生倉会
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新鮮組最大派閥だが、結束力も弱く組員の質も低い数だけの弱小組織。主に地上げや脅しなどがシノギであり、たまに政治家から政敵を貶める依頼を受ける。 吝井 生倉会の舎弟頭。 妙と生倉による「鬼州組五代目姐を殺ることを条件に生倉を跡目にする」という密約に従い、小林や生倉会幹部の九十九を引きつれ龍子を襲う。その際龍子と共にいた静也をもろともに殺そうとするが九十九が土壇場で静也を殺すことを拒否。九十九ごと静也を殺そうとするが失敗し逃亡。そのまま高飛びする。武闘派ヤクザ。 小林秋奈(小林旭) 生倉会の戦闘隊長。 親分と同じく臆病で戦闘能力は低いが、その抜群の反射神経で銃弾をかわすことが出来る。通称「横っ飛びの小林」。 生倉と同様ギャグ要員として欠くことが出来なかったのだが、鬼州組との抗争の際に囚われ、無数の弾をかわしきれずに蜂の巣になって死亡。作者は「生倉とはいいコンビだったのに殺したのはしまったと思った」と語っている。 その後も生倉の幻覚の中で再登場、この時も得意の弾丸かわしを見せつけ「ワシはマトリックスより10年早く弾をかわしている」と威張っていた。 大林一穴 小林亡き後の生倉会の戦闘隊長を務める。 競馬のノミ屋をやっていたため、相手の戦闘力を図る能力を持つ。相手の戦闘力が高い場合は叫び、主を危険から守る。 しかし戦闘隊長としての活躍はここだけで、以後はほとんど絵だけの登場すらも減り、戦闘隊長としての地位も乳栗が引き継ぐことになる。 乳栗一角 生倉会系・緋具味一家の組員、隻眼で凶悪な人相を持つ。しかし下着集めが趣味で静也の下着の数少ないファンでもある。生倉会では唯一の親総長派でもある。 一時期生倉会の戦闘隊長を務めていたこともあるが、生倉邸において温泉を掘り当てたことにより独立し、関東温泉一家・初代組長となる。上記の二人とは違い特殊能力を持たないが、ギャグ要員として欠かすことができない人物である。必殺技は工具による乳首つねり(乳栗は乳首が弱点だと思っている)。 頭はアホと思われていたが、実は切れ者で利口者を嫌う生倉の性格を見抜いた上での演技だったという衝撃の事実が判明。直感、行動力だけでなく知性も含めた実力で主である生倉や静也の危機を救っていたことがわかる。 また生倉の嫡子、虎太郎の養育係も務める(当初はアホながら子育ての素質があったと思われていたが、その優れた能力で優秀な虎太郎が道を踏み外さないよう善導している)。 近藤静也記念館建設のために静也のデザイナーとしての足跡を一つ残らず集めていた。 近藤静也記念館初代館長でもある。 南原九官鳥 生倉会の幹部。生倉の命で海腐の娘、彩子を100円で風俗に売った。海腐の復讐を恐れた生倉によって彩子を殺そうとするが猪首に捕まり、幹部会での証人となる。 竹井 生倉会系・小舞組傘下の組長。 後に新鮮組を裏切り鬼州組みにつき、さらに生倉を誘う。 遠山陰吾(遠山景元) 生倉会系・陰美組の組長。 背中に桜吹雪の刺青があり、通称遠山の陰さん。ゲーム機賭博で草魔会と諍いを起こし、そのまま抗争に発展させてしまう。歯医者で虫歯の治療中にヒットマンに襲われ死亡する。 一寸坊也(一寸法師) 生倉会系・緋具味一家の組長。小柄。 雄琴冬次(雄琴温泉ソープ街、湯治) 生倉会系・穴倉組の幹部。スナイパーライフルによる狙撃、拳銃による銃撃戦の名手で通称「早撃ち雄琴」(しかし龍宝はこの呼び名や雄琴自身の存在を聞いたことがなかったという)。 男色で舎弟の若本を溺愛しており周囲からもたびたび、奇異な目で見られていた。穴倉組の解散後も若本の仇を討つため静也を狙撃しようとするが静也の優しさに感動し半ば静也の意志を無視し忠誠を誓う。 好意の無い人間に対しても義理堅い性格であり静也を暗殺するため生倉から情報をもらったことについて捕らえられても頑なに口を割らなかった。なお遅漏であり「遅撃ち雄琴」とも称されていた。銀座のマフィア抗争で死亡。 若本広美 雄琴の舎弟で通称「銃持ちの寵童」。 銃をとる雄琴の横で「発射して下さい!」と叫び促す。雄琴同様、男色で雄琴の射撃にも性的興奮を感じる。鳥羽・伏見の戦いで死亡。 宝蔵院万太郎(谷万太郎、宝蔵院流槍術) 生倉会系・日和見会の幹部。 得物による一騎討ちを好む剣豪に近い性格を持つ十字槍の使い手で通称「槍万」。鳥羽・伏見の戦いで死亡。 中村半五郎(中村半次郎) 兵庫の生倉会系・殺兆連合の会長。「人斬り半五郎」の異名を持つ。 鳥羽・伏見の戦いの前準備のため大阪を攻撃し海腐を足止めしていたが身元を知られ窮地に陥り応援を求めたが見捨てられ静也と生倉を恨む。 鳥羽・伏見の戦いの後、胡麻田組の傘下に入り新鮮組を攻めるが返り討ちに合い生倉の独断で射殺されてしまう。鳥羽・伏見の戦いにおける静也の判断による最大の被害者の一人。 ダンジョン・松永(松永弾正) 滋賀の生倉会系・穴倉組の組長。 組事務所が地下15階建てで最下層の15階までヒットマンが辿り着いたことはないと言われていた。 鳥羽・伏見の戦いでの敗戦で鬼州組の報復を恐れ組を解散する。 筒井順次(筒井順慶) 奈良の生倉会系・日和見会の会長。 栃乙松(とちおとめ) 栃木の生倉会系・苺一家の組長。 生倉考案の杯自動販売機で杯を受ける。同じ栃木の肘方組系・日光結構連合の山岸に些細なことで射殺される。 蒲井継之助(河井継之助) 生倉会5人衆の一人で新潟に一家を構える。自分達を犬扱いをする生倉に失望している。生倉会の中で函館戦争の際にもただ一人だけ新鮮組に残ったがそれは息子の虎太郎の器量に惚れてのことであった。 銀座のマフィア抗争で死亡。 浦和光 生倉会5人衆の一人で浦和に一家を構える。生倉を諌めて殴られた。 板子(イタコ) 生倉会5人衆の一人で青森の恐山会の会長。卑屈な態度を気に入られ会長代行に就任した。 生倉の息子・虎太郎の誕生会に風邪をひいて出かけたことで一度殺されかけており、そのことを恨んで鬼州組のスパイとして新鮮組の情報を伝えている。生倉への恨みから東北の親分達に鬼州組への寝返りをそそのかした張本人だが、静也が戻ってくるように発言するといの一番に杯を受けることを表明し、新鮮組の函館戦争の勝利のきっかけを作った。東京奪回作戦の際に手柄を立てようとして獅子王連合の骨手牛に頭蓋骨を砕かれて殺害される。 津軽凛悟(つがる) 恐山会の専務理事。 生倉志乃 美人で気の強い妻であり、かかあ天下である。一方で極道の妻としては静也も認めるほど胆力がある。 共に極道の妻同士ということで、妙や胡麻田の妻も交流がある。 基本的に旦那を厳しいながら愛しているが、龍宝を誘惑したこともある。 子育ては苦手ながら虎太郎を溺愛しており、生倉会の跡目は生まれた瞬間に決めた。 生倉豊美 生倉の前妻との一人娘。静也の嫁候補として登場した。その時間違えて猪首にフェラチオをしてしまった。フェラチオが得意で好色家。プリティの河合社長を美人局したこともある。 生倉虎太郎 志乃と生倉の息子。ようやく恵まれた長男であり、非常に溺愛しているが、自分も妻も養育には向かないということで乳栗に養育を任せきっている。乳栗はさまざまな意味で理想的な教育者であったことが後に判明、そのおかげで虎太郎は常識はもちろん仁義や誇りといった親とは正反対の美徳を学び育ちつつあり、生倉会傘下の組長たちから両親に似ず聡明な子であると思われている。 人懐っこい子供であり、静也や秋野など大人達に可愛がられている。最終回で可愛がってくれた蒲井の地で新潟でお米を作るという夢を持っている。
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