〈幻影〉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 05:03 UTC 版)
「ウィザーズ・ブレイン」の記事における「〈幻影〉」の解説
量子力学的制御により、物体の存在確率を制御してあらゆる物体を透過することが可能で、これにより絶対的な回避と防御不可の攻撃を行うことが出来る。ただし、その他の戦闘能力は一般人と変わらない。また、物質の存在確率を制御するという性質から、存在そのものを感知する能力も持つ。 シティ・マサチューセッツの《マザーコア》製造システム〔ウィザーズ・ブレイン・ファクトリー〕において、偶発的に誕生した「規格外」の《魔法士》。 幻影(イリュージョン)No.17がこれにあたる。 ☆量子力学的制御(アクセスコード「シュレディンガーの猫は箱の中」) 使用者自身を含めた、あらゆる物質の存在確率を制御する事が出来る。具体的には、通常は物質の存在確率は100%に近いが、これを限りなく0%に近づけることが(そこに“在る”ものを“無い”ことに)できる。ただし作中の描写から、存在確率を制御できる範囲は使用者が接触しているか、それに準ずるほどの至近距離に限られる様子。 その能力を最大限に利用すれば、自らの存在確率を0%にして“存在しない者は攻撃できない”という絶対回避『最強の盾』を発動できる。また物理的な障害物の存在確率を0%にして“障害物の存在を無視し透過する”ことができ、壁抜けや密封容器を開封せずに中身だけ取り出す、と言った芸当も可能。更には全ての防御を突破し、敵の皮膚や筋肉すら透過して、神経や血管などに直接触れ危害を加えることもできる。 また物質の座標期待値改変による近距離転移(テレポーテーション)も行える(ただし極小さな距離に限られるらしく、作中では連続して転移を行うことで移動速度を速めていた)。電磁場などの存在確率も制御できるため、ノイズメイカーもあまり意味をなさない。 この能力は現在描かれている能力の中で、最も難解な能力の一つであるが、作中では原理よりも、この力が使用されたことによる結果に重点を置いているため難解さを軽減している。理解しようと思うと量子力学の世界観を解する必要がある。 存在確率 仮に人体が100個の細胞で出来ていて、その存在確率が1%だとする。その時に1回攻撃を受けたとすると、100個のうち1個の細胞にだけ攻撃が当たる計算になり、残りの99個の細胞は全くの無傷で済むと期待できる。100個の細胞全てに攻撃が当たる確率は、100の100乗分の1である。
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