発表会の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 10:14 UTC 版)
専用スマートメディアはID付き32MB、24分程度収録可能。 第1弾は「名探偵コナン」の第1話~第4話をアドバンスムービーカード1枚に1話ずつ収録する。価格はアドバンスムービーアダプタが3200円、アドバンスムービーカードは各2380円。 初回3万台限定で、アドバンスムービーアダプタと第1話収録のアドバンスムービーカードのセットが3800円で販売されるほか、提供時期は未定だが、コンテンツ配信サービスの開始に合わせてブランクメディアを1800円で発売予定。 アドバンスムービーは、ゲームボーイアドバンスのCPU(ARM7コア)を用いて、ソフトウェア処理で動画再生を行なうプレーヤーソフトとコンテンツを32MBのスマートメディアに収録したもの。 アダプター側には動画再生用のハードウェアは一切搭載しない。 動画圧縮・伸張のCODECはフランス・actimagine(フランス語版)が独自開発した「FastVideo」を採用し、240×160ドットで毎秒30フレームの再生が可能。圧縮率は40:1 - 200:1まで設定可能。 コンテンツの著作権保護のために、ROM部分にコンテンツ個別のコードを記録した専用スマートメディアを採用、RAM部分のデータをほか(市販)のスマートメディアに転送しても映像の再生が不可能 プレーヤーソフトとコンテンツをDESで暗号化し、1つのファイルに一体化して管理 といったコピープロテクト機能を備える。 コンテンツを専用スマートメディアへ書き込む際に、メディアのROM部分に記録された128bit長のIDから暗号鍵を作成し、メディアとコンテンツを相互に検証してから再生が始まるという仕組みになっている。なお、専用スマートメディアにパソコンやデジタルカメラのデータを記録することは可能。 製品の流通は、ハピネットと共同で進めており、メディア/アダプターの店頭販売のほか、2004年4月以降には玩具店の店頭などに設置される情報キヨスク端末「アドバンスガチャガチャ」や、インターネット経由で各ユーザーのパソコンからデータの配信を行ないたいとしている。 代表取締役会長の吉田望(当時)は「現在(2003年時点)はコンテンツ1本の価格が、メディア1枚込みで2380円となるが、コンテンツのみであれば(コンテンツホルダーとの合意が必要だが)、数百円レベルで配信したい。メディアの容量も将来的には2話以上入る大容量のものにしたい。また、当初はアニメーションの流通でスタートするが、将来は電子ブックや英会話学習のコンテンツを配信して、ゲームボーイアドバンス/ゲームボーイアドバンスSPを教材として使うなど、ビジネスシーンへの展開も検討している」と語った。 12月18日に第2弾として「タイムボカン」(第1~4話)と「名探偵コナン」(第5~7話)、2004年1月20日に第3弾新作とタイムボカン、名探偵コナンの続編、2月20日、3月20日にも第4弾、第5弾の新作が予定されている。 代表取締役CFOの黒川文雄(当時)は「任天堂さんから、“ゲームとアダルトビデオはNG”と言われている。これはやらないが、スタジオぴえろ、プロダクションIG、マッドハウス、手塚プロなどのアニメスタジオが参入を決めている。今後の展開に期待してほしい」と述べた。 会見後のQ&Aで記者から、「なぜコナンとタイムボカンを選んだのか?誰かの趣味なのか?」と質問されると、吉田は「新しいメディアなので、知名度の高いコンテンツを使いたかった。コナンは1話完結でユーザーにとっても満足度が高い。ストーリー性の高さもあて、これを採用した。もうひとつのタイムボカンはマニアックだが、懐かしく感じるファンもいるだろう。最新のコナンと対比できるので、これら2本を並べた」と答えた。 アダプターは長さ55mmで、どちら(GBA/SP)に装着しても約20mmほど飛び出す。カードを差した状態でアダプターを本体に装着して電源を入れると、自動的にタイトル画面が表示される。Aボタンで再生開始/一時停止、左右で早戻し/早送りとなり、早戻し/早送りは押し続けると1倍/2倍/3倍/4倍速へと加速する。コンテンツによってはチャプターメニューが用意されるとのこと。
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