樋口派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 02:32 UTC 版)
樋口(ひぐち) 通称、異名:「帝王」 光嶺高校のトップに君臨する学園最強の男にして、光嶺の「帝王」。 ゴーグル付きのフードで顔を隠しているなどその素性には謎が多いが、戦闘力・統率力共にずば抜けた能力を持つ。 朝桐との初対面時に、朝桐が自身に無礼な行動をとったこととは別に、朝桐にある「何か」を感じて試しに手を下すが、その直後に朝桐が無意識に繰り出したパンチにより、奥歯を折られる。そこから朝桐に「光嶺で何をやらかすか」可能性を見出し、一目置くようになる。 大変な自信家であり、小物は相手にしない主義なため、自らが手を下す相手に対して「(俺の手を煩わせた事を)自慢していいぜ」と投げかける癖がある。 中学時代の柾木や砂原の兄貴分・北条とは過去に因縁がある。 甲斐に「人を殺せる」と比喩される程の威力の右ハイキックを得意技としており、作中屈指のタフさを誇る朝桐やLSDの副代表の丘下を一撃で倒した。 以前は吉岡とコンビを組んでおり、旧綾瀬派(遥の兄)の1人であったことが窺える。また、甲斐と一度交戦しており、勝負がつかなくなるほどの戦いを繰り広げていた。これは、甲斐が「光嶺の看板と派閥を背負う者の重みと意地」からきていることによるものであり、朝桐との再戦時にも、朝桐に光嶺現トップである自身の重みについて語っている。 第一部終盤、光嶺の最強の座を賭けて童門と対峙した末に辛くも勝利。朝桐とも対決し、朝桐が「退学宣言」したことにより光嶺の掟に沿い全力以上の力を持って朝桐を圧倒。その後のエピローグでは、全力以上の力を出したことで気が晴れたのか、3年になってから長らく話すことがなかった吉岡と会話を交わしていた。 キャラクターのモデルは、ライオン。 山城邦男(やましろ くにお) 樋口派の二年生の一人。常に冷静で、敵に対しては容赦のない性格。第1話から登場するが、当時は名前が表示されていない。 危険人物やアクシデントを監視する役目を担っており、砂原や大門寺などの下級生に命令して鎮圧に当たらせていた。 朝桐については当初はなんとも思っていなかったが次第に影響力を強めていく様子を見て危険視し、仲間を集めて「朝桐潰し」を計画する。手始めにそれに反抗した瀬下を病院送りにするが、そのことが朝桐の逆鱗に触れ、逆に殴り込みをかけられる。最終的にはアジトとしていた倉庫で朝桐に直接対決を挑むが、敗北する。 自身の実力は決して低くはないものの、高圧的な言動とは裏腹に喧嘩では冴えない場面が多く、東郷、朝桐と対決した際にはどちらも一撃のもとに倒されている。 樋口への忠誠、東郷との友情は本物であり、作中終盤では勝ち目がないと理解していても3年の童門へ挑むなどの男気を見せた。 仁宮(にみや) 通称、異名:「クレイジー仁宮」 樋口派の二年生の一人。柾木を上回る要注意人物。 過去に柾木を仕止めるために火をつけて燃やそうとしたが、逆に事故同然に自分が焼かれてしまい入院していた。 退院後、全身に包帯を巻いた痛々しい姿で復活。逆恨み同然に柾木への復讐を実行し、砂原と柾木の二人を相手に後一歩まで追い詰めるが、柾木のパンチと砂原のハイキックによるコンビネーション攻撃(ついでに朝桐&オニギリのスクーターによる駄目押し)によって、倒された。 頭上からビールラックを落とす、ナイフで目を狙うなどの非情で容赦のない攻撃が目立つが、柾木の攻撃を耐え切り、砂原をパンチで吹き飛ばすなど自身の能力も相当なものである。 方法こそ正気を疑われるようなものではあるが咄嗟の機転から仲間の窮地を救うなど、頭の回転も速い。 柾木の一件で退院後から暫く立っても包帯を巻いたままであり、そのまま包帯キャラとして定着した。 キャラクターのモデルは、ハイエナ。 東郷滋(とうごう しげる) 通称、異名:「不死身の東郷」 樋口派二年のトップ。童門に「二年最強」と評される実力者で、樋口からの信頼も厚く、彼が不在の場合は樋口派の指揮を執ることもある暴力装置的存在。山城とは一年生の頃からの友人。 美形の顔に無精髭を生やした優男だが、その正体は「不死身」と称される猛者。 高圧的な態度を取ることが多い二年の中では珍しく穏健な人格者で、「長幼の序」を信条としており、下級生である朝桐に上級生として説教する面もあれば、樋口の命令には下級生として淡々と従うドライな面もある。一匹狼であまり学校に顔を出さず、もっぱらコンビニで(なぜか1種類だけ)買い込んだ食べ物を食べている。 ひょんなことから朝桐と知り合い食べ物を分け合う仲となるが、朝桐が光嶺を騒がせている一年生と判明すると上級生として対峙。合計パンチ三発のみという短くも息の詰まる死闘の末、朝桐に倒された。その後、朝桐は「先に東郷のパンチが当たってたら自分が負けてた」「もうあんたとはいろんな意味で戦いたくない」と言っていたり、そのまた後の樋口との会話においても「(東郷を倒したものの、それでも)勝った気はしていない」と言わしめた。この一件で朝桐は「長幼の序」を少しずつ理解するようになる。 渾名に恥じない鉄壁のタフネス(朝桐を除けば、登場人物のほとんどが東郷にダメージを与えられていない)を誇り、それを盾に剛腕の一撃を見舞うという骨太な戦闘スタイルをとる。 元野球少年であり剣道経験者であるが、普段は得物を使ってケンカをすることはない。 アップリケの付いたお茶目なTシャツを好んで着ている。後にこれらのTシャツは実際にマガジン公式サイト内で販売された。 第二部(A-BOUT!!朝桐大活躍編)では東郷派の長となる。 後の続編であるA-BOUT!SURFで下の名前が判明した。 国見剛 (くにみ たけし) 樋口派の二年生の一人。長身とゴツいアゴが特徴。 瀬下の仇討ちに現れた柾木と互角の戦いを繰り広げていたが、東郷が倒された途端に茫然自失してしまった。 チームイーター戦では久葉に顔面をガラスに押し割られ重傷を負う。 宗原英吾(そうはら えいご) 樋口派の二年生の一人。パーマと肥満体形が特徴。 瀬下の仇討ちに現れた大門寺と戦い、一進一退の攻防を繰り広げた。 2回目の登場以降は強敵の引き立て役が多く、チームイーター戦では久葉や康月に惨敗したり、終盤でも吉岡派1・2年のリンチに遭い気絶させられたりとろくなことがない。 松下好一朗(まつした こういちろう) 砂原軍団・幹部の一人。サングラスが特徴。砂原を崇拝しており、彼のためならどんな卑怯で汚い手も使うキレた人物。 朝桐を危険視し、トラックで轢いて重傷を負わせるが、砂原の意に反した行動を取ったということで砂原自身の手で制裁を受けることになる。 朝桐との対戦後はしばらく登場しなかったが、後に退学していたことが8巻のおまけ書き下ろしで明らかになった。 皆藤(かいとう) 砂原軍団・幹部の一人。柾木を嫌う一年の一人で柾木にやられた仲間の仇を取りにきたが、柾木に刺される。その後、彼の取り巻きと砂原軍団の一部で朝桐と柾木を襲うが逃げられる。 宗村(むねむら) B組の生徒。皆藤の取り巻きの一人。 福地(ふくち) C組の生徒。皆藤の取り巻きの一人。 綾瀬遥(あやせ はるか) 樋口派一年の現トップ。寿司屋でバイトをしている。抜群のスピードとトリッキーな動きが武器。 砂原が樋口派を抜けたため、樋口派一年を仕切ることになった。 寿司の出前中に朝桐と出会い、自転車が衝突して寿司が台無しになり、朝桐に寿司を握るのを手伝ってもらった(朝桐のことはそれ以前から知っていた)。そのあとで朝桐に自分は樋口派と正体を明かしたことで朝桐と対峙するが寿司屋の親方の連絡で中断。再戦時は紫と鉢合わせになり朝桐の提案でトリプルスレットで交戦。しかし途中で警官が到着したため中断。その後再々戦時は過剰な噂の影響で一年最強決定戦にまで発展してしまう。 中学時代、地域の中学全てを制圧し、総勢100人を超えるグループを仕切っていた。だが、それは強い兄の存在に焦り、力で無理に人数を増やしていただけ過ぎなかったため、チームのことをしっかり把握できておらず、それが原因で古舘に大怪我を負わせてしまった。そのためチームを背負う責任の重大さを誰よりも理解しており、気分で自分のチームを捨てた砂原をよく思っていない。 1年最強決定戦では、その砂原との意識がなくなってなお闘い続ける死闘を繰り広げた末に敗北。 第二部では東郷派に所属。 古舘(ふるたち) 樋口派の一年。サングラスが特徴。砂原にかわり、綾瀬とともに樋口派一年を仕切る。作者の市川いわく、用心深い性格。 綾瀬とは昔からの友人。 中学時代、左目に大怪我を負ってしまったため、左目はほとんど見えない。 1年最強決定戦では辰巳派の鮫島を圧倒、3回戦に進出するが、闇討ちにきた吉岡の鉄パイプに被弾してしまった。 第二部では遥とともに東郷派に所属。
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