レアン寮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 17:34 UTC 版)
「マッシュル -MASHLE-」の記事における「レアン寮」の解説
オオカミのマークで「才能と自尊心」を象徴する。アベル率いる「七魔牙(マギア・ルプス)」を中心に構成される。 アベル・ウォーカー 機械的な言動を見せる青年。レアン寮監督生。第一魔牙。初登場は第10話。 「母さん」と呼ぶ顔の左側に縦のヒビが入った人形を常に抱きかかえている。左眼下に2本、顔の左側全体を通る1本の計3本のアザを持つ。無数の人形を操ったり、人を操り人形に変えてしまうなど、学生の域を越えた人形魔法の使い手。今年の神覚者候補の一人され、「七魔牙」を使って貪欲に級硬貨をかき集め、また一方では「無邪気な淵源」と手を結び、魔力の濃縮液や人為的な3本目のアザの技術を教えてもらっていた。 その昔は魔力の少ない人々にも優しく接する母を尊敬していたが、食べ物を無理矢理全て奪おうとした男に母が殺された事で下の者を甘やかす必要はなく、底辺にいる人間は然るべくしているという考えに行き着く。そして底辺にいる人物は全て狩り尽くし切り捨てるという考えを持つ様になり、そのために「七魔牙」を結成する。 マッシュの持つ金貨を奪うために友人であるレモンを連れ去り彼らを誘き寄せる。アビスを倒したマッシュに対して人形と化したフィンと戦わせるも彼の機転により止められる。その後は自身の力でマッシュを人形にしようとするも彼の異常な脊髄反射や身体能力によって押されていき敗れる。敗北した際は負けを素直に認め人形にしていた生徒達を全員解放し、マッシュからも母親のために戦ったから悪者ではないと考えられ見逃される。直後に現れた「無邪気な淵源」の幹部セルに用済みとし殺されそうになり本人は大人しく受け入れようとしたが、自身を庇ったアビスやマッシュの姿を見て抵抗することを決め、マッシュと共同戦線を張った。 作者によれば『ボボボーボ・ボーボボ』のギガがモデル。またマッシュ・アベル戦の回は読者から好評であり、アベルがいなければ連載が終わってたかもしれないため、個人的にはすごくお気に入りだという。 アビス・レイザー 中性的なポニーテールの青年。レアン寮生。第二魔牙。本格的な登場は第20話。 美青年の容貌をしているが、充血したような真っ赤な左眼を持ち、目を隠すため白い仮面を被っていた。両眼の下に1本ずつ角ばって曲がったアザがある。ベクトル状に力の流れを自在に操る魔法の使い手であり、相手の動きを制限したり、自身が高速移動したりでき、杖を内蔵した剣で攻撃する。 赤い左眼は相手の魔法を一時的に使えなくする「イヴル・アイ」と呼ばれるもので、これによって相手の魔法を封じる力を持つ。しかし、「イヴル・アイ」は魔法がすべての世界において非常に恐れられるものであり、アザのない子供と同様に実の親からも殺されかけるなどの迫害を受け、孤独な人生を歩んできた。そうした中でアベルから「自分の目的のために必要な人間」と評され、初めて他者から必要とされたために高い忠誠を誓う。他者と接した経験があまりないため、特に女性に免疫がなく、話しかけられるとあたふたしてしまう一面も持つ。 エイムスから級硬貨を奪うなど、作中にしばしば登場した後、アジト戦においてマッシュと戦う。そもそも「イヴル・アイ」の効果が関係ない相手ながらも、魔法の方で翻弄し、太刀傷を浴びせていくが、マッシュが床を割って移動先を絞られたことで隙を見せてしまい、打撃のラッシュを浴び敗北する。その後、マッシュから友達になることを提案され、一時はムダなことだと拒みつつも、最終的にマッシュの素直さを認め受け入れた。その後、アベルがセルに襲撃された際には彼を身を挺して守って重傷を負ってしまうが、マッシュによって救出される。 ワース・マドル サングラス状の丸眼鏡の青年。レアン寮生。3年生。第三魔牙。オーターの弟。本格的な登場は第23話。 両眼の下にそれぞれ1本ずつアザがある。泥の魔法の使い手で、単純に球状の泥を飛ばして攻撃する以外にも地面や壁を泥状に液化させて相手を引き込んだり、自分が潜んで移動する、あるいは複数の分身体を造り出す、泥を固めて足止めさせるなどの豊富な戦術を用いる手練れ。両親や兄は魔法局に務めるエリートで、成績は常にトップという努力家でもあり、レアン寮生とみても特に出自や才能に対する自尊心が強い。一方でそれは優秀な兄と比較され、脅迫めいた親の言葉から生じた「価値ある人間になる」という半ば強迫観念でもあった。 アジト戦でランスと戦うことになり、アドラにいる彼を見下しつつも、その出自や才能から「七魔牙」に誘う。重力魔法に対する相性で優勢に戦っているかに見えたが容易く形勢を逆転され、切り札である「魔力の濃縮液」を使って最大魔法で挑むが、これも容易く破られてしまい自分は価値のない人間だと絶望する。しかし、出自こそ似ているランスから「人の価値」について諭され、自分を見つめ直すようになった。 第四魔牙の少年 好戦的な性格をした小柄な少年。レアン寮生。1年生。第四魔牙。本格的な登場は第23話。 とんがり帽子(エナン)を被り、髑髏の付いた大きな杖を持つ。両眼の下にそれぞれ1本ずつアザがある。1年生ながら、その実力を見込まれて「七魔牙」に入ったという実力者であり、石を操ったり、対象を遠隔的に石化させる魔法が使える。 アジト戦においてラブ戦後に現れ、フィンとドットを仕留めようとする。だが、そこに現れたレインに妨害された上に圧倒的な力量差で手も足も出ず、瞬く間に敗北する。 名前(名称)は「『マッシュル-MASHLE-』人気投票」で付けられたものであり、本名は不明。 ラブ・キュート ツインテールの小柄な美少女。レアン寮生。第五魔牙。本格的な登場は第23話。 両眼の下にそれぞれ1本ずつアザがある。小首をかしげながら「私のこと好き?」や「カワイイ?」と聞いてくるあざとい性格で、自分が望まない返答だと殺すと言って攻撃してくる情緒不安定さを持つ。竜巻など螺旋状の風魔法で攻撃する。 アジト戦においてフィンとドットを受け持ち、ドットと戦うことになる。もともとの力量差の上に、女性に弱く、直接は攻撃したくない彼を一方的に追い詰める展開となる。しかし、「自戒人(イーラ・クロイツ)」の能力を発現した彼に圧倒的な魔力量で逆転され、直接攻撃はされなかったものの負けを認める。このため、七魔牙では唯一無傷であり、この後のアベルとマッシュの戦いも観戦する。 ファミリーネームは作中には登場せず、第6巻の質問コーナー①で明かされた。 オロル・アンドリュー 大柄な体格にスキンヘッドとギョロ目を持つ男性。レアン寮生。第六魔牙。本格的な登場は第18話。 不気味な見た目に反して礼儀正しく、シンリの無意味な発言を「時間のムダ」と咎めるなど、冷静な思考を持ち合わせている。両眼の下にそれぞれ1本ずつアザがある。地面を液状に変え、自らはサメに変身して相手を襲う魔法を使う。 アンサーと共にマッシュの級硬貨を狙い、フクロウ小屋にてマッシュと戦うこととなる。マッシュを液状化した地面に引き込み、得意戦法に持ち込むが、すぐに場に順応して超高速で泳げるようになった彼に翻弄され、切り札を使おうとしたところを強烈な体当たりを浴びて敗北する。 ファミリーネームは作中には登場せず、第4巻の質問コーナー①で明かされた。 アンサー・シンリ 細身で無機質な青年。レアン寮生。第七魔牙。本格的な登場は第18話。 右眼下に2本のアザがある。自分の背丈の半分以上もある複数の刃が付いた大きな円盤状の投擲武器を用い、具体的な魔法の効果は不明だが、自由にコントロールしたり、複数化したりできる。「時間というのは過ぎ去っていくものだ」など、「当たり前のことをさも真理っぽく言う」癖がある。 オロルと共にマッシュの級硬貨を狙い、フクロウ小屋にてランスと戦うこととなる。自身は無傷のまま、ランスに怪我を負わせるなど圧倒しているかのように見えたが、実際にはランスは妹アンナの言葉を思い出して攻撃時にフクロウを巻き込みたくなかっただけであり、機転を効かせてフクロウが誘導された後は一方的に敗北する。 名前は作中には登場せず、第4巻の質問コーナー①で明かされた。 シュエン・ゲツク イケメンでややキザな青年。レアン寮生。 左眼下に曲線状のアザが1本ある。大きな茨を操る植物魔法の使い手。アザは1本線だが、2本線のシルバより強いと自称し、「七魔牙」でこそないが、第三魔牙に頼まれたとしてアジトへの侵入者を排除する役目を司っている。 アジトに侵入してきたマッシュらを迎え撃つために現れる。自他ともに認めるイケメンであるため、対抗意識を持ったドットに挑まれ直情的な彼を軽んじるが、見た目に反した彼の頭脳プレーで5倍の威力の爆破魔法を8連続で浴び敗北する。 ファミリーネームは作中には登場せず、第4巻の質問コーナー①で明かされた。 シルバ・アイアン 顔面や耳にピアスをつけた粗暴な男性。レアン寮の2年生ないし1年生。 両眼の下に直角に曲がる1本のアザがそれぞれある。非常に好戦的な性格で、素行の悪さで有名とされ、気に食わない生徒や教師に怪我を負わせるなどしたが、昨年の1年生時に金の級硬貨を2枚集めたなど、その魔法能力の高さから退学は差し止められ留年になったという経緯を持つ。地面などから結晶状の大きな金属を生やす魔法を使い、攻撃にも防御にも用いる。女生徒のローレンと組んでおり、「自分の攻撃に5回耐えられるか?」というゲームに仕立てて、相手をいたぶるようなやり口を好む。 郊外授業の森サソリ狩りで登場し、級硬貨を持つマッシュを狙う。成り行きから最初にドットと戦うこととなり、2人分10回の攻撃を彼に行う。これに激怒したマッシュによって、防御を無視した強力な一撃を受けた後、さらに追撃を受ける。絶望に陥る中で、マッシュから淡々と「10回耐えるんでしょ?(中略)あと8回残ってる」と言われ、さらに目の前で突如現れた巨大な森サソリが彼に一瞬で倒され、完全に戦意を喪失した。 ファミリーネームは作中には登場せず、第2巻の質問コーナー②で明かされた。 ローレン・キャバス 口元のほくろを持つ美人。レアン寮生。 右眼下にアザが1本ある。魅了魔法の使い手で、一瞬でも自分に魅了された相手を恋に落とすことができる。これによってシルバと手を組み、自身に魅了させて標的の行動を制限した後、シルバが攻撃して級硬貨を奪うということを繰り返していた。 郊外授業の森サソリ狩りで登場し、マッシュとバレットの前に現れる。ドットに魔法をかけ、手はず通りシルバとの戦いに巻き込むが、シルバがマッシュに負けてしまう。その後、泣き真似をして見逃してもらおうとするが、「男女平等に扱う」と主張するマッシュにジャーマン・スープレックスで脳天から地面に叩きつけられる。 名前は作中には登場せず、第2巻の質問コーナー②で明かされた。
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