登場したハシッシのようなもの)が仕込まれており、これが大量失血をもたらす原因になっている。 それ以外にも、自身の周囲空間に作用して蜃気楼のように物理的干渉を透過させるかつてのイヴェール局長と同じ能力も持っており、武器攻撃はおろか、能力攻撃すら無力化できる。時間凍結事件の際には一人だけでGOTTを疲弊させた。事件後は3年ごとに訪れるアズランディアの干渉時期に攻撃を仕掛けながら、25年をかけて作り上げたGソサエティを率い、GTOの壊滅と世界の征服を目論む。 第9話では一般大衆を取り込むべく記念式典に超巨大なホログラムで登場し、GOTT(GTO)が自由や平和を奪ったという趣旨の演説を行い、GTOを事実上の業務停止へ追い込んだが、真の狙いはトリクシーとトロワジェインの抹殺であり、戦闘で消耗してGクラス能力を使えなくなった2人を殺害した。 本名はアルフリート・ローゼンブルムで、アスクールの実兄にあたる。その目的は一族を破滅に追い込んだ一般階級を自らの手で滅亡させる事で、妹のリーゼロッテを目の前で失ったと思い込んだ事により全宇宙人類への怨念だけで人生を送ってきた。やがてアスクールがリーゼロッテであることを確信し、その奪還と人類滅亡に執念を燃やす。しかし、自分を決して見捨てようとしなかったアスクール(リーゼロッテ)の献身的な想いに心を開き、最後は彼女を救う為に自ら犠牲となってアズランディアの量子転換反応により分解され消滅した。彼の能力はアスクールとの口づけによって彼女に引き継がれた。その墓はGTO敷地内のESメンバーを弔う墓地の敷地の傍らにひっそりと建てられた。 リトゥーシャ(Letuchaia) 声 - 今野宏美 シャドウワーカーの1人。ノーヴルズの少女。ガクトエルの妹と同じ髪の色を持つことから、「妹姫」に選ばれた。 自尊心が高く選民思想に傾倒している。両親はナノマシンを受け入れなかったため風土病で亡くなり、血縁者は現在はパウークと祖母のみ。リトゥーシャは突然変異により、ナノマシンを必要とせず風土病への抵抗力や特殊能力を手に入れることができたことから、ノーヴルズの希望となっている。その血は病気で苦しむパウークをはじめ血縁者に投与された。風土病に苦しむ祖母を病院に入れてくれたガクトエルには尊敬の想いを寄せている。「○○倍○○」という言葉が口癖。 エルデメテオール艦内での一連の攻防戦の後、エルデメテオールの危機に直面し、涙ながらにアスクールとク・フィーユに祖母を助けてほしいと懇願。その後、危機が回避され祖母と艦内の5万人の民衆が救われた事で戦意を喪失、投降する。テレビのエピローグではGTO施設内の病院に転院させて貰った祖母をパウークと見舞っており、コミック版ではパウークとともにGTOのESメンバー見習として喫茶室に勤めている。クレイジー・クラッカー(Crazy cracker) 衝撃波を起こすヨーヨーのような能力。 パウーク(Pauki) 声 - 松元惠 シャドウワーカーの1人。リトゥーシャの従兄弟でパートナー。リトゥーシャと同じく、「クレイジー・クラッカー」の使い手。 リトゥーシャほど露にはしないが、自尊心が高く選民思想に傾倒している。昔、風土病で苦しんでいたところ、リトゥーシャの輸血により命を救われたことから、彼女に想いを寄せている。また、輸血の際にリトゥーシャとの共鳴が起き、同じ特殊能力に目覚めた。 リトゥーシャとパウークの2人はパイロット版の段階では敵でも味方でもないライバルとして設定が進められていたという。 サフィル(Saphir) 声 - 水原薫 シャドウワーカーの1人。リュビスと共に半世紀前から暗躍している暗殺のプロ。口調は京言葉。穏やかそうに見えるがガクトエルの部下の中では最も冷酷な性格。失敗した部下や裏切り者を殺すことも躊躇せず、パートナーのリュピスでさえ、ガクトエルに逆らう行動に出た際は、容赦なく殺害しようとした。自室は散らかし放題で汚いが、サフィル本人にとってはその方が使いやすいらしい。 正体は、何者かによって生み出された人工生命体の1人。低温系相転移干渉体(ゆきおんな)とも呼ばれる。かつてはノーヴルズの意を受けた統合警務局の下で要人暗殺に使われていたが、地球人事件後の民主化を境に掌を返した彼らによって能力を封じられ、25年もの間獄中の身となり長い電撃拷問生活に入る。後に死刑が決まり殺されそうになっていたところをガクトエルによって救出され、Gソサエティへ参加した。 ガクトエルには心酔以上の感情を抱いている。終盤のエルデメテオール艦内での攻防戦の折にもガクトエルの思想を支持し続け、最終的に一人だけガクトエルの傍に居続けたが、ク・フィーユに身体の時間停止をかけられ、量子転換反応の起きているアズランティアに飲み込まれた。フリジディティ(Frigidity) 氷結能力で、自在に氷を精製・射出できる。 リュビス(Rubis) 声 - 斎藤楓子 シャドウワーカーの1人。サフィルのパートナーであり、彼女と共に半世紀前から暗躍している暗殺のプロ。好戦的な性格であるが情の深いとこもある、かなりの大食。獣人化した時の姿からディアからは「ネコさん」と呼ばれている。 正体は、サフィルと同じく何者かによって生み出された人工生命体の1人。半獣人突撃兵(ゾアン・トルーパー)とも称される。民主化された統合警務局の意に沿わなかったため拷問の末死刑となり殺されそうになったところをガクトエルによって救出され、Gソサエティへ参加した。そのため、ノーヴルズのことは嫌っていないが、庶民のことはそれ以上に快く思っていない。しかし、仲間や命に対する思いは大切にしており、ほんの少しの間仲間として過ごしたク・フィーユや幼いディアに手を出す事はなく、サフィルがエルデメテオール5万人の民衆すら犠牲にしようとした時には民衆の命の方を重視した。 エルデメテオール艦内での一連の攻防戦の後、艦内の5万人の民衆が救われた事で、投降する。その後、崩壊するエルデメテオールから救出され、エピローグではGTO施設内の病院で療養する姿が見られる。ゾアントロープ(Zoanthrope) 半獣人化能力で、変身後は全身がヒョウのようになる。また、両手の爪を自在に伸ばし、刺突攻撃も行える。 トーチ(Torch) 声 - 中井和哉 名前は「篝火(torch)」を意味する。シャドウワーカーの1人。飄々としており、友情に厚い性格。元は「Galactic Criminal Police Organization(銀河刑事警察機構)」の捜査官だったが、私腹を肥やす上官の不正を暴こうとして濡れ衣を着せられたシェイドを追った際に、自らも上官に濡れ衣を着せられて切り捨てられる。その窮地にガクトエルが駆け付け、追手を殲滅してくれたことから、シェイドと共にGソサエティへ参加した。GCPOでのシェイドとの勤務は現在のトーチにとっては良い思い出らしく、自室にはその当時の写真が掲示してある。 サフィルと同じく自室は散らかし放題で汚いが、汚い室内を能力で綺麗なように見せかけている。 エルデメテオールでの最終決戦の折、ガクトエルに叛旗を翻した為、薔薇の洗礼を受けるが、幻影で攻撃は避けており、GTOのESメンバーにより、シェイドとともに救出されている。エピローグではシェイドと共に佇む姿が見られ、事件解決後はシェイドとともにボランティア団体「R&C民間福祉事業調整局」に所属している。ミラージュ・L(Mirage-L) 光学系幻影能力で、光に干渉して物体を透明化させることができる。 シェイド(Shade) 声 - 飛田展男 名前は「日除け(shade)」を意味する。シャドウワーカーの1人。トーチのパートナー。 冷静かつ無愛想ではあるが、トーチと同じく友情に厚い性格。トーチと同じく元はGCPOの捜査官だったが、私腹を肥やす上官の不正を暴こうとして濡れ衣を着せられる。追手達に追い詰められ、パートナーのトーチを巻き込んでしまうことに絶望していたが、その窮地からガクトエルが救出してくれたために彼を崇めるようになり、トーチと共にGソサエティへ参加した。 ガクトエルが自ら以外誰も信用していないことには胸を痛めているが、彼への忠誠心は大きく、Gソサエティを侮辱した者に対しては怒りを隠さない。 エルデメテオールでの最終決戦の折、ガクトエルに叛旗を翻したトーチをかばいサフィルの氷柱攻撃を受け、量子転換反応の起きているアズランティアに落ちていった。落ちる前には自らの能力でガクトエルの目を潰し、それがアスクールの盾となった。エピローグではトーチと共に佇む姿が見られる。事件解決後はトーチとともにボランティア団体「R&C民間福祉事業調整局」に所属している。ミラージュ・D(Mirage-D) 精神系幻影能力。相手の精神に干渉して幻覚を見せることができる。また、その能力を応用して対象者の記憶を改竄することもできる。 コア 声 - 小菅真美 リトゥーシャの下で働いているメイド嬢。リトゥーシャの我侭には手を焼かされており、気苦労が絶えない。記憶を失ったク・フィーユが滞在していた時にはその世話もしており、何者かの命により動いている。 エピローグではリトゥーシャ達に付き添い彼女の祖母を介護する場面が見られる。その正体は、Gソサエティに侵入していたコール家の関係者で、事件解決後、トーチとシェイドをコール家とローゼンフェルト財閥が設立した民間ボランティア団体にスカウトした。
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