公会議関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/06/05 06:01 UTC 版)
「宇宙英雄ペリー・ローダンの登場種族一覧」の記事における「公会議関連」の解説
ラール人 3459年にテラナーの前に現われた種族で、「七種族の公会議」を構成する主要七種族の一つ。NGC3190銀河出身のヒューマノイド種族。身長は1.6〜1.7メートル。黒あるいは黒褐色の肌を持ち、筋骨隆々の体型をしており手足はそれぞれ2本ずつ、目はエメラルド色、4つの鼻の穴、黄色い唇を持ち、髪は剛毛で赤銅色からブロンドまで様々な色をしている。特に耳は首のあたりまで延びており鰓を思わせ、聴くだけではなく超音波を発する事が出来る。技術力ではテラナーより1000年先行しており、エネルギーを物質化する「SVE(構造バリアブル・エネルギー・セル)技術」を持ち、これを軍事分野でも活用しているため強い軍事力も有している。ラール人の政治体制は独裁制がしかれており、政府高官の一つに「ヘトソンの告知者」が存在する。 プロヴコナー 3459年にテラナーと接触したヒューマノイド種族で、ラール人の親戚筋にあたり、体格的な変化は見られない。発祥世界はNGC3190銀河のエルクル=アン=テク星系第三惑星ホプトレク=ハイク。公会議体制下ではラール人の支配下にあり、独立を目指してレジスタンス運動を行っている。3459年2月にテラナーは公会議の会議場惑星であるハルトツォン星系第二惑星ヘトッサにてプロヴコナーのレジスタンスと接触し、公会議に対抗するために同盟を結んだ。 ヒュプトン 3459年に銀河系に現われた種族で、「七種族の公会議」を構成する主要七種族の一つ。非ヒューマノイド種族で、コウモリを思わせる飛翔種族。故郷世界はクマシィ=プツアン銀河に存在するとある氷惑星。体長は70センチで、コウモリに似た頭部に黒くて丸い一対の目を持ち、頭の横には耳の代わりとなる渦巻状のレースを思わせる器官があり、これによって超音波を聞き取る事も出来る。また身体の色は乳白色から透明に変化する。通常数千体が天井からぶら下がって房のような物体「ヒュプトン・ブロック」を形成して房の最下部にいる個体が全体を代表して会話をする。 ヒュプトンは公会議が占領した天体における占領政策を担当し、他の種族に計画と助言を与える役割を担っている。そのためラール人も占領地における統治政策に関しては、ヒュプトンの承認を得なければならない。またラール人はヒュプトンが他種族に対する絶対的な説得能力を持っている事より、「パラ論理・心理麻酔医」とも呼んでいる。 マスティベック人 3460年に銀河系に出現した種族で、「七種族の公会議」を構成する主要七種族の一つ。精神生命体で公会議ではSVE艦に“充電”する役目を担っている。故郷世界は未知の銀河に存在する惑星ジョイル。技術力に関して3460年時点において公会議で最も優れていると思われる。 マスティベック人は想像を絶する長い歴史を持ち、その歴史の中で3次元・4次元世界の全ての謎を解明して種族は不死となった。やがて解明するものが無くなり種族に停滞の危機が訪れると、肉体を捨てて精神生命体となって別宇宙へと旅立つも、その宇宙に生命体が存在せず孤独に陥ろうとした時に元の3次元・4次元世界に戻り、他の種族とコンタクトして技術的に援助する事にした。 3460年時点においてマスティベック人は肉体が存在した頃に作った黒いピラミッド(通称「権力のモニュメント」)の中で暮らし(正確にはピラミッドに通じる“X次元”と呼ばれる空間に暮らしている)、過去にラール人との間で結んだ何らかの契約によって、SVE艦を“充電”する仕事を請け負っているが、公会議の政策にまでは全く関与していない。 グライコ人 3460年に銀河系に出現した種族で、「七種族の公会議」を構成する主要七種族の一つ。公会議では調停役を担う非ヒューマノイドの鳥形種族。故郷世界は未知の銀河に存在する「宇宙島」と呼ばれる人工天体。身長は4メートルを越え、頭部は20センチの球形で、一対の大きな目と嘴を持ち、胴体は2メートル程のシリンダー型に竹馬のような3本の足を持ち、手は2本で触手の様で関節は無く指は5本、また胴体との間に飛翔膜が存在し普段は身体に巻きつけている。肌は砂色でざらざらしている。 グライコ人は脳と肉体からプシオン性放射を発して相手を忠実にさせる特殊能力を持っており、この能力によって公会議の調停役として他の6種族をまとめている。グライコ人の存在が無かったら公会議種族は互いに異質すぎて、分裂・崩壊していた可能性があったかもしれない。また彼らは公会議の目的を宇宙に平和をもたらすものと信じており、ラール人とヒュプトンは公会議による支配体制の実態をグライコ人に知られないようにひた隠しにしている。 ケロスカー 3578年にローダン達がバラインダガル銀河にて遭遇した種族で、「七種族の公会議」を構成する主要七種族の一つ。公会議では戦略立案を担う非ヒューマノイド種族。バラインダガル銀河を故郷世界とする。身長は2.7メートル、体の幅は2メートルで樽のような体型をしている。皮膚は像を思わせる暗褐色で、腕は2本、足は4本。頭部は2つのスープ皿を載せたような形をしており、さしわたし1.10メートルに高さは55センチメートル、直径約35センチメートルの目を前面に2つ後面に2つ存在する。前面の目の下には亀裂を思わせる口があり、頭頂部には4つのこぶがある。腕の長さは2メートルほどで、指は無く先端は皮膚が垂れている触腕であり、足は切り株状のものが2本に胴体の3分の2あたりの所に一対の小さな足が存在する。脳は中央脳と頭頂部の4つのこぶの中の補助脳の計5つがある。 ケロスカーは動きが遅く、指が無いために自らの力で何かを作り出す事が出来ず、せいぜいが土から粗末な建物を作れる程度でしかない(技術的にも3578年段階で原始的なものであり、ラール人の援助の元、ケロスカーの手でも使用可能な宇宙船やポジトロニクスを与えられている)。しかしその外見とは裏腹にテラナーとは比較にならないほどの高度な頭脳を持っている。テラナーの様な種族が3次元的な思考しか出来ないのに対して、ケロスカーは5つの脳を相互に連結して使用する事で6次元思考が可能であり、さらには技術的な補助を加える事で7次元的な思考を可能としている。 公会議がバラインダガル銀河を征服した当時はケロスカーはただの動物であると考えられていたが、やがて高度な知性を持っている事が確認され、公会議種族として組み込まれた。ケロスカーは権力や領土支配には無関心で、自らの持つ「アブストラクト数学的思考法」によって全宇宙に幸福を広める事を目標としている。 3578年のバラインダガル銀河の崩壊に巻き込まれて、僅かな生き残りを除いて種族は滅亡し、同時に公会議からも脱落する事になる。3581年にはローダン達の支援の元で銀河系からの公会議勢力を撤退させる計画「80年計画」を立案し、公会議を構成する種族の同盟関係を破壊し銀河系からの公会議の撤退を実現させた。 ツグマーコン人 3581年にローダン達がダッカル・ゾーン(五次元と六次元の狭間)にて遭遇した種族。「七種族の公会議」を構成する主要種族の一つにして、公会議を支配する種族。故郷世界はダッカル・ゾーンに存在する惑星グロジョッコ。魚類乃至は水生爬虫類の末裔の非ヒューマノイド種族で、身長は3m、一つの頭に手足はそれぞれ2本ずつで全身は銀色の鱗に覆われている。小さな頭部に明るい赤い色をした眼をテラナーでいう所のこめかみの部分に二つ持ち、テラのイルカを思わせる口を持ち、耳や鼻は閉じる事が出来る。指は8本で手の指の間には水かきが存在し、また腋の下には膜が存在する。技術力では3581年時点ではテラナーを凌ぎ、「次元トンネル」を用いた技術を確立している。種族の限界もあって、五次元や六次元を理解する事が困難な事もあり、3581年から遡る事およそ5万年前にツグマーコン人の科学者が自らに似せて作りかつ付加頭脳によって五次元・六次元の概念を理解する事が可能な12体の人工生命体「闇のスペシャリスト」の能力を利用する事によって、次元トンネルを経由した航路を開拓する事で様々な銀河に進出し、利用可能な種族を自らの補助種族として使役する事で、複数銀河を版図に治める大帝国「公会議」を作り上げるが、実際はコルトン人に操られていた。3581年4月頃に次元トンネルが崩壊した事で、ツグマーコン人はダッカル・ゾーンに閉じこめられ「公会議」は実質的に崩壊した。 コルトン人 3581年にローダン達がダッカル・ゾーンにて遭遇した種族。「七種族の公会議」を構成する主要種族の一つであるが、3581年時点では僅かな生き残りを除いて事実上滅亡状態であり、その生き残りも肉体を持たない精神生命体となっていた。肉体が存在した頃の外見や故郷世界は不明であるが、超能力を持ちテレパシーを用いて他の生命の精神を支配する事が出来る。 遥かな太古、コルトン人は圧倒的な科学力で宇宙に君臨し幾つもの銀河を支配下に置き、全盛期には銀河一つをブラックホール兵器にて破壊出来る程で、宇宙最高の種族と自負していた。しかしある種の物質転送技術の濫用が原因で、ある時突然種族全員の肉体が非物質化して消滅し、数十億ものコルトン人が肉体を失い精神だけの存在となりその精神も四散してしまい、六次元バリア内に逃れた僅かな権力者を除いて種族としては事実上滅亡してしまう。生き残った権力者達は自らの精神を保存するカプセルでダッカル・ゾーン内の惑星グロジョッコに辿り着くと、ツグマーコン人の科学者達を本人達に気付かれぬように操って、将来の肉体となる12体の「闇のスペシャリスト」なる人工生命体を作らせさらに他のツグマーコン人をも適宜に操作して自らの帝国となるがための「公会議」を建設させた。彼らコルトン人こそが「七種族の公会議」の真の支配者であった。 3581年4月に彼らは「闇のスペシャリスト」の肉体を奪い自らを再物質化しようとして、その手始めに《ソル》の制圧を試みようとしたが、ローダン達の手でカプセルのエネルギーを奪われて精神がこの宇宙に留まる事が出来なくなって完全に滅亡した。
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