妙義ナイトキッズ(NightKids)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:03 UTC 版)
「頭文字Dの登場人物」の記事における「妙義ナイトキッズ(NightKids)」の解説
ガラの悪い連中が多い走り屋集団。リーダーの中里とナンバー2の慎吾による派閥争いが激化しているが、いざとなった時の結束力は高い。 同じ群馬エリアでは赤城レッドサンズや秋名のハチロクの方が走り屋の間では有名であるため、チームとしての評価はあまり高くない。 慎吾と沙雪が幼馴染のため、碓氷峠の2人組・インパクトブルーとも親交がある。 こちらもスピードスターズ同様原作とアニメでチームステッカーのデザインが違い、新劇場版でもチームステッカーのデザインが根本的に一新されている。 神奈川最終戦では、中里毅、庄司慎吾がギャラリーとして再登場する。 本拠地…群馬県甘楽郡下仁田町及び同郡妙義町(妙義町は現在の富岡市)・妙義山(群馬県道196号上小坂四ツ家妙義線) リーダー…中里 毅 中里 毅(なかざと たけし) 声 - 檜山修之 / 諏訪部順一(新劇場版) 「ナイトキッズ」のリーダー。かつてはS13シルビアに乗っていたが、ある日妙義山に現れた白いR32乗りの島村栄吉にパワー差で圧倒され敗北を喫する。以来「遊びだけ」のドリフト走行に疑問を抱くようになり、相手と同じR32に乗り換えて確実にタイムが出せるグリップ走行にこだわっている。 R32に乗り換えて以来「数多くの敵が敵でなくなった」と不満を抱くようになり、高橋啓介に勝利した拓海をターゲットとしてバトルを挑む。しかし感情任せのムラっ気の大きい走りが災いして無理にマシンをぶん回した挙げ句、GT-Rの弱点であるフロントヘビーから来るアンダーステアとフロントタイヤの熱ダレが露呈してスピン。右のリアをガードレールにヒットさせ自滅した。アニメでは拓海とのバトルに負けた後「負けたのにさわやかな気分だ…」と感じており、「もう一度腕を磨いて挑戦するか…」とリターンマッチを仕掛ようとしていた。 中里の長所は思い切りの良さと勢いでアクセルを踏み込んでいく豪快なドライビングにある。高橋涼介からは「ツボにはまると速いが、プレッシャーに弱くキレやすい」と評価されている。 拓海とのバトル以降も敗北が続き、高橋涼介直伝のテクニックを身に付けた高橋啓介にも鼻先の差ではあるが敗北した。エンペラーの岩城清次とのバトルでも、焦りからブレーキング時の荷重移動不足でアンダーステアを誘発、右フロントを壁にヒットして車をクラッシュさせてしまい敗北した。 その後のドラマCDでは幾分落ち着きのある走りをするようになり、島村の地元である箱根山でR32同士のバトルを繰り広げ、中里がテクニックの差で勝利する。 ロータリーエンジン車が嫌いな様子。クルマの馬力は、拓海とのバトル時は380ps、啓介とのバトル時は395ps。 実写版では高橋啓介が登場しない代わりに、啓介の役割を兼ねている。涼介とは親友同士の間柄になり、2度に渡る啓介戦が中里戦に置き換わっている。最初は助手席に拓海を乗せた樹と対戦して圧勝するものの、その夜に行われた拓海との戦いに敗北(1回目)、その後、原作の啓介戦と同じような筋書きで拓海との2回目の戦いに挑むが、R32の重さと焦りで自滅するのではなく、啓介戦と同じように突然の溝落としに対応できずに敗れるといった展開になっている。 原作、アニメ版では喫煙シーンが存在するが、新劇場版では全てカットされている。ただし新劇場版基準のパチスロ版では喫煙シーンが存在する。搭乗車種…BNR32 スカイラインGT-R V-specII(1994年式) ボディカラー…ブラックパールメタリック 主な外装パーツ…nismo製フロントバンパー、Veilside製フロントリップスポイラー(原作、First Stage、ゲーム)、WORK製ホイール、スポーツマフラー(メーカー不明) ナンバー…群馬 33 が 26-037 / 妙義37 ひ 6-527(新劇場版) 庄司 慎吾(しょうじ しんご) 声 - 藤原啓治 / 阪口周平(新劇場版) 「ナイトキッズ」の主要メンバーでナンバー2。「デンジャラス慎吾」の異名どおり、ラフな戦術を好み、勝つ為には危険な手段もいとわない。そのやり方を嫌う中里とは対立しあっている。 左足ブレーキを駆使した鋭い突っ込みを得意とし、下りなら中里をも凌駕するFFマシンの使い手。群馬エリアのダウンヒル最速を名乗って憚らない自信家であり、妙義のダウンヒルのレコードタイムを中里のR32よりコンマ数秒上回ることもある。 下りスペシャリストとしてのプライドとナイトキッズ最速の座を狙って、中里を倒した「秋名のハチロク」こと拓海を危険なバトルで排除しようと企む。拓海をバトルへと誘い出すため、池谷のS13に危険なプッシュを仕掛けクラッシュへ追い込もうとした(アニメではこれに加え、デート帰りのイツキのレビンにバトルを仕掛け、池谷と同様の手口でクラッシュへと追い込み、拓海の怒りを買った)。その後拓海たちの前に現れ、池谷のプライドを傷つけるような言葉で挑発し、怒りに燃えてバトルを受けた拓海に自身が得意とする「ガムテープデスマッチ」を挑む。拓海とバトルした際のクルマの馬力は185ps。 序盤は不慣れな片手固定の操作に戸惑うも、ほどなく順応しペースを上げていく拓海に脅威を感じ、ハチロクをクラッシュさせようとプッシュを仕掛ける。しかし、偶然にも360度ターンで難を逃れられ驚愕。そして、悪質行為にブチ切れた拓海の怒りに任せたラフな走りで猛追され、溝落としで追い抜かれる。勝てぬならせめてと最後はダブルクラッシュを狙おうとしたが、拓海の素早い突っ込みによってかわされ、自爆する形で単独でクラッシュ。右手を固定していたため、手首をキックバックにより負傷した。傷ついた愛車を見て涙を滲ませたり、本来恨まれていても仕方のないはずの池谷から向けられた善意に素直に感謝するなど、バトル後は憑き物が落ちたかのような様子だった。 これ以降、元来のダーティさは控えた感があり、中里とも仲が悪いように振る舞っているものの、拓海と涼介のバトルやプロジェクトDの最終戦、アニメでは涼介と京一のバトルや拓海と涼介のエキシビションマッチを一緒に観戦、妙義でも共に行動していたりと、徐々に関係は軟化している。ドラマCD「黒い稲妻・新たなる不敗伝説」では沙雪とともに、中里の因縁の相手である島村との対決のセッティングのために奔走した。 「インパクトブルー」の沙雪とは幼馴染。沙雪の話によれば、小学生のころ風邪を引いたまま登校した時に鼻水を垂らしていたので「ハナタレ慎吾」という不名誉なあだ名でいじめられ、それが原因でグレてしまったとの事。 かなりのホンダ党らしく、VTECエンジンの加速感とエンジン音を絶賛している。原作では、秋名で行われた拓海と涼介のバトルを見届けた後「俺だってホンダがFR車を作ってくれれば乗り換えるよ」と語っており、S2000が発売された後に掲載された番外編「センチメンタルホワイト」では、沙雪から「S2000買うの?」と聞かれ「欲しいけどビンボーなんだよ」と返している。ゲーム「ARCADE STAGE」シリーズでもプレイヤーがS2000に搭乗している場合、かなり意識した台詞を言う。原作とアーケードゲームではホンダ系列のチューニングショップである無限のTシャツを着て登場するが、新劇場版におてはINFINITYというシャツを着ている。 原作、アニメ版では喫煙シーンが存在するが、新劇場版では全てカットされている。搭乗車種…EG6 シビック SiR-II(1991年式 前期型) ボディカラー…ミラノレッド 主な外装パーツ…フロントバンパー、5ZIGEN製マフラー、無限製RNRホイール、純正ドアバイザー ナンバー…群馬 56 よ 46-037(Battle Stageでは、群馬 59 き 32-145)/ 妙義56 よ 6-270(新劇場版) 宮原(みやばら) 声 - 志村知幸 「ナイトキッズ」のメンバー。原作番外編およびExtra Stage第2話「センチメンタルホワイト」に登場。柄の悪い連中が多いナイトキッズの中では比較的穏やかな風貌をしている、眼鏡をかけた好青年。 沙雪曰く「慎吾の知り合いにしちゃまとも」。MR2に乗っており、慎吾からは「ナイトキッズじゃ速い方」と評されるが、走り屋としての目標を失い引退を考えていた。 慎吾と沙雪のセッティングにより、真子と知り合う。真子を好きになり告白するが、走り屋としての目標を追い続ける真子の決意を知り別れる。秋名山で樹のレビンをバカにしたMR2のドライバー「章央」とは、別の人物である。搭乗車種…SW20 MR2(1993年式 III型) ボディカラー…スーパーレッドII ナンバー…群馬 58 か 95-593 弘道(ひろみち) 声 - 安井邦彦 → 高木渉(Second Stage)/ 入倉敬介(新劇場版) 「ナイトキッズ」のメンバーで、リーダーの中里に勝ったハチロクを見るために秋名山へ来た。 偶然遭遇したイツキと拓海に威圧的な態度を取り、レビンのホイールやマフラーがノーマルであることを貶した挙げ句(アニメではさらにレビンのタイヤを足で蹴っている)、ハチゴーだと分かると仲間たちとともに大笑いした。その後、「観光バス(アニメでは原チャリ)に煽られないように頑張ってくれや」と言い残し去って行ったが、この一連の行為に怒った拓海が運転するレビンに猛追され、溝落としで抜き去られそのまま振り切られた。 原作では後に妙義山でのレッドサンズとの交流戦で、アニメではエンペラーの妙義山襲撃の際に正一、章央と共に再登場する。 正一、章央共に名前はアニメのみの設定だったが、後に発売された副読本で原作に取り入れられ、新劇場版でもこの名前で表記されている。外見や性格は、後に登場する岩城清次と近い。 アニメ版では後述の正一、章央を含めて、Second Stageでエンペラーに挑まれた「THUNDERS」のメンバーとして扱われている。 新劇場版をベースとしたゲーム「ARCADE STAGE Zero」では、正一を含めて「絡んできた走り屋」として登場している。搭乗車種…S13 シルビア K's ボディカラー…スーパーブラック(アニメ)、ベルベットブルー(新劇場版)、ブルーイッシュシルバーツートン(ゲーム) 主な外装パーツ…ステッカー以外、池谷仕様と同一(アニメ)、GTウイング(メーカー不明、ゲームではings製)とnismo製ホイール、ステッカー以外、池谷仕様と同一(新劇場版) ナンバー…詳細不明(群馬の5ナンバーか7ナンバーであることは確実) / 妙義57 ひ 7-101 (新劇場版) 正一(しょういち) 声 - 陶山章央 / 藤巻大悟(新劇場版) 弘道、章央と共にハチロクを見に秋名山へ来た「ナイトキッズ」のメンバー。名前はアニメのみの設定であるが、新劇場版でもこの名前で表記されている。 作中では弘道のS13の助手席に乗っているため、本人が走り屋なのか、何の車に乗っているかは不明。 章央(あきお) 声 - 鈴木淳 / 平修(新劇場版) 「ナイトキッズ」のメンバー。名前はアニメのみの設定であるが、新劇場版でもこの名前で表記されている。 弘道のS13共々2台まとめてあっさりと拓海に抜き去られ、後ろから見たレビンの足回りのひどさと速い走りのギャップに激しく困惑していた。搭乗車種…SW20 MR2(III型)(原作)、RPS13 180SX(中期型)(アニメ、新劇場版) ボディカラー…ダークグレイ(アニメ)・ブルー(新劇場版) 主な外装パーツ…ステッカー以外、健二仕様と同一(アニメ)、GTウイング(メーカー不明)とステッカー以外、健二仕様と同一(新劇場版) ナンバー…詳細不明(群馬の5ナンバーか7ナンバーであることは確実) / 妙義 77 ひ 4-929 (新劇場版) 高田(たかた) 「ナイトキッズ」のメンバー。ドラマCD「黒い稲妻・新たなる不敗伝説」に名前のみ登場。 グリップ走行を重んじる中里が、本来のプレイスタイルではないドリフト走行を慎吾に見せつける際、以前乗っていた車と同じS13を高田から借りて、妙義山をドリフト走行で攻めた。搭乗車種…S13 シルビア 吉竹弘二(よしたけ こうじ) 声 - 遊佐浩二 ドラマCD「黒い稲妻・新たなる不敗伝説」に登場。かつて中里と一緒に走っていた走り屋。今でもナイトキッズのメンバーなのか、既に脱退したのかは不明である。 実家は「よしたけ寿司」という寿司屋を営んでいて、本人も配達などを手伝っている。 父親曰く「車が恋人の馬鹿息子」。真子と沙雪が来店した際に「ガールフレンドがお待ちだぜ」と父親にからかわれた。 浩二(こうじ) 声 - 天田真人 「ナイトキッズ」のメンバーで、慎吾の取り巻きの走り屋。原作にも登場するが名前は設定されていない。搭乗車種…RPS13 180SX(アニメ) ボディカラー…オレンジ(アニメ) 吾郎(ごろう) 声 - 田中伸幸 「ナイトキッズ」のメンバーで、慎吾の取り巻きの走り屋。原作にも登場するが名前は設定されていない。搭乗車種…S13 シルビア K's ボディカラー…スーパーブラック(アニメ) 島村栄吉(しまむら えいきち) 声 - 森川智之(ドラマCD) 白いR32を駆る箱根山の走り屋。チーム「箱根サンダーソルジャーズ」のリーダー。妙義山へ出向いた際、S13に乗っていた中里をパワーの差で圧倒した。 しかし走りの腕前そのものは芳しくなく、ドラマCD「黒い稲妻・新たなる不敗伝説」では箱根山に乗り込んできた中里とR32同士でのバトルを繰り広げるが、テクニックの差で敗北した。 アニメ版では中里の回想シーンにマシンのみ登場していたが、ドラマCDでは本人も登場する。搭乗車種…BNR32 スカイラインGT-R ボディカラー…クリスタルホワイト 主な外装パーツ…ボディカラー以外、中里仕様と同一(アニメ) ナンバー…詳細不明(相模の3ナンバーであることは確実)
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