ごがつ‐かくめい〔ゴグワツ‐〕【五月革命】
五月革命
五月革命 (Mai 68)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/25 22:10 UTC 版)
「ダニエル・ベンサイド」の記事における「五月革命 (Mai 68)」の解説
一方、共産主義青年はフランス青年共産主義運動(フランス語版)(MJCF)として再結成され、ベンサイドはこの支部である共産主義学生連合(フランス語版)(UEC)の文科部門でアラン・クリヴィーヌ(フランス語版)、アンリ・ウェベール(フランス語版)(いずれも後に欧州議会議員)らとともに活動していた。だが、当時は思想的な立場の違いから除名が相次ぎ、クリヴィーヌ、ウェベールを含む文科部門の多くが1965年に除名された。ベンサイドらは翌1966年にナンテール大学で大会が行われた際に、反対派を代表して派遣され、文科部門の再統合を要求したが容れられなかったため、同年4月2日、クリヴィーヌ、ウェベール、ベンサイドを中心とする約120人が、新たに革命的共産主義青年(フランス語版)(JCR)を結成した。彼らはルノードー賞受賞作家ダヴィッド・ルーセ(フランス語版)の支持を得て、パリ14区の彼の自宅に集まり、ジョゼット・トラ(フランス語版)(社会学・フェミニズム)、ダヴィッド・ルーセの息子ピエール・ルーセ(フランス語版)(鳥類学)、ドミニク・メール(Dominique Mehl、社会学)らが参加、後に「哲学カフェ」を創設して哲学の大衆化に貢献したマルク・ソーテ、LGBT解放運動を主導したギィー・オッカンガム(フランス語版)(哲学)も出入りした。 ナンテール大学は革命的共産主義青年の拠点であり、ベンサイドを中心にニコル・ラピエール(フランス語版)(人類学・社会学)、アラン・ブロッサ(フランス語版)(哲学)、ソフィー・ペテルセン(フランス語版)、ジャン=フランソワ・ゴドショー(Jean-François Godchau)、ドゥニーズ・アヴナ(Denise Avenas)らが参加した。大学では革命的共産主義青年の討論や(フランス最大の学生組織)全国学生連盟(フランス語版)(UNEF)の会合、反ファシズム・ベトナム反戦のデモが頻繁に行われていた。ルディ・ドゥチュケが率いた社会主義ドイツ学生連盟(ドイツ語版)(SDS)など他国でも学生運動が起こり、反米・反帝国主義を掲げてキューバ革命を主導し、革命政権を樹立したチェ・ゲバラが1967年10月9日にボリビアで銃殺されたことで、こうした動きに拍車がかかった。 1968年3月21日、アメリカ帝国主義に反対する活動家らがこの象徴であったアメリカン・エキスプレスのパリ支店を攻撃し、ナンテール大学の革命的共産主義青年のグザヴィエ・ラングラード(Xavier Langlade)が逮捕された。翌3月22日、ナンテール大学でベンサイド、クリヴィーヌ、ダニエル・コーン=ベンディットらを中心とする抗議運動が起こり、学部長の会議室を占拠した。さらに、4月4日にはアフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キングがテネシー州メンフィスで暗殺され、ドイツでは4月11日にドゥチュケが共産主義・学生運動を敵視していた労働者に狙撃され、抗議デモが拡大するなどの事件が重なった。 5月3日、ナンテール大学の学生らはソルボンヌ大学構内に侵入したが憲兵隊に追放され、クリヴィーヌら革命的共産主義青年の指導者を含む約500人が逮捕された。これに対して、トロツキスト、シチュアシオニスト、アナーキスト、マルキシスト、マオイストの学生が結集し、逮捕者の釈放、憲兵隊の撤退、ソルボンヌの開放を求めてデモを繰り返し、五月革命に発展した。ベンサイドとウェベールはサン=ブノワ通り(フランス語版)(パリ6区サン=ジェルマン=デ=プレ)のマルグリット・デュラス(当時54歳)のもとに身を隠し、(東洋学者アンリ・マスペロの息子)フランソワ・マスペロ(フランス語版)(マスペロ出版社(フランス語版))からの依頼で一連の事件について『五月革命 - ゲネプロ(通し稽古)』を執筆した。当時共に闘ったニコル・ラピエールは、「ゲネプロ(通し稽古、本番前の最終リハーサル)」という言葉は、「帝国主義の力を分散させるためには、二つ、三つ … ベトナムをたくさん作ることだ」という1967年4月のチェ・ゲバラのメッセージへの応答であり、五月革命の精神を表わすものであったという。すなわち、ベンサイドらは、アメリカ帝国主義によるベトナム侵略戦争に対して必要なのは反戦運動ではなく、帝国主義の力を分散させるための反帝国主義運動であるとし、世界中の青年に大きな衝撃を与えたこのメッセージに応えて、五月革命を反帝国主義・反資本主義革命への序曲と捉えていたのである。
※この「五月革命 (Mai 68)」の解説は、「ダニエル・ベンサイド」の解説の一部です。
「五月革命 (Mai 68)」を含む「ダニエル・ベンサイド」の記事については、「ダニエル・ベンサイド」の概要を参照ください。
「五月革命」の例文・使い方・用例・文例
五月革命と同じ種類の言葉
- 五月革命のページへのリンク