発表前のトラブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 02:39 UTC 版)
「Intel 820」の記事における「発表前のトラブル」の解説
当初、Intel 820はRIMMソケットを3本までサポートするとされており、各マザーボードの製造者は3本のスロットでマザーボードを設計し、製造を準備していた。しかし当初1999年春に発表と予告していたIntel 820は延期を繰り返し、9月に予告されていた正式発表直前に3本のRIMMソケットがあるIntel 820システム上で全ソケットにRDRAMモジュールを搭載した場合、Direct Rambus上の電流レベルが下がりエラー訂正不可能なレベルのノイズが発生するという問題が発覚し、ドタキャンと言われるほど急な延期となった。 この問題に対しインテルはIntel 820の問題ではなくマザーボードの設計の問題とし、RIMMソケットを2ソケットまでに制限することで回避可能であるとし、設計ガイドラインの変更などの対応で済ませた。しかし、製造済みのマザーボードを廃棄せざるを得なくなったマザーボードメーカーは不満を漏らし、一部のマザーボード製造者はマザーボードの設計ではなくRDRAMのメモリスロットを2本に制限しても同様の問題が発生するとしてIntel 820自体の問題だと指摘するなどしたが、不透明なまま原因は不問にふされ、出荷の再開と11月の正式発表が行われた。 これらの経緯により、Intel 820には正式発表の前からネガティブなイメージが付いてしまうことになった。
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