発表作品に係わるエピソードとは? わかりやすく解説

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発表作品に係わるエピソード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 15:30 UTC 版)

須藤絢乃」の記事における「発表作品に係わるエピソード」の解説

須藤は、性別世代人種など社会生まれたあらゆる境界揺らぐ存在や、時には生死曖昧な危うい存在美しさ見出し須藤一連の作品この世存在しないもの撮影しており、現実感じ違和感を「不気味の谷」として、それを越えたいというような願望込められていると語る。 須藤特徴的な作品としてセルフ・ポートレイトの手法を用いた作品がある。幼い頃、「自分少年だ」と強く信じていた須藤は、当時少年のような格好をしていた。しかしながら中学生になると、憧れの先輩ある男性に好かれようと当時流行りロリータ・ファッションに身を包むようになったという。この幼い頃からのジェンダー対す違和感によって、須藤変身願望芽生え扮装によるセルフ・ポートレイト撮影し作品化している。初期作品〈THE IDEAL LOVERS〉(2011年2013年2018年)のシリーズを、自身のセクシュアル・アイデンティティを探し求めていく行為であった須藤は語る。その後制作され〈幻影〉2013-2014年)や〈MY POSTMORTEM〉(2018年)において、須藤自身身体アイデンティティ関係性について追求している。 『幻影 -Gespenster-』『幻影』(2013-2014年)は、須藤20代の頃に、駅の壁に貼られていた約20年前に行方不明になった女の子貼り紙を目にしたことをきっかけ制作された、須藤がその張り紙掲載され少女たちに扮して撮影したセルフ・ポートレイトである。21点セルフ・ポートレイトと数点のスナップショット構成されている。須藤自身当時心情少女たちの心情重ね合わせることによって始まったこのシリーズについて須藤は、セルフ・ポートレイト以外は考えられなかったと語る。制作プロセスとしては、まず行方不明者リスト作成し彼女たちについて調査をする。そして失踪した当時服装似たような服を古着屋で探し、その服を着て須藤の家の近く撮影を行う。プリントできあがったところに印画紙上にラメなどきらきら輝くもの散りばめる得体の知れない世界行ってしまった少女達に、えも言われぬ恐怖感感じとともに、あるもうひとつ思案が浮かぶ。彼女達は、今では知らない土地生活しているかもしれない、またどこか知らない場所で屍と化しているかもしれない。しかし、リストの中の少女達は、失踪したその時からこの世時間軸から離脱し老いる事も無く永遠に少女のままの存在となる。須藤は、刻々と少女から離れて行く自身肉体精神は「少女である事」に対す憧れと強い意識をもち、そんな彼女達ある種独特の「神聖さ」を感じもう一度彼女たち存在一人ひとり確認し人々眼前提示することを試みている。 須藤New York Timesインタビューにおいて、ドイツ語幽霊意味する彼女の写真集タイトルを、小説「細雪」から着想得た発言している。 『てりはのいばら同作シリーズは、谷崎潤一郎代表作である「細雪」登場する蒔岡姉妹モチーフにした新作セルフポートレート作品中には、かつて谷崎実際に住んでいた芦屋の家(富田砕花旧居)や、愛用家具たちが登場するまた、衣装では、船場ルーツに持つ須藤祖母大切にしてきた着物小物用いている。須藤祖母は、明治43年創業したお茶屋呼揚貸座敷業)小川家(おがわや)の生まれ昭和20年空襲焼けた小川家戦後母親と共に復興二代目を次ぐ。昭和42年小川席名で検番開業新町小川家再開50年代には、桂米朝桂子米朝大村昆夢路いとしこいし、中村雁治郎坂田藤十郎等々上方芸人通い詰めた大阪船場新地最後検番とされる大阪阪神間育った須藤「細雪」通して見た阪神間モダニズム、そして近代女性像を自らが被写体になり、体現してゆく作品となっている。

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発表作品に係わるエピソード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 05:09 UTC 版)

村上隆」の記事における「発表作品に係わるエピソード」の解説

デビュー作にて、タミヤ社長の弟にタミヤマークを使用した作品制作許可得ていたが、「TAMIYA」の表記無断で「TAKASHI」に変更し注意受けている。 1993年平成5年以前活動としては『加瀬大周宇Zプロジェクト』では芸能界騒動乗じた悪乗りとの不評を買い、当時進行していた複数展覧会企画流れてしまった。古賀学フリーペーパーペッパー・ショップPepper Shop)』で『マンガ道場』を連載白人の『ダッコちゃん』でタカラより非難される[要出典]。 1994年平成6年)、大学院卒業後作品である『HIROPON』の評価岡田斗司夫尋ねると「発想古臭い、とにかく顔がブサイクすぎる」と酷評される[要出典]。その後ニューヨークロックフェラー財団奨学金留学制作活動専念ニューヨークで現地フリーペーパー表紙作品次々と発表2003年平成15年2月25日村上ルイ・ヴィトン依頼デザインした鞄が3月1日発売されるのに合わせて東映アニメーション制作したアニメSUPERFLAT MONOGRAM』が公開される同年12月8日海洋堂とのコラボレーションにより、自らのフィギュア作品をわずか350円の小さなフィギュアにしてナンバリングされた証明書添付したアート食玩村上隆SUPER FLAT MUSEUMコンビニ エディション~』を発売したことで話題を呼ぶ食玩は本来菓子商品でありフィギュアは「おまけ」であることから、村上は「5,800万円作品無料大量に複製生産されることの面白さ」がこの商品意義であると述べている[要出典]。 『My Lonesome CowBoy』を製作した理由は、『HIROPON』が女性だったので、次は男性作ろう思っただけだと話す。男女作ることで、フェミニズム的な違反避け意図もある。男性射精モチーフにすることには関心持てないので、逆に一度はやってたかったとも語る。 2003年平成15年)春、ロンドンオークション会社クリスティーズにて等身大フィギュアMiss Ko2』が50ドル(約5,800万円)で落札話題となった。これは当時日本現代美術作品最高額である。本人は自らの作品このような高額買い取られ理由について「女性美意識革命もたらしたからだ」と分析する一方、「単に金持ち作品性的な要素惹かれ落札しただけなのでは」と話している。落札したのは、会社売って隠居したアメリカ80歳近い老夫婦である。 2004年平成16年7月ナルミヤ・インターナショナルによるキャラクター、『マウスくん』が、村上キャラクター、『DOB君』に酷似しているとして、同社著作権侵害提訴2006年平成18年4月和解成立し、4,000万円和解金受け取る(これについてはそもそもDOB君がミッキーマウスモチーフとしている(近似している)のに何故著作権侵害されているなどと言えるのかといった東浩紀町山智浩等からの批判がある)。本人は、元々『DOB君』は自分作品世界観ソニックドラえもん等)を再構築して作ったもので、『マウスくん』がその世界観そのもの盗用しているように感じ企業との幾度か話し合いの末、示談になった話している。現在のマウスくん村上著作権侵害していないとされるアメリカ歌手カニエ・ウェスト2007年平成19年9月11日発売の『グラジュエイション』のジャケットデザイン担当同年10月以降、アメリカ・ロサンゼルス現代美術館(MOCA)で大規模な展覧会村上隆回顧展(C)MURAKAMI」が催された。 2008年平成20年5月サザビーズにて等身大フィギュア『My Lonesome CowBoy』が1516ドル(約16億円)された。オークション前の落札予想額は3~4億円であった2010年平成22年9月14日にフランス・ヴェルサイユ宮殿村上作品展Murakami Versailles』が開催されたが、宮殿彼の作品合わないとして、フランス国内の団体抗議デモおこなった10月22日には、フランス王ルイ14世の子孫の1人シクスト・アンリ・ド・ブルボン=パルムが、「世界遺産ポルノ作品飾っており、祖先対す冒涜に当たる」として作品展中止要求し主催者である宮殿当局対す法的措置を取ることを表明した

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