特徴基本仕様とは? わかりやすく解説

特徴・基本仕様

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 03:40 UTC 版)

IMI タボールAR21」の記事における「特徴・基本仕様」の解説

ステアー社で設計されAUG初期型ストックハンドガード追加しなおかつ「ごつく」したようなイスラエル製らしい外見をしたブルパップ方式スタイルである。トリガーガードと一体化したグリップ上部にはバレル冷却させるための通風孔がある。肩付けする部分バットプレート開閉可能で、内部にあるボルト取り出して掃除することが可能である。コッキングハンドル(手で操作して弾を薬室送り込むための可動式取っ手部分バレル冷却用通風孔兼ねている。このコッキングハンドルは独立式であり、ボルト動きとは連動しないため、射撃中に動く事はない。バレルレシーバー以外の部位には直接接触しない「フリーフローティング方式」を採用し射撃時の命中精度安定化フルオート射撃時のバレル加熱によるストック溶け出し防止している。 外観ストックにはAUG同様のセンサテック(合成樹脂)を採用し内部パーツにはセンサテックとアルミニウム合金多用している。これにより後述するスタンダード仕様TAR-21では約2,800g(全オプションパーツ無し)という、アサルトライフルでは1、2を争う軽さ誇り腐食にも強い。主要機器があるストック後部重量集中させることで、即座に銃身持ち上げ構えて戦闘態勢移りやすくしているが、バランス後方寄りになりやすく、人によっては構えた時の安定性悪く感じ問題残されている(ただし、これについては後述バイポッド二脚)、M203 グレネードランチャー、フォアグリップなどを取り付け前方への重量増やせ若干改善できる)。 外部デザインに関する問題として、特にブルパップ方式でのショルダーストック部分は主要機器集約する場所だけあって大きくなりがちで、見た目としても重く感じてしまう。そこで開発責任者のシェベスは、ストック全体段差ライン多めに彫り込んだ独特なデザインで、ライフル自体小さく見せて視覚的に解決する事とした(それでも実際に後方寄り重量バランスのため、ユーザー判断により前述方法取られる事もある)。 現行モデルハンドガードには、握りやすさを改善するための盛り上がった線が六本追加された他、軽量化対策握りやすさの改善策としてトリガーガード/グリップにも溝を彫り込んでいる。最近モデルではピカティニー・レール標準装備した改良型ハンドガード供給されている。TAR-21CTAR-21STAR-21GTAR-21タボールストックは共通だが、X95のみ様々な条件前提とするため別デザインの物となっている(後述するX95の項目を参照)。 作動機構は、AK-47をほぼそのままコピーしたガリルとは異なり新規設計ガスオペレーション/ロングストロークピストン/ロテイティングボルト・システムを採用している。これは、AR-18機構アレンジした物で、オリジナルとの違いショートストロークピストンロングストロークピストン置き換え、ボルトロッキングラグを他には見られない大小4個の特異なデザイン変更した点にある。このためAR-18やM16系で採用されている7個のマイクロロッキングラグよりもボルト作動確実性クリーニング容易さ高めたものとなっている。 工作精度製造ノウハウ安定していない最初期試作モデルでは、ガリルより粉塵に弱いとされるM4A1比べて作動不良続出したらしく、一度1998年行われたイスラエル軍新規制式突撃銃トライアルにおいて落選してしまった。しかし、テスト結果反映させ、また、工作精度ノウハウそして生産ライン確立過程徹底的に改良され2003年頃にようやく完成した量産モデル性能イスラエル軍認められ採用された(ちなみにこのような完成までの経緯ウージーガリルネゲヴなど、IWI社製銃器全般に共通する事柄である)。 口径5.56x45mm(SS109)系列弾薬使用し基本的にはM16系(STANAGタイプ)の30マガジン使用するが、アダプター併用することにより、ガリル用の35マガジン流用できるなど、既存アサルトライフルとのマガジン共通性図っている。理論的にはM16用100ドラムマガジンや、ガリルARM50発ロングマガジンも装着することは可能ではあるが、ブルパップ方式デザイン上、構え安定性悪くなるため推奨されない同様にブルパップ方式デザイン上、アイアンサイト(金属照準器)で照準付けることが難しいので、タボールにはドットサイト光学式照準器)が標準装備としてバーチカル・グリップ上部通風孔の上装着可能であるが、後に非常用アイアンサイトも追加された。これらについては後述する。ブルパップ方式基本的に薬莢排出方向右利き左利きかで改造を施さなくてはいけないが、タボールはコッキングハンドルを反対に付け変え排出しない排莢口を塞ぐといった最小限改造両利き対応としている。なお、コッキングハンドルの無い部分にはピカティニー・レール装着可能で、様々なオプション機器取り付け可能である。同様にセレクタースイッチも利き手により変更されるほか、イスラエル軍において広く扱われるM16系突撃銃スイッチ位置合わせており、移行した際の違和感少なくしている。 他に、構えた射手顔面チャンバー存在するため、シェベスは万一弾薬異常燃焼事故対処すべく、高圧ガス前方逃がして被害最小限食い止めるメカニズム新たに開発した。このタボール独自のメカニズムには特許下りている。また、最終弾の発射後にはチャンバー開いたままとするボルト・ホールドオープン機構備えている。 フラッシュハイダー消炎器)にはライフルグレネードサウンド・サプレッサーサイレンサー減音器)を装着可能で、銃身には銃剣バヨネット装着用のアタッチメント取り付けて銃剣戦闘も可能としている。ハンドガード取り外し可能で、取り替えて専用オプション取り付けることができる。 なお、2009年度IWI社の大規模な方針転換およびカタログリニューアル計画一つとしてタボール一種として開発されたが特異な位置付けにあったマイクロ・タボールMTAR-21X95改称派生の別モデルとして完全に独立させた(後述)。

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特徴・基本仕様

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/21 14:02 UTC 版)

IMI バラクSP-21」の記事における「特徴・基本仕様」の解説

現代において旧式化したジェリコ・ピストルシリーズの後継として開発された。完成2001年であり(販売2002年から)、時系列的にIWI社となる前のIMI小火器部門最後に新規設計した銃器でもある。 ジェリコより丸み持たせつつもイスラエル製らしい「ごつい」外観を持つ。後述グリップ部分ワルサーP99にも似たデザインである。 基本的にジェリコ構造が元ではある物の幾つかの新機軸盛り込まれ新設計の拳銃であり、特に同社設計デザートイーグル影響受けていると思われる点が多数存在する。 グリップ・フレームだけでなく、幅が大きく盛り上がったスライド後半部分にもポリマー採用されているのが外観上の最大特徴である。正確に全体的に筒状スライド後半部分はポリマー覆われ構造であり、これにより従来金属製スライド問題一つであった金属が熱を持ちスライドが引き辛くなる問題解消されている。また、ポリマー部分には一体成形リアサイトもあり、金属スライド)に直接滑り止めの溝を彫らずにすむため、コストダウン兼ねた設計となっている。 ハンマージェリコ似たデザインである。コック&ロック機能とそれに合わせたデコッキング機能ボタン)も存在し下ろしたハンマー安全に戻す事ができる。このデコッキングボタンは金属製で、スライド後半ポリマー部分とは別のパーツであり、外観上で質感別けている。こちらはワルサーP99の物と似たタイプである。 専用キー用いトリガーロックする事もでこるが、これは、米国マーケット対応させるための安全策であるとも言えるグリップには手に合わせて溝が彫られてあり、握りやすく設計されている。これは、ジェリコのポリマーフレームモデルには無かった要素である。内部機構最大特徴は、デザートイーグル様にリコイル・スプリング左右に分かれている点にあり、反動低減バレル軸線低さ貢献している。作動閉鎖システム一般的なティルト・バレル方式ショート・リコイル閉鎖時はスライドチャンバー直接噛合わせて固定するブローニング改良型である。トリガーシングル/ダブルアクション使用弾薬9x19mm9mmパラベラム)、.40S&W、.45ACP三種類。それぞれ16発/12発/10発の装弾数だが、北米モデル規制全種類10固定装弾となっていた。 バレル長は99mm。ライフリング9x19mmクラス拳銃では珍しい6条右回りのポリゴナルタイプであり、ここでもデザートイーグル影響受けている様である。マズル部分ラッパ状で、スライド一体化するデザインとなっている。 9x19mmと.40S&Wモデルフレーム自体には互換性があり、スライドリコイル・スプリングバレルマガジン交換口径コンバージョンを可能としている。ちなみにジェリコデザートイーグルでもほぼ同様の行程口径変える事ができる(前者は9mm/.41AE、後者.357マグナム/44マグナム/.50AEなど)。 全長190cm、重量は9x19mm/.40S&Wは735g、.45ACPは765g(どちらも装弾時)。

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特徴・基本仕様

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:20 UTC 版)

ツルベロ ラプター」の記事における「特徴・基本仕様」の解説

R4シリーズ後継発展型として開発されたため、内部機構などはガリルやその他AK系と基礎こそ変わらないものの、変更点見受けられる作動閉鎖システムガリルAK系に準じたガスオペレーテッド/ロングストローク/ピストンヘッド/ロテイティング/ボルトだが、オリジナルが2個のボルトロッキング・ラグを使用する事に対しラプターではM16系に準じた6個のボルトロッキング・ラグとなっている。 コッキングハンドルはボルト直接取り付けられており、右側面のエジェクションポートからはみ出た格好となっている。近年製作されるアサルトライフルのようにコッキングハンドルを左側面に取り付ける事は出来ない口径使用弾薬)は基本の5.56mm×45と、AK系の口径7.62mm×39の二種類となっている。口径5.56mm×45ライフリングは6条・7インチ一回転口径7.62mm×3910インチ一回転である。 マズル・コンペンセイターは従来R4向けの物と、ライフルグレネード装着対応するNATO互換型を選択出来る。 マガジンは、口径5.56mm×45モデルでは従来ガリル向けマガジン及びそれと互換性のあるセンサテック(合成樹脂)製のマガジン使用する。5発・10発・20発・30発・35発・50発のバリエーションがあり(35発が基本)、これもツルベロ社から生産供給される。他にM16系STANAG マガジンアダプター併用流用可能とする。口径7.62mm×39モデルではAKマガジン流用し装弾数は30発とする。 レシーバー部分金属製であり、削り出し製作される近年のセンサテックを大幅に用いたライフル比べる重量のあるモデル分類される(インファントリー・モデルでは4.6kg)。側面には大きくTRV口径名) Raptor刻印打たれている。 ストックFN FALのバットストックを伸ばした改良型ストック通常装備とする。このストック従来R4向けの品の中央部支柱設けた改良品となっている。近年のモデルではM4系に準じたテレスコピック伸縮式)ストックにも交換可能で、ユーザー幅広い要求応えられる仕様としている。 キャリングハンドル装備レシーバー上部ハンドガード部に4つピカティニーレール装備しドットサイトでの照準前提とする。アイアンサイトも存在しリアサイト部は折りたたみ微調整可能な非常用だが、それとは別にレール取り付け型のリアサイト存在するドットサイトはエイムポイント社製照準器標準付属する。 なお、R4シリーズベースとしてはいるが、あくまでツルベロ社オリジナル開発であるため、IWI社のガリル及びそのライセンスとは一切関係なく、ツルベロ社の製品として販売されている。

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