摂政会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 00:46 UTC 版)
「オーバーロード (小説)」の記事における「摂政会」の解説
大地神殿長・鍛冶工房長・総司令官・食料産業長・事務総長・酒造長・洞窟鉱山長・商人会議長の8名からなる行政機関。 総司令官 ドワーフ軍を指揮する軍最高指揮官。軍人としては優秀らしくドワーフが戦術ではなく戦略の時点でクアゴアに敗北していることを察していた。 孤軍奮闘で最後の拠点を守る中、ドワーフだけでなくクアゴアも想定していなかったアインズの介入で拠点を守り切ることに成功する。アインズの行動を深く読みすぎた結果、自覚がないとはいえアインズの策略を利する役割となってしまうが、物事を冷静に考える気質によりクアゴアの侵攻を防ぐには魔導国の力が不可欠と考え摂政会において他の面々を説得した。 摂政会の面々との話し合いを経てアインズの介入が単なる善意だけのものではないということは理解したが、その後の「フェオ・ベルカナ」奪還により常識を超えた魔導国の実力を再認識する。結果的とはいえクアゴアより先に魔導国と国交樹立する機会を逃さなかった自分達の判断の正しさに安堵した。 鍛冶工房長 アンデッドを嫌っており、魔導王には否定的。事務総長とは旧知の仲。自他共に認めるほど優れたルーン技師であり、才能に驕らず現在でも鍛錬を積んでいる。 武具制作を依頼したアインズからインゴットを渡されるとその特性に驚愕、ルーン技師として歩んできた自分の全てを費やしてでもインゴットを加工しようと努力するが実現することはできず己の誇りを徹底的に砕かれてしまう。激発した精神状態を配慮した周囲からは同情されていたが、アインズが「フェオ・ベルカナ」を奪還した時期に前後してインゴットを所持したまま国を出奔してしまう。その後の動向は不明。 事務総長 摂政会のまとめ役。鍛冶工房長とは旧知の仲。野心や私利私欲を運営に巻き込むことはなく平凡であるが温厚で堅実な政治家であり、それが故に平時ではなく戦時に当たるクアゴアの侵攻に際しては後手に回ってしまう結果を招いてしまった。特に平時における軍事予算の増額に踏み切らなかったことは致命的であり、アインズの介入がなければクアゴアに完全敗北しかねない状況となってしまう。 他のドワーフ同様にアンデッドに対する恐怖感は持っているが、アインズとの交渉を経て魔導国と国交樹立する意思を固める。国交樹立が魔導国による壮大な策略の一環であることは理解していたが、クアゴア撃退どころかフロストドラゴンまで従属させ「フェオ・ベルカナ」奪還という偉業を成し遂げたアインズ達の実力を見て脱帽、自分達の実力で対応できる相手ではないと理解したことで魔導国との積極的な友好的交流を開始した。 インゴットを所持したまま国を出奔してしまった鍛冶工房長の心情は多少理解しているが、一歩間違えれば魔導国による全面報復を招きかねない裏切りであったことも理解しているため複雑な心境となっている。魔導国側の陰謀に巻き込まれた可能性も考慮して友としてはかばいつつも、公式な立場としては鍛冶工房長の行動を非難している。
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