近藤静也
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近藤静也
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下着会社「プリティ」に社員として働くデザイナー。そして新鮮組の三代目総長でもある。新田たつお作品の主人公の典型である、背が低い小太り体型で子供っぽい風貌が特徴。初期は小さい垂れ目をしており、覇気がない表情をしていたが、物語が進むに連れ徐々に会社ではお調子者の剽軽な三枚目的なキャラクターに変化して行った。下の名「静也」は作者の新田の敬愛する落語家、桂文枝(当時・桂三枝)の本名から取られている。 平凡なサラリーマン人生を歩んでいたが、父・近藤勇足が反目する鬼州組に殺され、拮抗した勢力を持つ生倉と肘方が新鮮組の跡目を巡り権力闘争を引き起こす恐れがあったため、それを防ぐ形でやむを得ずに新鮮組総長の跡を継いだ。ただし近藤妙は静也の極道の才能を見抜いており、適任は静也しかいないと考えていた。普段争いごとを好まず、そのため子分からは「静かなるドン」とも揶揄される。しかし、子供の頃から武芸、射撃を叩き込まれたこともあり、いざという時はとんでもない強さを発揮する。基本はアウトローな性格であり、人の死や殺害などには冷静に対応できるが、秋野に危害を加える者や人の道に外した行動を取った人間には怒りを露にする。 昼のサラリーマン生活は、うだつの上がらない状態である。彼のデザインする下着は独創的というと聞こえはいいが、およそ実用的とは言いがたい変なデザインの下着を連発する。とはいえ物量作戦が功を奏しているのかヒット作は多く、作中の描写としてはプリティの中でも一番多くのヒットを連発している。また、上司の川西や先輩の逃野などからは、蔑まされたり無茶な行動をとるよう命令されるというパワーハラスメントを受けることもあるが、静也自身は「どこの組織でも上の者のいうことは絶対」という考えから反抗せずに従っている。会社の人間の大半は当然静也の夜の顔を知らないが、秋野明美を始めとして静也の夜の顔を知っている者もいる。なお、サラリーマンとしての給料は手取り20万円。 新鮮組総長として活動する時は、一貫してサングラスを着用する。服装は黒いワイシャツに白ネクタイ、白スーツというスタイルを好む。まれに黒スーツも着用する。この姿の静也は小柄ながらも威圧感を備え、かつハンサムに見える。 実は近藤勇足の息子ではなく、政治家の常盤金成の息子であるというストーリーがあったが、実際には母、妙の対常盤和解用の口実だった。 物語での活躍 三代目に就任してから鬼州組や海外マフィアの侵略に防衛を続けてきた新鮮組は、鬼州組を滅ぼそうと京都に攻めるが大敗してしまう。その後鬼州組若頭に龍馬がなり、大戦争が始まろうとしていた最終決戦を前に会社を退職。全ての退路を断って最終決戦に臨み、龍馬に自分がヤクザ解体を望んでいることなどを告白し、龍馬にわざと敗北して自分が死ぬことでヤクザ解体の夢を龍馬に託そうとしていた。だが自分が死ぬと明美も死を選んでしまうことを知り、明美のために全てに嫌われても生き続けることを決意した。 究極の下着がヒットしてからは、鬼州組に正体を隠すため昼間は「ボルドー権藤」として活動。函館戦争で鬼州組が集結しているにもかかわらず、本人は、プリティ河合社長と川西取締役に鉄槌を下すため東京に残る。函館での戦いに対しては、長期戦に持ち込み裏切った東北の親分達の心を疲弊させる作戦で勝利した。 その後東京に戻り、デザイナーを辞職する。イタリアマンフィアに対して龍馬と共に戦うが龍馬が死亡する。イタリアンマフィアと和睦した後、世界を牛耳るドレイク一族に立ち向かうが捕らえられ、中東の収容所に入れられるも、秋野に助けられる。その後秋野とは別れて鬼州組八代目・骨手牛と五分の盃を結び全国統一を果たす。 秋野と女性関係 秋野との関係は、惹かれながらも堅気として、下着デザイナーとして、生きて欲しい為に秋野を姐さんにすることは躊躇っている。また自身が極道をやめると生倉と肘方が抗争を起こしてしまう為に、やめられないというジレンマを抱えている。また、子供については自身の呪われた一族の血縁に嫌気がさして、作らないと決めている。また、女を知らない静也のために鳴戸が紹介した一流の女5人(その中には後述の理江も含まれる)を相手にして全員昇天させるなど、結構な絶倫でもある。女性キャラの多くが近藤の人柄や裏の顔について惹かれ、そのテクニックは敵対組織の女性すら落としてしまう(元婚約者の彩子曰く、面白くて、強くて、カッコイイよくて女の人には無敵)。そのことから生倉には「下半身外交」と評されることもある。 極道について 基本的に極道については嫌っており、「ヤクザなんて怠けているだけ、カタギの方が偉い」など公言している。また、敵対組織の極道にはもちろんのこと、自らの組織でも中村や高杉、西郷など昔ながらの極道者や、すぐ抗争を起こす血の気の荒い武闘派には冷たく、失脚や死亡させるまで追い込む事もある。一方でプリティの仕事で関係を持った極道や自分に忠義をある極道については重宝している。 戦略については専守防衛で何度も鬼州組や海外マフィアを撃退してきた。また、抗争する奴は破門という厳しい処置を取る穏健派とされている。最初の頃は幹部達から頼りないと言われていたが、話が進むにつれて内外に畏怖される存在になっていった。 鬼州組五代目姐については共にヤクザを嫌っている事もあり、彼女の遺言である「極道組織を無くすこと」を夢見ている。
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