昼飯時「ランチタイム」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 16:25 UTC 版)
「薔薇のマリア」の記事における「昼飯時「ランチタイム」」の解説
アジアンを頭領とするクラン。拠点は首都エルデン。基本活動内容はクラッカー。入団条件は不明。ただし、全員がアジアンに許可されている。昼飯を食べる仲間にも不自由する様な人間が集まったのを始めとするため、昼飯時という名前がつけられた。メンバーには財力や優れた戦闘能力を持つものも多いが、旅行者上がりのようなものもおり、規則以外は仲間に縛られない。現在は38人で構成されている。 アジアン 声 - 石田彰 黒髪に薄青の瞳。穢れし者どもの国の真の王が生み出した、最後の王子。マリアローズを熱愛している。クラン「昼飯時」の頭領(マスター)で美形である。男女問わず様々な人物から思いを寄せられている。 時間さえあれば常に高所からマリアローズをストーキングし、危険が迫れば颯爽と助けにやってくる。マリアローズのことを「極限愛(ラヴ・マックス)」「マイスウィーテスト」「薔薇」と呼ぶこともある。 父親のルヴィ・ブルームによって、「タナトゥス」「ジャシュギシュ」「アルカーディア」「ウルクハンド」「ヤヌゥ」という異界生物を体に憑依させられている。「タナトゥス」は背中から生える闇色の翼、「ジャシュギシュ」は左腕に宿る硬い黒い鱗の大蜥蜴、「アルカーディア」は右腕から伸びる黒い紐であり、その根元には目も口も暗い穴となった女の顔がある。「ヤヌゥ」は腹に開く何もかも喰らい尽す口として登場している。 彼らは隙あらばアジアンの身体を奪おうと抗うので、当初は彼らを使用することをためらっていた。10巻でのルブィ・ブルームとの戦いで、一度彼らに心と身体を奪われかけたがマリアローズの声で我を取り戻した。それ以降は彼らを支配することに成功し、戦闘などにも積極的に使用するようになっている。 他者の命を捧げる事で千人分の悲鳴を上げる、「泣き叫ぶ短剣(スクリーミングダガー)」の使い手。切り札として、右手に「泣き叫ぶ短剣」を突き刺して己の血を吸わせ、幾つもの節に分かれた真紅の剣を象る、「断末魔の剣(デスクライソード)」がある。「虐殺人形(カーネイジドール)」の異名で知られているが、アジアン自身はその呼び名を嫌っている。棘闇(ソーンダーク)は服のブランドで、モデルになるのを条件に衣服を提供されている(ザ・スニーカー2006年12月号)。 食事や睡眠をしばらくとらなくても平気。 漫画版ではマリアへの思いを形にした詩集「ラブ・マックス」を書き上げている。それを読んだカタリ曰く羞恥プレイ満載でアジアンの生霊が憑いていると言うほど中身が濃い詩集らしい。捨ててもアジアンがすぐにマリアの住居(漫画版は小説版の4巻後から5巻までの時代設定を採用しており、当時のマリアの住まいは高層寺院の屋上の小屋だった)の玄関ドアの前に戻してしまう。これに業を煮やしたマリアはユリカのアドバイスを参考にして銀行の金庫に詩集を預ける方法をとった。だが翌日には今まで書いた詩集とさらに新たに書いた詩集がマリアの家の玄関前に置かれていたため、マリアやZOOの面々からはアジアンの書いた詩集「ラブ・マックス」は呪われたアイテム扱いされている。 ベティ 「昼飯時」結成時からのメンバーで職は魔導士(ウィザード)。ベティは仮名。サフィニアの姉弟子に当たる。通称「垂れ目のベティ」(ベティ・ザ・ドゥルーピングアイズ)。特殊な精神集中(チャネリング)に入らず魔術を発動させる事が出来る「第三脳」(サード・プレーン)を持ち、テレポートを実現させたとてつもない実力の魔導士。露出度の高い服を着る。胸が小さいのを気にしており、寄せて上げているが他人からは胸が小さいとすぐにわかる。実際に胸を寄せて上げて露出度の高い服を着ていることについては同じ胸が小さい妹弟子のサフィニアからも『どうしてそんなに無駄なことを』と思われている(9巻参照)。そのことを揶揄されると相手に危害を加える。 昼飯時のメンバーとは良好な関係を保っているが、同クランのナツコとは犬猿の仲。 クラニィ 「昼飯時」結成時からのメンバー。取立て屋。報酬は4割。エルデンへ来る以前はハッツフォーという国の治安維持騎士団に所属していた。ダリエロと互角に戦うほどの実力者で、相手を殺さずに行動不能にする戦い方が得意。「昼飯時」の他のメンバーに比べると非常に常識的であり、お人好し。アジアンと親しく、彼の働きかけにより「昼飯時」が結成された。リリアという妻、ジョゼとユーリィという子供がいる。「昼飯時」の中心的存在だったが、SmCのジェイによって殺される。彼の死はアジアンや昼飯時のメンバーに大きな影響を与えた。 ローガン 「昼飯時」結成時のメンバー。酒場「ミケランジェロ」で働く。頭頂部の髪が薄く、逞しいが、中年太りの体躯。いつも人好きのする笑みを浮かべている穏やかな人物だが、天才的な刃物の使い手。愛した女性を殺したくなる性癖を持つ。クラニィの死後、「昼飯時」を脱退した。10巻にて再登場し、アジアンと戦った末に死亡。 リキエル 「昼飯時」結成時からのメンバー。アザナエル人(だと思われる)。筋骨隆々の仮面の男。真冬であっても上半身裸で外で筋トレをする非常識な面もあるが、性格は常識的かつ博識で思慮深い。アジアンに敗北してからは信仰する「彷徨える星神(ワンダリング)ソオル」に、アジアンのためにその命を使うと誓いを立てた。 ダリエロ 「昼飯時」結成時からのメンバー。元クラン「蛇蝎(だかつ)」頭領。凶悪で恐ろしくタフの暗器使い。奪う殺す犯すが大好物。左右非対称の服を着ており、右目は青く左目は黒のオッドアイ。ミシーリャに名前をつけた人物であり、ミシーリャの言っていることが理解出来る。 カイ 粉砕女。「明けの明星(モーニング・スター)」の使い手。戦う時は全身を特注の鎧で完全武装している。鬼人(オーガ)の谷で戦闘奴隷として育った。エルデンでクラッカーとして暮らしていたが、昼飯時に加わる。まっすぐで素直な性格。アジアンに恋心を抱いている。口癖は「粉砕するぞ」。 ヴィクトリア 長身の医術士。妹に比べれば医術式の腕前は劣るが、綿密な施術をするため仲間からの信頼がある。 190cmを超える身長を気にしてか極端な猫背である。フリル付きの黒い女性用医術士服、黒いリボン付きの女性用医術士帽を身にまとっている。前髪が長い、金髪ウェーブ。 両親は列車事故により亡くなっている。 ナツコ ヴィクトリアの妹。医術士。医術士としての腕は、姉のヴィクトリアよりも良いが、女性や好みではない男性が患者の場合、施術に手をぬく。「穴女」(ベティ談)と呼ばれるほどの男好き。服のサイズが合わない姉のために服を縫ってやったり、化粧を施す、髪を金髪に染め上げるなど、姉想い。 同クランのベティとは犬猿の仲。これは胸が小さいくせにやたらと露出度の高い服をベティが着ているのが似合わない=気に入らないということらしい。ナイチチ、ニセチッチと言ってはその度にベティから魔法攻撃されているが、一向に改めようとしない(Ver3参照)。 ヨグ・フローヨ・メイドルフ・サイケングレンマイセルヒ 眼鏡をかけた神出鬼没の青年。穏和な性格だが意味不明な言動が多い。他人の夢に介入したり、水を精製・凝固させたりすることができる。様々な名や姿を持っており、ヨグの名前も偽名。父親は他人に紹介できないような人物だと語っている。地獄帝国出の悪魔(ヒト)であり、Axxfflamanddraという種族。真の姿は無数の蝶であり、他の生き物に擬態することが出来る。 クララ 高利貸しの美少女。胸が大きく、高飛車な言葉遣いで話す。ラフレシア第三帝国の貴族。上からものを見る傾向があるが、忍耐心がある。 ナツコのように露骨に表には出さないものの、ベティの性格については『はっきり申し上げて、むかつきますわ。生意気ですのよ。ニセチチのくせに。』と内心思っている(Ver3の201ページを参照) また、アジアンの夢の中では「そのようなことは例えばベティさん。あなたのように心底からひねくれた方にお任せしますわ」とも言っていた(8巻参照)
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